1. 企業情報
トーセイは、不動産再生、開発、賃貸、ファンド運用、コンサルティング、プロパティマネジメント、ホテル事業を展開する企業です。首都圏のオフィスビルや賃貸住宅の再生を主力とし、名鉄との提携も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 不動産再生事業におけるノウハウ、多様な事業ポートフォリオ、名鉄との連携などが強みと考えられます。
- 課題: 金利変動、建築費高騰、建設工期の長期化といったリスク要因にどのように対応していくかが重要です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 不明
- 中期経営計画: 2025年11月期の業績予想として、売上高1020.78億円（前期比24.2%増）、営業利益206.39億円（同11.6%増）を掲げています。
- 重点分野:
- 不動産再生事業：バリューアップ物件及び中古区分マンションの販売
- 不動産開発事業：物流施設、賃貸マンション、戸建住宅の販売
- 不動産賃貸事業：賃貸物件のリーシング
- 不動産ファンド・コンサルティング事業：アセットマネジメント受託資産残高の増加
- 不動産管理事業：新規契約の獲得と既存契約の維持
- ホテル事業：インバウンド需要を取り込み、客室稼働率と客室単価の向上
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 不動産市況に左右される部分が大きいものの、多様な事業ポートフォリオによりリスク分散を図っています。
- 市場ニーズへの適応力: インバウンド需要を取り込むホテル事業など、市場の変化に対応しようとしています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 不明
- 主力製品/サービス: 不動産再生事業、不動産開発事業、不動産賃貸事業、不動産ファンド・コンサルティング事業、不動産管理事業、ホテル事業
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 9.74倍（業界平均13.6倍）
- PBR（実績）: 1.31倍（業界平均1.6倍）
- EPS（会社予想）: 264.25円
- 上記から、PER、PBRともに業界平均を下回っており、割安感があると言えます。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は2552円から2649円の間を変動しており、2025年6月23日の終値は2575円です。年初来高値2877円、年初来安値2010円と比較すると、高値圏からやや下落した水準に位置しています。
- 50日移動平均線: 2478.94円
- 200日移動平均線: 2421.25円
- 現在の株価は50日、200日移動平均線を上回っており、上昇トレンドにあると判断できます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で933.9億円と、年々増加傾向にあります。
- 営業利益: 過去12ヶ月で212.25億円と、こちらも増加傾向です。
- ROE（実績）: 13.89%
- 自己資本比率（実績）: 32.7%
- 直近四半期決算: 売上高、営業利益、税引前利益、親会社帰属の四半期利益は増加しており、好調な業績を示しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.46%
- 1株配当（会社予想）: 89.00円
- 配当性向: 27.91%
- 自社株買い: 2025年4月11日～2025年11月30日の期間で、70万株を上限とする自己株式取得を決議しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間の株価は上昇と下落を繰り返しており、方向感は定まっていません。
- 株価への影響要因: 業績、不動産市況、金利動向などが影響を与える可能性があります。
- 信用取引: 信用買い残は増加傾向、信用売り残は減少傾向にあり、信用倍率は3.69倍と、やや買い優勢の状況です。
11. 総評
トーセイは、不動産再生事業を中心に、多様な事業を展開し、業績も好調に推移しています。株価は割安感があり、配当利回りも魅力的です。テクニカル面では、上昇トレンドを示唆しています。ただし、不動産市況や金利変動などのリスク要因には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 8923 |
| 企業名 | トーセイ |
| URL | http://www.toseicorp.co.jp |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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