1. 企業情報
企業名: 日本精鉱株式会社
概要: 日本精鉱は、アンチモン製品および金属粉末を製造・販売する企業です。主要製品には難燃助剤用三酸化アンチモン、ポリエステル重合触媒、金属粉末などが含まれます。事業は主にアンチモン事業と金属粉末事業に分かれ、特に難燃助剤用三酸化アンチモンで高いシェアを誇ります。
事業内容:
- 連結事業: アンチモン63%、金属粉末37%
- 海外事業: 19%
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 鉄鋼・非鉄
33業種区分: 非鉄金属
住所: 〒162-0822 東京都新宿区下宮比町3-2
代表者名: 植田 憲高
設立年月日: 1935年6月11日
従業員数: 256人
平均年齢: 44.7歳
平均年収: 6,140千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 日本精鉱は難燃助剤用三酸化アンチモンで7割のシェアを持ち、業界内で高い競争力を有しています。
課題: 原料価格の変動による影響を受けやすく、原料調達の多様化が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 「グループ力を発揮し、持続可能な事業の成長に向けて、チャレンジし続ける Challenge for Sustainable Growth」というスローガンを掲げています。
中期経営計画: 2022年4月より開始した3カ年の中期経営計画で、連結営業利益24億円以上、連結ROE10%以上を目標としています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 主要収益源は難燃助剤用三酸化アンチモンと金属粉末であり、これらは市場ニーズの高い製品です。
市場ニーズの変化への適応力: 原料価格の変動に影響されるため、原料調達の多様化とコスト管理が重要です。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: 技術革新は主に金属粉末事業において行われており、電子部品向けの需要に応じた製品開発が進められています。
主力製品: 難燃助剤用三酸化アンチモンと金属粉末が主力製品です。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 919.39円
BPS（実績）: 4,875.95円
PER（会社予想）: 5.58倍
PBR（実績）: 1.05倍
現在の株価5,130円に対して、PER 5.58倍は業界平均PER 14.5倍と比較して低い水準に位置しています。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は5,130円から5,250円まで上昇傾向にあり、50日移動平均線4,938.70円、200日移動平均線4,243.04円を上回っています。
高値圏か安値圏: 高値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上高: 過去12か月で25.18B円、前年比92.80%増
利益: 営業利益3,598百万円、経常利益3,531百万円、純利益2,456百万円
ROE（実績）: 22.71%
ROA（実績）: 12.22%
キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローは△919百万円
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 4.68%
1株配当（会社予想）: 240円
配当性向: 25.84%
自社株買い: なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 上昇傾向
株価への影響を与える要因: 原料価格の変動、市場需要の変化
11. 総評
日本精鉱は難燃助剤用三酸化アンチモンで高い市場シェアを持ち、業界内での競争力は高いと言えます。中期経営計画も明確に掲げており、持続可能な成長を目指しています。しかし、原料価格の変動による影響を受けやすいため、原料調達の多様化が重要です。株価は高値圏に位置しており、PERも業界平均と比較して低い水準です。財務面では健全なROEとROAを維持しており、株主還元も積極的に行っています。
企業情報
| 銘柄コード | 5729 |
| 企業名 | 日本精鉱 |
| URL | http://www.nihonseiko.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
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