1. 企業情報
小松ウオール工業は、オフィスや病院、公共施設向けの間仕切り製品（可動間仕切り、固定間仕切り、トイレブースなど）を製造・販売・施工する企業です。国内市場に強みを持ち、特に新設オフィスビル向けに実績があります。
2. 業界のポジションと市場シェア
小松ウオール工業は、国内の間仕切り市場で首位級のシェアを誇ります。オフィス需要に左右されやすいものの、新設ビル需要を捉えることで安定した収益を確保しています。
* 競争優位性: 国内市場における高いシェア、新設ビル向けへの強み。
* 課題: オフィス需要の変動、原材料価格の高騰。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、中期経営計画「NEXT VISION 2028」に基づき、既存事業の成長、新規製品の開発、生産・物流オペレーションの高度化を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
間仕切り製品は、オフィスや公共施設の建設需要に依存するため、景気変動の影響を受けやすい事業です。しかし、小松ウオール工業は、国内市場に特化し、高いシェアを維持することで、ある程度の安定性を確保しています。
* 収益モデル: 間仕切り製品の製造・販売・施工。
* 市場ニーズへの適応力: オフィス需要の変化への対応、新製品開発。
5. 技術革新と主力製品
小松ウオール工業は、間仕切り製品を主力としています。
* 主力製品: 可動間仕切り、固定間仕切り、トイレブースなど。
6. 株価の評価
- 株価: 2,294.0円（2025年7月3日）
- EPS（会社予想）: 166.99円
- PER（会社予想）: 13.74倍
- BPS（実績）: 2,153.83円
- PBR（実績）: 1.07倍
PERは業界平均（14.5倍）を下回っており、割安感があります。PBRも1倍台と、割安圏にあると言えます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、2,222円から2,333円の間を変動しており、2,294円で取引されています。年初来高値は2,333円、年初来安値は1,283円です。50日移動平均線は2,157.94円、200日移動平均線は1,667.15円です。
8. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 446.2億円
- 売上高成長率（前年比）: 6.30%
- 営業利益率（過去12か月）: 13.19%
- ROE（実績）: 6.99%
- 自己資本比率（実績）: 80.8%
売上高は増加傾向にあり、高い自己資本比率を維持しています。ROEは6.99%と、まずまずの水準です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 5.66%
- 1株配当（会社予想）: 130.00円
- 配当性向: 44.63%
- 自社株買い: 記載なし
高い配当利回りが魅力です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、2,200円台で推移しており、方向感は明確ではありません。信用買残は減少し、信用売残は増加しています。
* 株価への影響要因: オフィス需要、原材料価格、金利変動、配当政策。
11. 総評
小松ウオール工業は、国内の間仕切り市場で高いシェアを誇り、安定した収益基盤を持っています。高い配当利回りも魅力です。PER、PBRは割安感があり、今後の業績拡大も期待できます。ただし、オフィス需要の変動や原材料価格の高騰といったリスク要因も存在します。
企業情報
| 銘柄コード | 7949 |
| 企業名 | 小松ウオール工業 |
| URL | http://www.komatsuwall.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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