決算説明：サンコーテクノ（3435）

2025年3月期 決算説明会資料

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名: サンコーテクノ株式会社
  • 主要事業分野: 建設資材(あと施工アンカー・ドリルビット・ファスナー等)、複合材、各種測定器の企画開発・製造・販売・施工および輸出入
  • 代表者名: 洞下 英人
• 説明会情報:
  • 開催日時: 2025年5月30日
  • 参加対象: 個人投資家向け
• 報告期間: 2025年3月期
• セグメント:
  • ファスニング事業: あと施工アンカー・ドリルビット・電動油圧工具の開発・製造・販売、土木建築関連(耐震工事)・太陽光関連の工事管理 等
  • 機能材事業: FRPシート関連、電子プリント基板や各種測定器および包装・物流機器の製造・販売 等

業績サマリー

• 主要指標:
  • 営業収益: 21,250百万円 (前年同期比+0.5%)
  • 営業利益: 1,282百万円 (前年同期比+38.0%)
  • 経常利益: 1,305百万円 (前年同期比+36.1%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 1,122百万円 (前年同期比+35.5%)
  • 前年同期比: 上記参照
• セグメント別状況:
  • ファスニング事業: 売上高17,685百万円(前年同期比-0.7%)、セグメント利益2,465百万円(前年同期比-10.5%)
  • 機能材事業: 売上高3,564百万円(前年同期比+7.2%)、セグメント利益▲260百万円

業績の背景分析

• 業績概要:
  • 売上高は、主力のあと施工アンカーやドリル・ファスナーの販売が前年を上回る水準で推移。
  • 電動油圧工具の販売は、国内・海外ともに低調に推移。
  • エンジニアリング関連は、競合の参入による失注や、前期に発生した期跨ぎ案件の反動減により、完成工事高が前年を大きく下回る。
  • 機能材事業では、FRPシート関連、アルコール検知器関連、包装・物流機器関連並びに電子基板関連の販売が前年を上回る水準で推移。
  • アルコール検知器関連の販売は、期初の販売計画を大きく下回り、棚卸資産評価損を250百万円計上。M&Aに伴う費用を60百万円計上。
• 増減要因:
  • ファスニング事業: 主力のあと施工アンカー、ドリル・ファスナーの販売増、電動油圧工具の販売低調、エンジニアリング関連の完成工事高の減少
  • 機能材事業: FRPシート関連、アルコール検知器関連、包装・物流機器関連並びに電子基板関連の販売増、アルコール検知器関連の販売低迷による損失、M&Aに伴う費用計上

戦略と施策

• 現在の戦略:
  • ROIC(投下資本利益率)を意識した経営指標と具体策
  • 事業拡大とニッチトップの実現
  • 顧客の困りごとを解決する創造提案型営業の展開
  • 全国営業拠点を活用し機能材商材の販路拡大
  • 新物流倉庫の建設を含む物流体制の再構築
  • 人材育成・設備投資・M&Aに優先的に投資
• 進行中の施策:
  • 2027年3月期までの3年間で累計30億円の投資計画(M&A投資を除く)
  • 新たな子会社と連携した製品開発体制の構築
  • 最新の自動倉庫を備える商社の要望に応えるべく「メーカーとして必要な」自動倉庫を建設中
  • シナジーを発揮できる仲間づくりを積極的にしていく
• セグメント別施策:
  • ファスニング関連: 主力製品の販売市況は好調に推移、インフラ土木分野における維持保全の需要に対応、既存製品の販売ほか、新製品の改良・開発を引き続き推進、電動油圧工具関連については、大型機械のメンテナンス事業などの展開を通じて、既存製品と大型機械の両輪販売を推進
  • エンジニアリング関連: 受注エリア拡大、独自工法開発(これまでのアンカー工事で培った技術・工法を応用)
  • 機能材関連: 買替え対応への強化とメンテナンス力強化、製品の改良開発、外部環境を沿った販売推進とメンテナンス体制を強化、新たな需要への対応と用途開発に取り組む、設計開発から製品化までの一貫した体制を活かす ⇒ 子会社間での連携強化による内製化と新製品開発に取り組む

将来予測と見通し

• 業績予想:
  • 売上高: 2026年3月期22,000百万円、2027年3月期24,000百万円
  • 経常利益: 2026年3月期1,660百万円、2027年3月期1,780百万円
• 中長期計画:
  • 2025年3月期～2027年3月期の中期経営計画
  • 2026年3月期の計画では、好調なインフラ・土木分野における維持保全のための製品や、施工管理しやすい新製品などの販売促進による売上増を見込む。人的投資を含む「成長投資」に係る各種経費増を織り込み。

配当と株主還元

• 配当方針:
  • 自己資本比率は65~70%とし、健全な財務体質の維持を優先する。
  • 既存事業の更なる成長とM&A戦略の推進により、資本効率を意識した経営を実行し、安定増配とIR活動を推進する。
• 配当実績:
  • 2025年3月期: 1株38円(配当性向26.8%)

製品やサービス

• 製品:
  • あと施工アンカー、ドリル、ファスナー、FRPシート、呼気アルコール検知器、パレットストレッチ包装機、鉄筋カッター、鉄筋ベンダー、アンカー打込み機
  • 土木関連アンカー、アスファルトアンカー
• サービス:
  • ソリューション営業
  • メンテナンス力

重要な注記

• その他:
  • 2025年5月9日に修正開示を行っている。
  • 本資料はサンコーテクノ株式会社の事業及び業界動向についてのサンコーテクノ株式会社による現在の予定、推定、見込み又は予想に基づいた将来の展望についても言及している。
  • 本資料における将来の展望に関する表明は、公表日現在において利用可能な情報に基づいてサンコーテクノ株式会社によりなされたものであり、将来の出来事や状況を反映して将来の展望に関するいかなる表明の記載をも更新し、変更するものではない。

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