1. 企業情報
会社概要
リコーリース株式会社は、リース・ファイナンス事業を中心に、サービス事業、インベストメント事業を展開する総合金融サービス企業です。主力のリース事業では、事務機器、医療機器、産業用機械、情報関連機器などを中心に、中小企業向けの提案力に強みを持ちます。加えて、業界特化型ローン、売掛債権回収・ファクタリング、太陽光発電や不動産関連事業なども手掛けています。リコーグループの一員であり、みずほリースとも資本業務提携を結んでいます。
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内ポジション
リコーリースは、リース業界の中堅企業であり、特に中小企業向けのサービスに強みを持っています。大手リース会社に比べ規模はやや小さいものの、リコーグループのネットワークやみずほリースとの提携を活かし、安定した顧客基盤を有しています。
競争優位性・課題
- 優位性:中小企業向けの提案力、リコーグループとの連携、業界特化型サービス、ファクタリングや投資事業の強化。
- 課題:大手との競争激化、金利動向や景気変動の影響、自己資本比率の低さ(17.0%)など財務健全性の維持。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン・戦略
中期経営計画(3ヵ年)の2年目として、「事業成長戦略」と「組織能力強化戦略」を推進。
– リース&ファイナンス事業の拡大
– サービス事業(特に医療・介護報酬ファクタリング)の強化
– インベストメント事業(物流施設向け信託受益権投資)の拡大
重点分野
- 中小企業向けの新規契約獲得
- 医療・介護分野のサービス拡充
- 投資事業の収益源多様化
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル
リース&ファイナンス事業が売上高の約94%を占め、安定したストック型収益を構築しています。サービス事業やインベストメント事業も成長中。市場ニーズの変化に対しては、業界特化型商品や新サービス開発で適応を図っています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発・独自性
- ITを活用したファクタリングや集金代行サービスの拡充
- 太陽光発電、不動産関連など新分野への進出
- 医療・介護報酬ファクタリングの拡大
主力製品・サービス
- 事務機器・医療機器等のリース
- 売掛債権回収・ファクタリング
- 物流施設向け信託受益権投資
6. 株価の評価
- 株価:5,080円
- EPS(会社予想):428.23円
- BPS(実績):7,593.67円
- PER(会社予想):11.86倍(業界平均10.3倍よりやや高い)
- PBR(実績):0.67倍(業界平均0.9倍より低い)
評価
PERは業界平均をやや上回る一方、PBRは業界平均を下回っており、株価は純資産価値に対して割安感が見られます。
7. テクニカル分析
- 直近株価推移:5,000円台前半でのもみ合いが続き、年初来高値(5,630円)からはやや下落傾向。
- 移動平均線:50日移動平均(5,246円)、200日移動平均(5,171円)をやや下回る水準。
- 高値圏・安値圏:年初来安値(4,705円)よりは上昇しているが、高値圏からは調整局面。
8. 財務諸表分析
売上・利益
- 売上高:312,156百万円(前年同期比+1.2%)
- 営業利益:21,729百万円(前年同期比+3.4%)
- 当期純利益:15,658百万円(前年同期比+38.8%)
キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー:-94,396百万円(リース資産増加等によるマイナス)
- 財務活動によるキャッシュフロー:+103,051百万円(資金調達による増加)
収益性指標
- ROE:6.87%
- ROA:1.04%
- 営業利益率:5.60%
財務健全性
- 自己資本比率:17.0%
- 総資産:1,376,211百万円
- 負債比率は高いが、リース業界特性によるもの
過去数年の傾向
- 売上・利益ともに安定成長、純利益は2025年3月期に大きく増加
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(予想):3.64%
- 1株配当(予想):185円(前期180円、前々期150円から増配傾向)
- 配当性向:35.43%
- 自社株買い:自己株式保有あり(1.04%)
方針
安定配当を基本とし、業績に応じた増配を実施。配当性向も30%台半ばで安定。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム:直近は5,000円台前半で横ばい、やや調整色が強い。
- 出来高:3ヵ月平均44,610株、直近10日平均27,310株と流動性はやや低め。
- 信用取引動向:信用買残・売残ともに拮抗、信用倍率1.09倍で中立的。
- 投資家構成:リコー・みずほリースが大株主。機関投資家の保有比率は低め。
11. 総評
リコーリースは、中小企業向けリース・ファイナンスを主軸に堅実な成長を続けている企業です。業績は安定しており、配当も増配傾向。財務面では自己資本比率がやや低いものの、リース業界特有の資産構造によるものであり、収益性指標も安定しています。株価は純資産価値に対して割安感があり、配当利回りも業界平均を上回る水準です。今後は中小企業向けサービスの拡充や新規事業領域での成長が注目されますが、金利動向や外部環境の変化には引き続き注意が必要です。
企業情報
銘柄コード | 8566 |
企業名 | リコーリース |
URL | http://www.r-lease.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 金融(除く銀行) – その他金融業 |
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