大阪瓦斯 (9532) 企業分析レポート (2024年12月19日)
現在の株価の評価
- 株価 (2024/12/19): 3,195円
- EPS (会社予想): 275.68円 PER (会社予想): 11.60倍
- BPS (実績): 4,131.27円 PBR (実績): 0.77倍
電力・ガス業界の平均PERが7.0倍、平均PBRが0.7倍であることと比較すると、大阪瓦斯のPERは業界平均より高く、PBRは業界平均と同程度の水準です。
テクニカル分析
- 株価は年初来高値3,675円、年初来安値2,916円となっており、現在の株価は高値と安値の中間付近に位置しています。
- 50日移動平均線 (3,239.32円) を下回り、200日移動平均線 (3,374.02円) も下回っています。短期的にも長期的にも下降トレンドにある可能性があります。
財務諸表分析
- 2025年3月期第2四半期決算短信によると、売上高は前年同期比4.6%減の9,501億円、経常利益は同42.0%減の718億円となりました。LNG販売量減少、原料費調整制度によるガス販売単価の低迷が減収減益の要因です。
- 自己資本比率は51.1%と、堅調な財務体質を維持しています。
- 営業利益率は第2四半期で5.78%と、前年同期の10.11%から低下しています。
業界のポジションと市場シェア
大阪瓦斯は京阪神地区を地盤とする都市ガス事業者で、業界2位の規模を誇ります。
経営戦略と重点分野
- 電力事業への注力、コージェネレーションシステムの推進、水素・アンモニア技術の開発など、総合エネルギー企業への転換を進めています。
- 中長期的に、再生可能エネルギーや分散型エネルギー源の導入拡大を目指しています。
事業モデルの持続可能性
- エネルギー事業は規制事業であり、安定的な収益基盤を有しています。
- 脱炭素化の流れの中で、再生可能エネルギー事業への投資など、新たな収益源の確保が課題となります。
技術革新と主力製品
- 燃料電池用触媒など、高い技術力を有しています。
- 都市ガス、電力、LPガス、ガス機器などの販売が主力事業です。
株主還元と配当方針
- 2025年3月期の中間配当は47.50円、年間配当予想は95.00円です。
- 配当利回り（会社予想）は2.97%です。
- 安定的な配当を継続することを目指しています。
株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価は軟調な推移となっており、投資家心理は慎重な姿勢が見られます。
- 今後の業績動向やエネルギー政策の動向が株価に影響を与える可能性があります。
総評
大阪瓦斯は、安定的な収益基盤を持つ都市ガス事業を主力とする一方、電力事業への進出や再生可能エネルギーへの投資など、将来を見据えた事業展開を進めています。エネルギー業界の変革期において、同社の今後の成長戦略が注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 9532 |
| 企業名 | 大阪瓦斯 |
| URL | http://www.osakagas.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電力・ガス – 電気・ガス業 |
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