1. 企業情報
リコーリースは、リコーグループを主要株主とするリース会社です。主な事業は、事務機器などのリース、中小企業向けのファイナンス、集金代行、投資事業など多岐にわたります。みずほリースとの資本業務提携も行っており、中小企業を主要顧客基盤としています。
2. 業界のポジションと市場シェア
リコーリースは、リース業界において中堅クラスに位置すると考えられます。中小企業向けの提案力に強みがあり、リコーグループとの連携によるシナジーも期待できます。業界内では、大手リース会社との競争に加え、金融機関のリース部門との競争も激化しています。
3. 経営戦略と重点分野
リコーリースは、中期経営計画において、事業成長戦略と組織能力強化戦略を推進しています。具体的には、リース&ファイナンス事業の拡大、サービス事業の強化、インベストメント事業の成長を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
リコーリースの収益モデルは、リース料収入を基盤とし、ファイナンスやサービス、投資事業からの収益を加えています。市場ニーズの変化への適応として、中小企業向けサービスの拡充や、医療・介護報酬ファクタリングサービスの提供など、新たな事業領域への進出を図っています。
5. 技術革新と主力製品
リコーリースは、リース事業を主力としており、技術革新というよりは、顧客ニーズに合わせた商品・サービスの提供が重要となります。主力製品は、事務機器などのリースに加え、中小企業向けのファイナンス商品、集金代行サービスなどです。
6. 株価の評価
- 株価: 5,080円
- EPS（会社予想）: 428.23円
- PER（会社予想）: 11.86倍 (業界平均: 10.3倍)
- BPS（実績）: 7,593.67円
- PBR（実績）: 0.67倍 (業界平均: 0.9倍)
PERは業界平均を上回っていますが、PBRは業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、5,000円台で推移しており、52週高値5,630円、52週安値4,705円と比較すると、中間付近に位置しています。200日移動平均線5,171.88円を下回っており、やや弱気なトレンドを示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で3,121億5600万円。
- 営業利益: 過去12ヶ月で217億2900万円。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で156億5800万円。
- ROE（実績）: 6.87%
- 自己資本比率（実績）: 17.0%
売上高、営業利益、当期純利益は増加傾向にあります。自己資本比率はやや低めです。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.64%
- 1株配当（会社予想）: 185.00円
- 配当性向: 35.43%
安定した配当を実施しており、配当利回りも魅力的な水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、5,000円台で小幅な変動を繰り返しています。信用倍率は1.09倍と、やや買い優勢です。
11. 総評
リコーリースは、中小企業向けのリース・ファイナンス事業を基盤とし、安定した収益を上げています。配当利回りも高く、株主還元にも積極的です。財務状況も改善傾向にあり、今後の事業展開にも期待できます。ただし、業界競争の激化や、金利上昇などのリスク要因も考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 8566 |
| 企業名 | リコーリース |
| URL | http://www.r-lease.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 金融（除く銀行） – その他金融業 |
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