1. 企業情報
- 企業名：アクシアル リテイリング株式会社
- 本社所在地：新潟県長岡市中之島1993-17
- 設立：1967年8月1日
- 代表者：原 和彦
- 従業員数：2,620人（平均年齢52.1歳、平均年収8,060千円）
- 事業内容：新潟県を地盤とする食品スーパーマーケットチェーン。原信、ナルス、群馬県のフレッセイを統合し、広域展開。加工センターを活用した生鮮食品の強みや、袋詰めなど独自サービスが特徴。
- 市場区分：プライム市場（小売業）
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション：新潟・群馬を中心とした地域密着型スーパーで、地場大手の一角。全国規模の大手（イオン、ライフ等）と比較するとローカル色が強いが、地域内では高い認知度とシェアを持つ。
- 競争優位性：生鮮食品の加工・供給力、独自サービス、地域密着型の店舗運営が強み。
- 課題：人口減少や競合他社（大手チェーン・ディスカウントストア等）との価格競争、労働力確保が中長期的な課題。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略：地域密着型の経営を軸に、加工センターの活用による生鮮食品の強化、グループ内シナジー創出、サービス品質向上を重視。
- 中期経営計画：店舗網の効率化・再編、デジタル化推進、コスト削減、地域ニーズに応じた商品開発・サービス強化が重点施策。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル：食品スーパー事業が主軸。日常需要に根ざした安定した売上基盤を持つ。
- 市場ニーズ適応力：地域ニーズに即した商品・サービス展開、加工センターによる鮮度・品質管理力により、競争力維持。
- リスク要因：人口減少、消費者の節約志向、競合激化などへの継続的な対応が必要。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向：加工センターの運用効率化、物流・在庫管理のデジタル化、セルフレジ等の導入。
- 主力商品・サービス：生鮮食品（特に鮮魚・精肉・青果）、独自の惣菜、地域限定商品、袋詰めサービスなど。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）：91.37円
- BPS（実績）：994.96円
- PER（会社予想）：12.20倍（業界平均21.3倍より低い）
- PBR（実績）：1.12倍（業界平均1.8倍より低い）
- 株価：1,115円
- 評価：業界平均と比較して割安な水準。
7. テクニカル分析
- 年初来高値：1,169円
- 年初来安値：866円
- 直近株価：1,115円（6/23終値）
- 移動平均線：50日＝1,094.12円、200日＝969.71円
- 位置づけ：年初来高値圏に近く、50日・200日移動平均線より上に位置。直近は高値圏で推移。
8. 財務諸表分析
- 売上高：281,870百万円（前年比+5.3%）
- 営業利益：12,065百万円
- 純利益：9,006百万円（前年比大幅増）
- 営業利益率：3.91%
- ROE：10.44%
- ROA：5.65%
- 自己資本比率：66.0%（財務健全）
- キャッシュフロー：営業CF 11,820百万円、フリーCF 2,570百万円
- 傾向：売上・利益ともに安定成長、財務基盤も良好。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）：2.60%
- 1株配当（予想）：29円
- 配当性向：27.12%（安定的な水準）
- 自社株買い：自己株式保有あり（4.07%）
- 過去の配当実績：5年平均配当利回り2.16%で、増配傾向。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近株価推移：1,100円台で安定推移、出来高も安定。
- 信用取引動向：信用倍率0.78倍（売り残が買い残を上回る）、直近は買い残増加。
- 投資家構成：インサイダー・機関投資家双方の保有が目立つ。
11. 総評
アクシアル リテイリングは新潟・群馬を中心とした地域密着型食品スーパーで、加工センター活用による生鮮食品の強みや独自サービスが特徴です。売上・利益ともに安定成長し、財務基盤も健全です。株価は業界平均と比較して割安な水準で推移しており、配当利回りも安定しています。今後は人口減少や競争激化への対応が引き続き重要となりますが、地域密着型の強みを活かした経営が継続されています。
企業情報
| 銘柄コード | 8255 |
| 企業名 | アクシアル リテイリング |
| URL | http://www.axial-r.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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