1. 企業情報

企業名: 虹技株式会社

概要:

虹技株式会社は、鋳物、環境エンジニアリング、機能材料を主要事業分野とする企業です。主要製品には鋳型、環境装置、機能材料などが含まれ、国内外で製造・販売を行っています。特に鉄鋼や自動車向けの鋳型、デンスバー、マンホール、環境装置、機能材料に注力しています。

事業内容:

  • Casting Field: 鋳型、ロール、自動車用プレス金型鋳物、大型産業機械用鋳物、小型鋳物、デンスバーなどの製造・販売
  • Environment Field・環境エンジニアリング: 環境装置、送風機、環境・省エネ商品の製造・販売、土木・建設工事の請負
  • Environment Field・機能材料: KCメタルファイバーなどの製造・販売

設立年月日: 1940年6月11日
代表者名: 山本 幹雄
従業員数: 752人
平均年齢: 41.2歳
平均年収: 6,280千円

2. 業界のポジションと市場シェア

業界内での競争優位性や課題:

  • 競争優位性: 鉄鋼や自動車向けの鋳型、デンスバー、マンホール、環境装置、機能材料に強みを持つ。特に造船向け鋳型や自動車用プレス金型鋳物が堅調。
  • 課題: 環境エンジニアリング部門は売上高が減少しており、大型案件の工事が終了したことによる影響が大きい。

3. 経営戦略と重点分野

経営陣が掲げるビジョンや戦略:

  • 重点課題: 「省人化」「脱炭素社会に向けて」「人材育成・技能(技術)継承」

中期経営計画の具体的な施策や重点分野:

  • 第7次3ヵ年計画の3年目: 中期経営計画に基づき、省人化、脱炭素社会に向けた取り組み、人材育成・技能継承に重点を置く。

4. 事業モデルの持続可能性

収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など:

  • 持続可能性: 鉄鋼や自動車向けの鋳型、環境装置、機能材料は需要の変化に対応できるが、環境エンジニアリング部門は市場動向に影響を受けやすい。

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向や独自性:

  • 技術革新: KCメタルファイバーは海外自動車向け摩擦材の需要が堅調。

収益を牽引している製品やサービス:

  • 主力製品: 鉄鋼や自動車向けの鋳型、デンスバー、環境装置、機能材料。

6. 株価の評価

EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など:

  • EPS(会社予想): 103.98
  • BPS(実績): 4,391.17
  • PER(会社予想): 10.81倍
  • PBR(実績): 0.26倍

現在の株価: 1,124円

株価評価:

  • PER: 現在の株価1,124円でPERは10.81倍となり、業界平均PER8.7より高め。
  • PBR: 現在の株価1,124円でPBRは0.26倍で、業界平均PBR0.5より低い。

7. テクニカル分析

株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:

  • 52週高値: 1,397円
  • 52週安値: 949円
  • 現在の株価: 1,124円

分析:

  • 現在の株価は52週高値から約23%、52週安値から約19%安い位置にあり、中間地点に位置している。

8. 財務諸表分析

売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:

  • 売上高: 263億17百万円(前年同期比1.4%増)
  • 営業利益: 11億16百万円(前年同期比42.0%増)
  • 経常利益: 11億32百万円(前年同期比58.4%増)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 7億98百万円(前年同期比48.3%増)
  • ROE(実績): 5.72%
  • 自己資本比率(実績): 42.6%

過去数年分の傾向:

  • 売上高、営業利益、経常利益、純利益は増加傾向。
  • ROEは5.72%と健全。

9. 株主還元と配当方針

配当利回りや配当性向の分析:

  • 配当利回り(会社予想): 3.11%
  • 年間配当予想: 120.00円
  • 配当性向: 34.75%

自社株買いなどの株主還元策:

  • 自社株買いの情報は提供されていない。

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の直近の変動傾向(上昇・下降の勢い):

  • 直近10日間の株価推移: 1,114円~1,124円のレンジ内で推移。
  • 出来高: 6,400株

株価への影響を与える要因:

  • 業績予想の変更、原材料・原油価格の高騰、中国の景気減速、アメリカの政策動向など。

11. 総評

各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:

  • 企業情報: 鉄鋼や自動車向けの鋳型、環境装置、機能材料に強みを持つ。
  • 業界ポジション: 競争優位性はあるが、環境エンジニアリング部門は課題がある。
  • 経営戦略: 省人化、脱炭素社会、人材育成に重点を置く。
  • 持続可能性: 鉄鋼や自動車向けの鋳型、環境装置、機能材料は持続可能。
  • 技術革新: KCメタルファイバーの需要が堅調。
  • 株価評価: PERは高め、PBRは低い。
  • テクニカル分析: 中間地点に位置している。
  • 財務分析: 売上高、利益は増加傾向、ROEは健全。
  • 株主還元: 配当利回りは3.11%、配当性向は34.75%。
  • 株価モメンタム: 直近10日間で安定したレンジ内で推移。

全体的な見解:

虹技株式会社は、鉄鋼や自動車向けの鋳型、環境装置、機能材料に強みを持つ企業であり、持続可能な事業モデルと健全な財務状況を維持している。ただし、環境エンジニアリング部門は課題を抱えている。株価は中間地点に位置し、投資家は業績予想の変更や市場動向に注意を払う必要がある。


企業情報

銘柄コード 5603
企業名 虹技
URL http://www.kogi.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼

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