1. 企業情報
フタバ産業（7241）は、自動車部品メーカーであり、特にマフラーなどの排気系部品で国内首位を誇ります。トヨタグループ向けが中心であり、プレス・溶接技術に強みを持っています。自動車部品だけでなく、情報環境機器部品や農業環境機器も手掛けています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 自動車排気系部品で国内トップシェア。トヨタ自動車との強固な関係が特徴。
- 競争優位性: プレス・溶接技術、トヨタグループとの安定的な取引関係。
- 課題: 自動車業界全体の動向（EVシフトなど）の影響を受けやすい。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 中期経営計画（2027年目標）を策定中。既存製品の進化、新規事業創出、カーボンニュートラル対応、ダイバーシティ推進を重点的に取り組む。
- 中期経営計画: 2030年をターゲットとし、研究開発、カーボンニュートラルへの対応、ダイバーシティーの推進等を進めている。2027年に向けた中期経営計画を策定し、5月に公表予定。
- 重点分野:
- 既存製品の進化
- 新規事業の創出
- カーボンニュートラルへの対応
- ダイバーシティの推進
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 自動車部品の製造・販売。トヨタ自動車向けが中心であり、安定した収益基盤を持つ。
- 市場ニーズの変化への適応力: EVシフトなど、自動車業界の変化への対応が課題。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: プレス・溶接技術を基盤に、排気系部品、車体部品、内装部品、サスペンション部品、燃料系部品などを製造。
- 主力製品: 自動車用マフラー、排気系部品。
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 5.90倍 (業界平均13.3)
- PBR（実績）: 0.60倍 (業界平均0.8)
- EPS（会社予想）: 134.09円
- BPS（実績）: 1,314.35円
- 評価: 割安感がある。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は730円～811円で推移。200日移動平均線は730.59円、50日移動平均線は754.26円。
- 現状: 791円であり、年初来高値847円に近づいている。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2025年3月期は7,071億円（前年同期比-11.1%）
- 営業利益: 2025年3月期は151億円（前年同期比-21.0%）
- 当期純利益: 2025年3月期は62億円（前年同期比-51.6%）
- ROE（実績）: 5.13%
- ROA（過去12か月）: 2.92%
- 自己資本比率（実績）: 37.5%
- 分析: 売上高、利益ともに減少。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 5.06%
- 1株配当（会社予想）: 40.00円
- 配当性向: 50.45%
- 株主還元策: 配当を実施。2025年3月期の期末配当には、普通配当18円00銭、記念配当3円00銭が含まれる。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近10日間で株価は上昇傾向。
- 信用取引: 信用買い残は増加傾向、信用倍率は10.42倍と高い。
- 株価への影響要因: 業績、自動車業界の動向、配当利回り、トヨタ自動車の業績などが影響。
11. 総評
フタバ産業は、自動車排気系部品で国内トップシェアを誇り、トヨタ自動車との強固な関係が強みです。しかし、2025年3月期は減収減益となっており、自動車業界の変革への対応が課題です。株価は割安感があり、高い配当利回りが魅力です。今後の業績回復と、中期経営計画の進捗に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 7241 |
| 企業名 | フタバ産業 |
| URL | http://www.futabasangyo.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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