決算説明：Arent（5254）

2025年6月期 第3四半期決算説明会 質疑応答書き起こし及びアーカイブ動画公開のお知らせ

基本情報

• 企業概要: 株式会社Arent、主要事業分野: –、代表者名: 鴨林 広軌
• 説明会情報: 開催日時: 2025年5月15日、説明会形式: オンライン、参加対象: 個人投資家
• 報告期間: 2025年6月期 第3四半期

戦略と施策

• 現在の戦略: M&Aによる成長、既存グループ企業の利益率改善、プロダクト強化、営業・開発面のサポート

重要な注記

質疑応答の要約

M&Aの方針について

• 年間2～3件程度のM&Aを想定。
• 既存グループ企業の利益率改善やプロダクト強化が確認できる案件を重視。
• Constellation Softwareのような継続的なグループ参画を目指す。

千代田化工建設との関係

• PlantStreamに関する千代田化工建設との関係性や売却の背景について、個別の契約内容は守秘義務のため詳細には言及できない。
• Arent社内で定めた明確な投資基準を満たした上でのディールであり、長期的な収益貢献を見込んでいる。

プラントストリームの統合効果

• 統合効果は定量的に示すことが難しい。
• グループインにより戦略的な柔軟性が高まり、他プロダクトや営業展開との連携が進みやすくなった。
• 来期以降のPL（損益計算書）で効果が現れる見込み。

構造ソフトとの進捗

• 開発・営業の両面で着実に連携が進んでいる。
• 構造ソフトのプロダクトへのAI機能実装なども進捗。
• PMI（統合作業）は必要最小限にとどめ、各社の独立性を尊重した運営を行っている。
• Arentの営業チャネルや開発支援を活用し、効率的な展開を図っている。

Autodeskパートナーの優位性

• RevitなどAutodesk製品に対する高い開発力と技術的な深さが強み。
• Autodesk社内からの信頼も厚く、一段高い連携関係を築いている。
• AI連携や生成モデルの活用など、差別化された技術提供が今後の優位性につながる。

建設業界での認知度

• 建設DX関連のセミナーにおける集客力は非常に高い。
• 現場レベルでも認知度が高まっている。
• 競合他社とともにマーケットを拡大する意識で、切磋琢磨している。

組織拡大と課題

• 営業組織の急拡大に伴い、属人的なノウハウの標準化が課題。
• 構造ソフトのプロダクトを着実に営業できている実績があり、一定の成果は確認できている。
• マネジメント支援やプロセス整備を進めることで、より安定的な体制を構築していく。

営業・開発の負荷状況

• 今後の成長を見据えて、営業・開発の両面であらかじめバッファを持った採用を進めている。
• M&Aでグループインした各社のプロダクトをArentの営業網で販売していくにあたり、営業サイドの負荷増加が予想される。
• プロダクトの標準化が進めば開発負荷の調整が可能になる見込み。

ボーナスの伸び率

• 固定報酬を含めた全体の給与水準は着実に向上している。
• M&Aや事業モデルの転換に伴い、利益率が改善すれば、さらに報酬面でも反映されていく予定。

顧客企業のニーズ

• BIMのように大規模な業務変革を伴うツールは導入に時間がかかる一方、業務負荷を軽減する簡易ツールやAIによる支援機能は、特に人手不足を背景に強いニーズがある。
• 現場がすぐに価値を感じられるプロダクトは導入が進みやすく、開発もその方向性を重視している。

顧客満足度の把握方法

• DX案件については、毎日のように顧客とコミュニケーションを取り、対話の中で満足度を把握している。
• アンケートのような定量的な手段ではなく、伴走型の営業活動を通じた実感値を重視している。

高砂熱学との関係

• 高砂熱学工業様の個別案件に関しては守秘義務があるため、具体的な貢献内容についての言及は控えさせていただく。
• 弊社プロダクト(PLANETSなど)がDX推進の一端を担っていることは事実。今後もパートナーとして引き続き貢献していく予定。

来期の売上見通し

• 自社プロダクト比率が高まる中で、売上規模は単発の大型DX案件と比べると緩やかな成長になることがある。
• 商談数の増加によりPoCに至るまでのリードタイムがやや延びており、それを加味した慎重な予想となっている。
• 利益率の高い事業構造へと転換が進んでいる。

参考にしている企業モデル

• Constellation Software(バーティカルSaaSのM&A戦略)、キーエンス(営業力とKPI管理)、SHIFT(組織運営と利益管理)、カーソル(AIブースト戦略)などを参考にしている。
• これらの優れた企業モデルをArent流に組み合わせ、独自の成長を目指している。

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