1. 企業情報
- 企業名: 株式会社インターネットイニシアティブ（IIJ）
- 事業内容: インターネット接続サービスの草分け的存在。法人向けにネットワークサービス（インターネット接続、WAN、クラウド、セキュリティ、リモートアクセス等）、システムインテグレーション（SI）、ATM運営事業を展開。特に法人向けクラウド、セキュリティ、MVNO（格安スマホ）に強み。
- 市場区分: 東証プライム市場
- 従業員数: 5,221人
- 設立: 1992年12月
- 所在地: 東京都千代田区
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での位置付け: 国内大手通信キャリア（NTT、KDDI等）と並び、法人向けネットワークサービスやクラウド、セキュリティ分野で強いプレゼンスを持つ。MVNO市場でも大手。
- 競争優位性:
- 法人向けサービスでの高い信頼性・技術力
- NTTグループ等との資本・業務提携
- セキュリティ・クラウド・ネットワークの統合的な提案力
- 課題:
- 価格競争激化
- 大手通信キャリアとの競争
- 新技術（AI、IoT等）への継続的な対応
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン・戦略: 法人ICT市場の成長を背景に、クラウド、セキュリティ、ネットワークサービスの強化・拡大を推進。AI、IoT等の新技術活用も積極的。
- 中期経営計画の重点施策:
- サービス機能の強化
- 営業体制の拡充
- 設備投資の拡大
- 配当性向30%を目安とした株主還元
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: サブスクリプション型のネットワークサービス、SI案件、クラウドサービス等が主軸。安定した法人顧客基盤を持つ。
- 市場ニーズへの適応: クラウド・セキュリティ需要拡大、DX推進、リモートワーク普及などに対応したサービス拡充。
- リスク要因: 景気変動や企業IT投資抑制の影響。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向:
- SDN、マルチクラウド、IoT/M2M、AI活用等の先端技術を積極導入
- セキュリティ対策やクラウドサービスの高度化
- 主力サービス:
- 法人向けクラウド「IIJ GIO」
- セキュリティサービス（DDoS対策、マネージドファイアウォール等）
- MVNOサービス（格安SIM）
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 130.00円
- BPS（実績）: 795.19円
- PER（会社予想）: 21.12倍（業界平均23.2倍よりやや低い）
- PBR（実績）: 3.45倍（業界平均2.3倍より高い）
- 株価: 2,749.5円
- 理論株価（参考）:
- EPS×業界平均PER = 130.00円×23.2 = 3,016円
- 現在株価は理論値よりやや割安～妥当圏
- BPSベース:
- 株価/BPS = 2,749.5円/795.19円 ≈ 3.46倍
7. テクニカル分析
- 株価推移: 年初来高値：3,038円、年初来安値：2,410円
直近10日間は2,730～2,890円のレンジで推移。
50日移動平均：2,716円、200日移動平均：2,822円
→ 現在株価は50日線付近、200日線をやや下回る。
→ 直近は高値圏からやや調整中。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2021年：213,001百万円 → 2025年：316,831百万円（年平均成長率約10.5%）
- 営業利益: 2021年：14,247百万円 → 2025年：30,104百万円（大幅増加）
- 純利益: 2021年：9,711百万円 → 2025年：20,104百万円
- ROE: 14.96%（高水準）
- ROA: 6.42%
- 自己資本比率: 45.0%（財務健全）
- キャッシュフロー: 営業CF：28,530百万円、フリーCF：18,300百万円（安定的）
- 利益率: 営業利益率約9.5%、純利益率約6.3%
- 成長性: 売上・利益ともに安定成長傾向
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 1.42%
- 配当性向: 31.22%（中期計画で30%目安）
- 年間配当: 39円（前期実績35円から増配予定）
- 自社株買い: 自己株式保有あり（3.42%）
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 6月中旬以降はやや調整基調。出来高は安定。
52週変動幅：2,126円～3,220円
– 信用倍率: 4.60倍（やや買い長）
– 投資家構成: インサイダー保有比率34.29%、機関投資家25.19%
KDDI、NTT等の大手株主が存在
11. 総評
インターネットイニシアティブは、法人向けネットワークサービス・クラウド・セキュリティ分野で強みを持ち、安定成長を続けている企業です。売上・利益ともに堅調な成長を維持し、財務基盤も健全です。配当性向も中期計画で30%を目安とし、株主還元意識も高いです。株価は業界平均PERと比較してやや割安～妥当圏で推移しており、直近は高値圏からやや調整中です。今後も法人ICT市場の拡大やクラウド・セキュリティ需要の増加が追い風となる一方、競争激化や景気変動リスクには留意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 3774 |
| 企業名 | インターネットイニシアティブ |
| URL | http://www.iij.ad.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。