1. 企業情報
- 企業名: ミガロホールディングス株式会社
- 設立: 2023年10月2日（プロパティエージェント株式会社の完全親会社として設立）
- 所在地: 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
- 代表者: 中西 聖
- 従業員数: 381人
- 事業内容:
- 東京23区・横浜を中心に資産運用型不動産の開発・販売・管理
- 投資用マンションの開発・販売
- 不動産仲介、賃貸・建物管理、クラウドファンディング
- DX推進事業（顔認証プラットフォーム「FreeiD」、システム開発、クラウドインテグレーション）
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分: 不動産業（プライム市場上場）
- 主力は不動産開発・販売だが、IT（DX）分野にも展開
- 競争優位性:
- 不動産業界では、DX推進（IT技術活用）を積極化している点が特徴
- 顔認証技術「FreeiD」など独自サービスを展開
- 東京23区・横浜という高需要エリアに特化
- 課題:
- 不動産市況変動や金利上昇リスク
- DX事業の収益化・拡大が今後の課題
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略:
- 「DX不動産」と「DX推進」の2本柱で成長を目指す
- DX推進事業の拡大（顔認証プラットフォーム、クラウドサービス、M&A・人材採用強化）
- 不動産事業では中古物件の買取再販、管理物件の拡大、営業生産性向上
- 中期経営計画:
- 具体的な数値目標は非開示
- DX推進事業のストック型収益拡大、不動産会員数・管理物件増加を重視
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- 主に不動産販売（投資用マンション等）による売上が中心（売上高の約93%）
- DX推進事業はストック型・サブスクリプション型収益を志向
- 市場ニーズ適応力:
- 不動産市況の変動リスクあり
- DX領域の拡大により、市場変化への適応を図る
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向:
- 顔認証プラットフォーム「FreeiD」の導入拡大
- クラウドインテグレーション、システム開発受託
- 主力サービス:
- 不動産開発・販売・管理
- DX推進サービス（FreeiD等）
6. 株価の評価
- 株価: 930円（2025/7/4終値）
- PER（予想）: 41.85倍（業界平均13.6倍）
- PBR（実績）: 4.89倍（業界平均1.6倍）
- EPS（予想）: 22.22円
- BPS（実績）: 190.21円
- 評価:
- 業界平均と比較してPER・PBRともに高い水準
- 成長期待やDX事業への評価が株価に織り込まれている可能性
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 2,200円
- 年初来安値: 630円
- 直近株価推移:
- 直近10日間は900円台前半～950円台で推移
- 50日移動平均: 1,096円、200日移動平均: 842円
- 株価は50日移動平均を下回り、200日移動平均を上回る水準
- 直近は高値から調整し、やや安値圏に位置
8. 財務諸表分析
- 売上高:
- 2025年3月期: 51,709百万円（前年比21.2%増）
- 2024年3月期: 42,672百万円
- 2023年3月期: 37,259百万円
- 営業利益:
- 2025年3月期: 2,713百万円（前年比8.5%増）
- 2024年3月期: 2,500百万円
- 当期純利益:
- 2025年3月期: 1,390百万円（前年比25.0%増）
- ROE（実績）: 12.94%
- ROA: 3.29%
- 自己資本比率: 20.4%
- 営業キャッシュフロー: △7,305百万円（マイナス）
- 財務の特徴:
- 売上・利益ともに増加傾向
- 営業キャッシュフローは大幅なマイナス（在庫増加や投資負担が影響か）
- 有利子負債比率が高い（Total Debt/Equity: 340.46%）
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 0.86%
- 1株配当（予想）: 8.00円
- 配当性向: 59.52%
- 株主還元策:
- 2024年・2025年に株式分割実施
- 自社株買いの実施状況は確認できず
- 配当は安定的だが、利回りは低水準
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向:
- 2025年初に高値（2,200円）を記録後、調整局面
- 直近は900円台で推移し、出来高は平均90万株程度
- 信用取引動向:
- 信用買残大（4,994,500株）、信用売残ゼロ
- 信用倍率0.00倍（売建が極端に少ない）
- 投資家関心:
- 成長期待やDX事業への注目が高い一方、株価調整で短期的な投資家の動きも見られる
11. 総評
- ミガロホールディングスは、不動産事業を主軸としつつ、DX推進事業で新たな成長を目指す企業です。2025年3月期は売上・利益ともに増加し、DX推進事業も黒字化するなど好調な業績を示しています。一方で、PER・PBRは業界平均を大きく上回り、成長期待が株価に反映されている状況です。財務面では有利子負債比率の高さや営業キャッシュフローのマイナスが課題となります。配当利回りは低水準ですが、株式分割など株主還元にも取り組んでいます。今後はDX事業の収益拡大と財務の健全性維持が注目点となります。
企業情報
| 銘柄コード | 5535 |
| 企業名 | ミガロホールディングス |
| URL | https://www.migalo.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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