現在の株価の評価
- 株価: 723.0円
- EPS（1株当たり利益）: 40.83円（過去12か月）
- BPS（1株当たり純資産）: 306.70円（直近四半期）
- PER（株価収益率）: 723.0 ÷ 40.83 ≈ 17.7
- PBR（株価純資産倍率）: 723.0 ÷ 306.70 ≈ 2.36
現在の株価は業界平均PER（17.0）に近いが、PBRは業界平均（1.8）を上回っていることから、株価はやや割高と評価される可能性がある。
テクニカル分析
- 最近の株価動向:
- 直近の高値: 743円（12月17日）
- 直近の安値: 722円（12月18日）
- 株価は52週の低値（722円）に近づいており、テクニカル的には下落トレンドにある可能性がある。
財務諸表分析
- 売上高: 5,664百万円（過去12か月）
- 営業利益: 1,072百万円（過去12か月）
- 純利益: 762百万円（過去12か月）
- 利益率:
- 営業利益率: 18.93%
- 純利益率: 13.46%
- 自己資本比率: 81.7%（非常に高い）
利益は減少傾向にあるが、自己資本比率は高く、財務の安定性は確保されている。
業界のポジションと市場シェア
アイ・アールジャパンホールディングスは、株主判明調査や議決権行使支援業務で国内トップシェアを持つ独立系企業であり、アクティビスト対応やM&A関連のコンサルティングに強みを持つ。
経営戦略と重点分野
経営戦略は、IR・SRコンサルティングに特化し、アクティビスト活動の活発化に対応するためのサービスを拡充することにある。これにより、持続的な成長を目指している。
事業モデルの持続可能性
IR・SRコンサルティングは、企業のガバナンス強化や株主対応の重要性が増す中で、持続可能なビジネスモデルと考えられる。
技術革新と主力製品
主力製品は、IR・SRコンサルティングサービスであり、特にアクティビスト対応に関するノウハウが強み。新たな技術革新に対する取り組みは不明だが、データ分析や情報提供の精度向上が求められる。
株主還元と配当方針
- 配当: 中間配当10円/株、期末配当は未定
- 配当性向: 50%を目処に設定
- 配当利回り: 3.40%（予想）
株主還元に対する姿勢は見られるが、配当の不確実性がある。
株価モメンタムと投資家関心
- 信用倍率: 9.38倍（高い）
- 出来高: 57,400株（直近）
高い信用倍率は、投資家の関心が高いことを示唆しているが、同時に過熱感もある。
総評
アイ・アールジャパンホールディングスは、安定した財務基盤と高い市場シェアを持つ企業であるが、直近の業績は減少傾向にあり、株価も低迷している。今後の市場動向やアクティビスト活動の増加に伴うサービス需要の変化が重要なポイントとなる。株主還元に対する姿勢はあるものの、配当の不確実性が懸念材料である。投資判断においては、業績回復の兆しや市場の動向を注視する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 6035 |
| 企業名 | アイ・アールジャパンホールディングス |
| URL | http://www.irjapan.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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