1. 企業情報
- 企業名:株式会社野村総合研究所(NRI)
- 設立:1966年1月5日
- 本社所在地:東京都千代田区大手町1-9-2
- 代表者:柳澤 花芽
- 従業員数:16,679人
事業内容
野村総合研究所は、コンサルティングとITソリューションを主軸とした大手システムインテグレーターです。金融機関や流通業を中心に、システム開発・運用・コンサルティングを一貫して提供。主な事業セグメントは下記の通りです。
– コンサルティング:経営・業務・システムのコンサルティング、社会・経済・技術分野の調査・提言
– 金融ITソリューション:証券、保険、銀行、資産運用など金融機関向けのシステム開発・運用・BPO
– 産業ITソリューション:流通、製造、サービス業など非金融分野向けのシステム開発・運用
– IT基盤サービス:データセンター運営、ITインフラ構築、セキュリティサービス
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション:国内SI(システムインテグレーター)大手。金融・流通分野で高いシェアと実績を持つ。
- 競争優位性:野村證券グループのネットワーク、長年の金融ITノウハウ、コンサルとITの一体運営が強み。
- 課題:国内IT投資の成熟による成長鈍化リスク、グローバル展開の遅れ、競合他社(NTTデータ、富士通、アクセンチュア等)との競争激化。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン:DX(デジタルトランスフォーメーション)推進と社会課題解決を両立し、持続的成長を目指す。
- 中期経営計画(2023-2025)
- コアビジネスの深化(金融・産業ITの強化)
- DX推進(顧客企業のデジタル変革支援)
- グローバル展開の加速
- マネジメント基盤の強化
- 重点分野:コンサルティング事業の拡大、クラウド・セキュリティ・AI等の先端ITサービス、海外M&Aや提携による成長
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:ストック型(システム運用・保守、BPO)とフロー型(コンサル、開発案件)のバランスが良好。
- 市場ニーズへの適応:金融・流通のIT需要は底堅く、DXやクラウド化、セキュリティ強化など新たな需要にも対応。
- リスク:国内IT市場の成長鈍化、海外展開の進捗、法規制・セキュリティリスク等。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向:AI、クラウド、サイバーセキュリティ、データ分析等の先端技術に注力。
- 独自性:コンサルとITサービスの融合による一貫体制、金融機関向けの高信頼性システム。
- 主力製品・サービス:金融機関向け基幹システム、流通業向けサプライチェーン管理システム、データセンターサービス等。
6. 株価の評価
- 株価:5,689円(2025年7月1日終値)
- EPS(会社予想):181.78円
- BPS(実績):758.67円
- PER(会社予想):31.3倍(業界平均23.2倍より高い)
- PBR(実績):7.5倍(業界平均2.3倍より高い)
評価:業界平均と比較し、PER・PBRともに高い水準。利益成長・高ROE・独自のビジネスモデルが市場で評価されている。
7. テクニカル分析
- 年初来高値:6,039円
- 年初来安値:4,444円
- 50日移動平均:5,705円
- 200日移動平均:5,108円
- 直近株価推移:6月後半に高値圏をつけた後、やや調整傾向。現在は50日移動平均線付近で推移。
- モメンタム:短期的には調整局面だが、中長期的には上昇トレンドを維持。
8. 財務諸表分析
- 売上高:764,813百万円(前年比3.8%増)
- 営業利益:134,907百万円(前年比12.0%増)
- 純利益:94,382百万円(前年比17.7%増)
- 営業利益率:17.6%(前年より改善)
- ROE:22.5%(高水準)
- ROA:9.0%
- 自己資本比率:46.7%
- 営業キャッシュフロー:130,196百万円
- フリーキャッシュフロー:60,580百万円
傾向:売上・利益ともに安定成長、利益率・資本効率も高い。財務健全性も良好。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績:2024年3月期53円→2025年3月期63円→2026年3月期予想74円
- 配当利回り(予想):1.3%
- 配当性向:約38.5%
- 自社株買い:実施実績あり
方針:安定配当と増配を継続。株主還元意識が高い。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動:年初来高値圏からやや調整中。直近10日間はやや下落傾向。
- 信用取引:信用買残は減少傾向、信用倍率2.75倍と過熱感は限定的。
- 投資家層:機関投資家・海外投資家の保有比率が高い。
- ベータ値:0.53と市場全体より値動きは穏やか。
11. 総評
野村総合研究所は、金融・流通分野で強みを持つ国内有数のITソリューション企業です。コンサルティングとITサービスの一体運営、安定したストック型収益、先端技術への積極投資が特徴です。業績は安定成長を続けており、利益率・資本効率も高い水準を維持しています。株価は業界平均より高い評価を受けており、今後もDX需要や社会課題解決への貢献が期待されています。配当や自社株買いなど株主還元にも積極的です。短期的には調整局面ですが、中長期的には成長基調が継続しています。
本レポートは公開情報に基づく企業分析であり、特定の投資判断を推奨するものではありません。
企業情報
銘柄コード | 4307 |
企業名 | 野村総合研究所 |
URL | https://www.nri.com/jp/index.html |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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