メドレックス (4586) 分析レポート (2024年12月19日 00:40時点)
企業概要: 経皮吸収型製剤技術 (ILTS®, NCTS®) を中心とした医薬品開発を行う創薬ベンチャー企業。
1. 現在の株価の評価
- 株価: 87.0円
- BPS: 54.28円
- PBR: 1.60倍
- EPS: -20.07円 (会社予想)
- PER: 算出不可 (EPSが負のため)
BPSと比較すると株価は上回っている。しかし、EPSは負であり、収益性は低い状態。
2. テクニカル分析
- 株価は年初来安値 (80円) 付近に位置し、年初来高値 (199円) から大幅に下落している。
- 直近の株価は80円台で推移しており、短期的な上昇トレンドは見られない。
- 50日移動平均線 (90.08円)、200日移動平均線 (117.63円) を共に下回っており、テクニカル的には弱気な状況と言える。
3. 財務諸表分析
- 2024年9月期第3四半期決算は減収減益。研究開発費の増加などが要因。
- 自己資本比率は94.8%と高く、財務基盤は比較的安定している。
- しかし、営業活動によるキャッシュフローはマイナスであり、収益性改善が課題。
4. 業界のポジションと市場シェア
情報不足のため、詳細な分析は困難。経皮吸収型製剤市場における同社のポジションや市場シェアは不明。
5. 経営戦略と重点分野
- 経皮吸収型製剤技術をコアコンピタンスとし、様々な疾患領域の治療薬開発に注力。
- パイプラインには、痙性麻痺、慢性疼痛、癌性疼痛、アルツハイマー病などを対象とした開発品が存在。
- マイクロニードルアレイ技術など、先端技術への投資も積極的に行っている。
6. 事業モデルの持続可能性
- 研究開発型の創薬ベンチャー企業であるため、収益化には開発品の承認取得が不可欠。
- 開発の遅延や失敗は大きなリスクとなる。
- 新技術への投資を継続していくためには、資金調達の継続が必要。
7. 技術革新と主力製品
- 主力製品：現時点では上市製品なし。
- 開発パイプライン：MRX-4TZT (痙性麻痺)、MRX-9FLT (慢性疼痛、癌性疼痛)、MRX-7MLL、MRX-6LDT (アルツハイマー病)、MRX-5LBT (帯状疱疹後神経痛)
- 技術：ILTS®、NCTS®、マイクロニードルアレイ技術
8. 株主還元と配当方針
- 現時点では無配。
9. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタムは弱く、投資家関心は低いと推測される。
10. 総評
メドレックスは、 promising な技術を持つ創薬ベンチャー企業。しかし、現時点では収益性が低く、開発品の承認取得が事業の成功に不可欠。今後の業績推移、開発パイプラインの進捗状況、資金調達の状況などを注視していく必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 4586 |
| 企業名 | メドレックス |
| URL | http://www.medrx.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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