1. 企業情報
企業名: 東部ネットワーク株式会社
概要: 東部ネットワークは、トラック輸送および物流サービスを提供する企業です。主要事業には産業廃棄物輸送、貨物運送、自動車輸送、不動産賃貸、倉庫管理、労働者派遣、自動車整備、産業用ガス輸送、建設資材販売、自動車・コンピューター販売、ソフトウェア開発、保険代理店業務、電力販売などが含まれます。
設立年月日: 1943年12月30日
本社所在地: 〒221-0052 横浜市神奈川区栄町2-9
代表者名: 若山 良孝
従業員数: 419人
平均年齢: 51.0歳
2. 業界のポジションと市場シェア
業界: 統合貨物輸送・物流
市場ポジション: 中堅規模の企業で、主要事業であるケミカル、セメント、飲料輸送において地域トップクラスのシェアを有します。産業用ガス輸送や3PLサービスも拡充中。
競争優位性: 地域密着型のサービスと安定した特殊貨物輸送、3PLサービスが強み。
課題: 物価上昇、労働力不足、運賃上昇の遅れなど厳しい市場環境に対応。
3. 経営戦略と重点分野
経営ビジョン: 特殊貨物輸送へのシフト、3PL型物流サービスの拡大、M&Aによる業容拡大を推進。
中期経営計画: 売上高11,243百万円（前年比8.4%増）、営業利益384百万円（前年比105.6%増）、経常利益453百万円（前年比81.1%増）、親会社株主に帰属する当期純利益298百万円（前年比182.1%増）の達成を目指す。
重点分野: 特殊貨物輸送、3PL型物流サービス、M&Aによる事業拡大。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 主要収益源は貨物自動車運送事業、不動産賃貸事業、その他事業（自動車整備、産業用ガス輸送など）。
市場ニーズの適応力: 特殊貨物輸送や3PLサービスへのシフトにより、市場ニーズの変化に適応。
5. 技術革新と主力製品
技術開発: 技術革新は特に特殊貨物輸送や3PLサービスにおいて重要。
主力製品: 特殊貨物輸送、3PLサービス、産業用ガス輸送。
6. 株価の評価
株価: 857.0円
EPS（会社予想）: 52.89円
BPS（実績）: 3,586.50円
PER（会社予想）: 16.20倍
PBR（実績）: 0.24倍
現在の株価はEPSと比較して割安な水準にある。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は850円から870円の範囲で推移しており、50日移動平均線（848.56円）を上回る水準で安定している。
高値圏か安値圏: 現在の株価は50日移動平均線を上回っており、高値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
売上高: 10,370百万円（前年比0.6%増）
営業利益: 186百万円（前年比40.8%減）
経常利益: 250百万円（前年比37.8%減）
親会社株主に帰属する当期純利益: 105百万円（前年比33.9%増）
自己資本比率: 81.9%
ROE（実績）: 0.52%
ROA（実績）: 0.47%
過去数年で売上高は増加傾向にあり、純利益も増加している。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 1.75%
1株配当（会社予想）: 15.00円
配当性向: 103.02%
自社株買い: なし
安定した配当を維持しつつ、配当性向は高め。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近変動傾向: 直近10日間で850円から870円の範囲で安定しており、上昇傾向にある。
影響要因: 業績予想の向上、市場環境の変化、競合状況など。
11. 総評
東部ネットワークは地域密着型の物流サービスを提供する中堅企業で、特殊貨物輸送や3PLサービスへのシフトにより市場ニーズに適応している。財務面では自己資本比率が高い水準を維持しており、ROE、ROAも健全な水準にある。株価はEPSと比較して割安であり、テクニカル分析では高値圏に位置している。中期経営計画は達成に向けて進展しており、業績予想も上方修正されている。全体的に健全な財務状況と成長戦略により、投資家からの関心は高まっている。
企業情報
| 銘柄コード | 9036 |
| 企業名 | 東部ネットワーク |
| URL | http://www.tohbu.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 陸運業 |
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