1. 企業情報
- 事業内容: 国内大手食用油メーカー。ホーネン、味の素製油、吉原製油の統合により誕生。家庭用、業務用油脂、マーガリン、ショートニングなどの加工油脂、健康食品などを製造・販売。業務用油脂で高いシェアを持つ。アジア市場への展開を強化中。
- 市場区分: プライム市場
- 設立: 2002年4月1日
- 従業員数: 1,248人
- 本社所在地: 東京都中央区
- 代表者: 春山 裕一郎
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 業務用油脂で高いシェアを誇り、安定した収益基盤を築いている。
- 課題: 原材料価格の変動や、競合他社との競争激化。
- その他: 食料品業界に属し、安定した需要が見込める一方、価格競争に巻き込まれる可能性もある。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: アジア市場など海外市場の深耕。
- 中期経営計画: 具体的な施策や目標値は、決算短信からは詳細不明。
- 重点分野: 業務用油脂のシェア維持・拡大、アジアを中心とした海外市場の開拓。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 食用油を中心とした安定的な需要が見込める。
- 市場ニーズへの適応力: 健康志向の高まりに対応した商品開発や、業務用需要への対応が重要。
- リスク: 原材料価格の変動、競合激化、健康志向の変化など。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 詳細な技術開発動向は不明。
- 主力製品: 家庭用食用油（AJINOMOTOブランド）、業務用油脂（J-OILPRO Seasoning Oilsブランド）、マーガリン、ショートニングなど。
6. 株価の評価
- PER (会社予想): 9.08倍 (業界平均: 19.5)
- PBR (実績): 0.60倍 (業界平均: 1.3)
- EPS (会社予想): 211.63円
- BPS (実績): 3,199.00円
- 評価: PER、PBRともに業界平均を下回っており、割安感がある。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は1918円から1951円の範囲で推移。
- 52週高値: 2,219円
- 52週安値: 1,708円
- 200日移動平均線: 2,048.91円
- 50日移動平均線: 1,986.80円
- 現状: 2025年6月24日の終値は1921円であり、50日、200日移動平均線を下回っている。年初来安値から上昇しているものの、高値圏ではない。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2025年3月期は2307.83億円（前年比-5.5%）。
- 営業利益: 2025年3月期は85.72億円（前年比+18.3%）。
- 経常利益: 2025年3月期は100.31億円（前年比+10.9%）。
- 当期純利益: 2025年3月期は69.96億円（前年比+3.0%）。
- ROE (実績): 6.75%
- ROA (過去12か月): 3.08%
- 自己資本比率: 62.2%
- 分析: 売上高は減少したが、利益は増加。財務体質は良好。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 3.64%
- 1株配当 (会社予想): 70.00円
- 配当性向: 28.61%
- 株主還元策: 年間70円の配当を予定。記念配当10円を含む。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間の株価は、1918円から1951円の範囲で推移しており、やや下落傾向。
- 出来高: 52,500株
- 信用取引: 信用買残は増加、信用倍率は4.38倍と高め。
- 株価への影響要因: 業績、原材料価格、為替相場、市場全体の動向など。
11. 総評
Ｊ－オイルミルズは、業務用油脂で高いシェアを持ち、安定した収益基盤を築いている。直近の業績では、売上高は減少したものの、利益は増加しており、財務体質は良好。株価は割安感があり、配当利回りも魅力的。ただし、原材料価格の変動や競合激化、市場の動向など、注意すべき点もある。今後の株価は、業績の推移、配当政策、市場全体の動向などを注視する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 2613 |
| 企業名 | J-オイルミルズ |
| URL | http://www.j-oil.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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