企業情報
企業名: 東北特殊鋼株式会社
概要: 東北特殊鋼は、特殊鋼製品の製造・販売および不動産賃貸業を手掛ける企業です。主要製品には耐熱鋼、磁性材料、低熱膨張合金、精密加工製品などが含まれます。1937年設立で、宮城県柴田郡村田町に本社を置いています。大同特殊鋼系列に属します。
事業内容:
- 特殊鋼89%
- 不動産賃貸11%
代表者名: 成瀬 真司
設立年月日: 1937年4月20日
従業員数: 589人
平均年齢: 41.5歳
平均年収: 5,490万円
業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
- エンジンバルブ鋼で高いシェアを持ち、開発・オーダーに強みを持つ。
- 不動産賃貸事業も手がけている。
課題:
- 自動車産業における特殊鋼需要の減少。
- 半導体製造装置産業における特殊鋼需要の不安定さ。
経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
- 中期経営計画では売上高、営業利益、ROS、ROEの目標を掲げている。
中期経営計画の具体的な施策:
- 原価低減活動と値上げ活動の強化。
- 本社工場の老朽化によるリスクへの対策。
事業モデルの持続可能性
収益モデルと市場ニーズへの適応力:
- 特殊鋼製品の需要は自動車産業や半導体製造装置産業に依存しており、これら市場の動向に影響される。
技術革新と主力製品
技術開発の動向:
- 技術開発に強みを持つ。
収益を牽引する製品:
- エンジンバルブ鋼、耐熱鋼、磁性材料、低熱膨張合金、精密加工製品など。
株価の評価
EPSとBPSに基づく評価:
- EPS（予想）: 114.44円
- BPS（実績）: 3,758.95円
- PER（予想）: 17.62倍
現在の株価との比較:
- 株価: 2,017円
- EPS/株価比率: 0.0566
テクニカル分析
株価推移:
- 直近10日間の株価は、2001円から2020円の間で推移しており、安値圏から高値圏を行き来している。
財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフローなどの指標:
- 売上高（過去12か月）: 211.8億円
- 営業利益（過去12か月）: 1,249百万円
- キャッシュフロー（過去12か月）: 2,131百万円
- ROE（実績）: 3.63%
- ROA（実績）: 2.27%
過去数年分の傾向:
- 売上高は減少傾向、営業利益、経常利益、純利益は増加。
株主還元と配当方針
配当利回りと配当性向:
- 配当利回り（予想）: 1.74%
- 配当性向: 29.81%
自社株買いなどの株主還元策:
- 自己株買いを実施。
株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向:
- 直近10日間の株価は安値圏から高値圏を行き来している。
株価への影響を与える要因:
- 自動車産業における特殊鋼需要の減少、半導体製造装置産業における特殊鋼需要の不安定さ。
総評
各分析結果のまとめ:
- 東北特殊鋼は、特殊鋼製品の製造・販売および不動産賃貸業を手掛ける企業で、エンジンバルブ鋼で高いシェアを持ち、開発・オーダーに強みを持つ。しかし、自動車産業や半導体製造装置産業の動向に依存する特殊鋼需要の減少や不安定さが課題である。中期経営計画では売上高、営業利益、ROS、ROEの目標を掲げているが、これらを達成するための具体的な施策が明確に示されていない。財務面では、売上高は減少傾向にあり、営業利益、経常利益、純利益は増加している。株価の評価は、EPS/株価比率が0.0566と低いため、割安な水準にある可能性がある。配当利回りは1.74%と比較的高く、株主還元に積極的である。直近10日間の株価は安値圏から高値圏を行き来しており、投資家関心は高まっている。
全体的な見解:
- 東北特殊鋼は、特殊鋼製品の需要減少や市場の不安定さといった課題を抱えながらも、開発・オーダーに強みを持つ。財務面では健全であり、株価も割安な水準にある。しかし、中期経営計画の具体的な施策が明確に示されていないため、投資判断には慎重を期す必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 5484 |
| 企業名 | 東北特殊鋼 |
| URL | http://www.tohokusteel.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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