1. 企業情報
- 事業内容: 企業向け人材育成コンサルティング大手。金融、IT、医療分野に強み。社員教育支援を世界展開しており、特に欧米に実績があります。
- 特徴: 日米欧を中心にグローバル展開しており、人材開発・組織開発に関するコンサルティングとソリューションを提供しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 人材育成コンサルティング業界に位置しています。
- 競争優位性: 金融、IT、医療分野での強みと、グローバルな展開が強みと考えられます。
- 課題: 2025年3月期は売上高が減少し、営業損失を計上しており、収益性の改善が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 企業の人材開発・組織開発を支援し、企業の成長に貢献することを目指していると考えられます。
- 重点分野:
- 国内: イノベーション・イネーブルメント分野、価値創造型リーダーシップ育成への注力。
- 北米: 利益率の高いライセンス型案件の提案と、中規模企業への営業拡大。
- 欧州: 米国との連携強化によるグローバル企業への提案。
- 中国: 事業縮小、2025年度内の清算を目指す。
- アジア・パシフィック: グループマーケティング支援・商品開発支店など、より広域な支援・共同運用体制による効率化。
- 中期経営計画: 詳細な情報は開示されていませんが、各セグメントでの戦略から、収益性改善と事業構造改革を進めていると推測されます。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 企業向けの人材育成プログラム、コンサルティング、ソリューション提供による収益。
- 市場ニーズへの適応力: 人材育成へのニーズは高まっており、変化への対応が重要です。
- 持続可能性への懸念: 2025年3月期は営業損失を計上しており、収益性の改善が急務です。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 人材育成に関するプログラムやソリューションを提供しており、継続的な改善が重要です。
- 主力製品/サービス: 人材育成プログラム、コンサルティングサービス。
- 独自性: 特定の業界（金融、IT、医療）に強みを持つ点が特徴です。
6. 株価の評価
- 株価: 111.0円（2025年7月2日）
- EPS: (連)-12.50（会社予想）
- PBR: (連)1.29倍（実績）
- PER: 算出されません。
- 評価: EPSがマイナスであり、PERは算出できません。PBRは1.29倍で、業界平均PBR（1.2）とほぼ同水準です。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は下落傾向にあります。
- 52週高値/安値: 52週安値圏に位置しています。
- 移動平均線: 50日移動平均線（121.98円）を下回っており、200日移動平均線（103.39円）に近づいています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2025年3月期は1,688百万円と、前年同期（2,492百万円）から減少しています。
- 営業利益: 2025年3月期は-393百万円と赤字です。
- 当期純利益: 2025年3月期は-386百万円と赤字です。
- ROE: (連)-49.36%と、マイナスです。
- ROA: (過去12か月): -14.99%と、マイナスです。
- 自己資本比率: 46.3%
- キャッシュフロー: 営業キャッシュフローはマイナスです。
- 分析: 業績は低迷しており、収益性の改善が急務です。
9. 株主還元と配当方針
- 自社株買い: 実施されていません。
- 配当: 2026年3月期の年間配当予想は0円です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近の株価は下落傾向にあり、モメンタムは弱いです。
- 株価への影響要因: 業績の低迷、赤字決算、今後の業績見通し、市場全体の動向などが影響を与える可能性があります。
- 信用取引: 信用買い残が多く、売り残がありません。
11. 総評
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド（9610）は、企業向け人材育成コンサルティング大手であり、グローバル展開を行っています。しかし、2025年3月期は売上高が減少し、営業損失を計上するなど、業績は低迷しています。株価は52週安値圏にあり、テクニカル的にも下落傾向です。財務状況も厳しく、ROE、ROAともにマイナスです。配当は未定であり、株主還元も行われていません。今後の業績改善と、事業構造改革の進捗に注目する必要があります。投資判断には、慎重な検討が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 9610 |
| 企業名 | ウィルソン・ラーニング ワールドワイド |
| URL | http://www.wlw.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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