現在の株価の評価
- 株価: 558.0円
- EPS（会社予想）: 6.56円
- BPS（実績）: 728.48円
- PER（会社予想）: 85.06倍
- PBR（実績）: 0.77倍
評価
現在の株価558.0円は、BPSに基づく評価（728.48円）よりも低く、PBRは0.77倍と割安感があるが、PERが85.06倍と高いため、成長期待が織り込まれている可能性がある。
テクニカル分析
- 高値: 571円（前日終値）
- 安値: 553円
- 年初来高値: 875円
- 年初来安値: 481円
評価
株価は現在、年初来高値875円から大きく下落しており、テクニカル的には安値圏に位置している。最近の株価は571円で安定しているが、ボラティリティが高い。
財務諸表分析
- 売上高: 527,770千円（過去12か月）
- 営業損失: -157,155千円
- 純損失: -144,560千円
- 自己資本比率: 94.7%
- キャッシュ: 1,010,000千円
評価
高い自己資本比率（94.7%）は財務の健全性を示すが、営業損失が続いており、収益性が低下している。キャッシュも十分に保有しているが、利益を上げられない状況が続いている。
業界のポジションと市場シェア
テクノマセマティカルは、映像・音声圧縮技術に特化した企業で、情報通信業界において独自の技術を持つ。競合が多い中で、特に高画質・高音質技術に注力している。
経営戦略と重点分野
- ソフトウェアライセンス事業のモジュール化
- ハードウェアライセンス事業での海外案件獲得
- 顧客カスタム案件の獲得
評価
経営戦略としては、既存技術を活かしつつ新たな市場開拓を目指している。特に海外市場への進出が期待される。
事業モデルの持続可能性
高い自己資本比率とキャッシュの保有は持続可能性を示唆するが、営業損失が続く限り、事業モデルの持続性には疑問が残る。
技術革新と主力製品
- 映像・音声圧縮技術
- 4K技術、ロスレス技術、H.265など
評価
技術革新においては、競争力のある製品を持っているが、収益化が進んでいないため、今後の開発が鍵となる。
株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%
- 1株配当: 0.00円
評価
現在、配当は実施されておらず、株主還元の観点からは評価が低い。
株価モメンタムと投資家関心
株価は高値から下落しており、投資家の関心は薄れている可能性がある。信用取引の買残が減少していることも、投資家の慎重な姿勢を示唆している。
総評
テクノマセマティカルは、独自の技術を持つ企業でありながら、営業損失が続いているため、収益性の改善が急務である。高い自己資本比率とキャッシュの保有は財務的には安定しているが、事業の持続可能性には疑問が残る。今後の経営戦略の実行と市場環境の変化が、業績に大きく影響する可能性がある。
企業情報
| 銘柄コード | 3787 |
| 企業名 | テクノマセマティカル |
| URL | http://www.tmath.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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