1. 企業情報
企業名: T&Dホールディングス
設立: 2004年4月1日
本社所在地: 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー
代表者: 森山 昌彦
従業員数: 20,896人
事業内容:
T&Dホールディングスは、生命保険を中心とした金融グループです。主力は個人向けの太陽生命保険、中小企業向けの大同生命保険、T&Dフィナンシャル生命保険の3社で構成され、保険商品の販売、保険代理・仲介、医療・健康に関する調査、投資運用、リースや信用保証業務も展開しています。特に中小企業向け生命保険に強みを持ち、TKC等と連携したサービスも特徴です。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 国内生命保険業界の中堅グループ。大手（日本生命、第一生命、住友生命など）に次ぐ規模で、特に中小企業向け（大同生命）や個人向け（太陽生命）に独自の強みを持っています。
- 競争優位性: 中小企業マーケットでの高いシェア、提携ネットワークの広さ、商品開発力が強み。一方、大手と比較すると規模やブランド力ではやや劣る面もあります。
- 課題: 少子高齢化による国内市場の縮小、競合他社との価格・サービス競争、資産運用環境の変化などが中長期的な課題です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 「持続的成長と企業価値向上」「顧客本位の業務運営」「資本効率の向上」を掲げています。
- 中期経営計画の概要:
- グループ修正利益の拡大
- 成長分野（認知症保険、医療・介護分野、法人向け保障）の強化
- DX推進による業務効率化・顧客サービス向上
- 株主還元の強化（配当・自社株買い）
- 重点施策:
- 新規商品・サービスの開発
- 既存契約の維持・拡大
- 海外リスク分散や資産運用の高度化
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 生命保険料収入・資産運用益が主な収益源。中小企業・個人向けの幅広い商品ラインナップを持ち、安定した保険料収入を維持しています。
- 市場ニーズへの適応力: 高齢化社会に対応した医療・介護保険や認知症保険など、社会課題に即した商品開発を進めています。DX推進により営業・管理効率化も図っています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向: デジタル技術を活用した保険販売・顧客対応（オンライン申込、AI活用のリスク分析等）を推進。健康増進型保険や認知症保険など、独自性のある商品も展開。
- 主力商品:
- 太陽生命：認知症保険、医療・介護保険
- 大同生命：中小企業向け定期保険、福利厚生保険
- T&Dフィナンシャル生命：貯蓄型・年金型商品
6. 株価の評価
- 株価: 3,179円（2025-06-23終値）
- EPS（会社予想）: 230.43円
- BPS（実績）: 2,540.17円
- PER（会社予想）: 13.8倍（業界平均13.7倍と同水準）
- PBR（実績）: 1.25倍（業界平均1.0倍よりやや高い）
- 配当利回り（会社予想）: 3.90%
- 評価: 業界平均と比較し、PERは同水準、PBRはやや高め。配当利回りは業界平均（5年平均3.2%）を上回る水準。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 3,569円
- 年初来安値: 2,444円
- 直近株価推移: 直近10日間で株価は3,200円台前半～3,300円台で推移。年初来高値からはやや下落しているが、50日移動平均（3,098円）、200日移動平均（2,865円）を上回る水準。
- 現在の株価位置: 年初来高値圏からはやや調整局面だが、中長期的には上昇基調を維持。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益推移（連結、百万円）
| 年度 | 売上高 | 経常利益 | 純利益 | EPS |
|---|---|---|---|---|
| 2025/3期 | 3,730,479 | 198,595 | 126,411 | 241.72 |
| 2024/3期 | 3,207,991 | 159,809 | 98,777 | 183.13 |
| 2023/3期 | 2,126,809 | -103,972 | -132,150 | -237.31 |
| 2022/3期 | 1,702,158 | 22,928 | 14,180 | 24.39 |
- キャッシュフロー
- 営業CF: △359,867百万円（2025/3期、前期は262,754百万円のプラス）
- 投資CF: 94,269百万円
- 財務CF: △87,340百万円
- 財務指標
- ROE: 9.35%
- ROA: 1.28%
- 自己資本比率: 7.8%
- 利益率（営業利益率）: 14.58%
- 負債比率: 14.11%
- 流動比率: 9.82
- 分析
- 売上・利益ともに回復傾向。2023/3期は大幅な赤字だったが、その後は黒字基調。
- 営業CFがマイナスに転じている点は注意が必要。
- ROEは業界平均水準、自己資本比率はやや低め。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想
- 2025/3期: 年間80円
- 2026/3期（予想）: 年間124円
- 配当性向: 33.1%
- 配当利回り: 3.90%（予想）
- 自社株買い
- 2025年5月～2026年3月で最大5000万株・1000億円の自己株式取得を決議
- 方針
- 配当と自社株買いを組み合わせた株主還元を重視
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動
2025年6月に入り、3,200円台前半での推移が続き、出来高も安定。年初来では上昇基調（52週変化率+21.35%）。
– 信用取引動向
信用買残が増加傾向（+47,700株）、信用倍率2.42倍とやや買い優勢。
– 投資家関心
配当利回りや自社株買いの発表など、株主還元策が投資家の注目材料となっている。
11. 総評
T&Dホールディングスは、太陽生命・大同生命などを中核とする生命保険グループで、中小企業向けや個人向けに強みを持っています。直近の業績は回復傾向にあり、配当利回りや自社株買いなど株主還元策も充実しています。業界平均と比較してPERは同水準、PBRはやや高めですが、安定した収益基盤と成長分野への対応力が評価できます。一方で、営業キャッシュフローのマイナスや自己資本比率の低さなど、財務面の課題も存在します。市場環境や業界構造の変化にも注視が必要です。
本レポートは公開情報に基づき、個人投資家の参考となるよう事実を整理したものです。投資判断はご自身の責任で行ってください。
企業情報
| 銘柄コード | 8795 |
| 企業名 | T&Dホールディングス |
| URL | http://www.td-holdings.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 金融（除く銀行） – 保険業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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