住江織物(3501) 企業分析レポート (2024年12月19日)
現在の株価の評価
- 株価: 2018.0円
- EPS (会社予想): 222.05円 => PER (会社予想): 9.09倍
- BPS (実績): 4,678.67円 => PBR (実績): 0.43倍
PER、PBRともに業界平均(PER:21.7倍、PBR:1.0倍)を大きく下回っている。会社予想EPSに基づくと、現在の株価は割安と判断できる可能性もある。ただし、第1四半期は減益となっており、通期予想の達成可能性については注意が必要。
テクニカル分析
- 年初来高値: 2,780円
- 年初来安値: 1,851円
- 50日移動平均線: 2030.98円
- 200日移動平均線: 2298.86円
現在の株価は年初来高値安値の中間付近に位置している。50日移動平均線、200日移動平均線を下回っており、短期、中期的に下落トレンドにあると見られる。
財務諸表分析
- 売上高は過去数年増加傾向にあるものの、2025年5月期第1四半期は営業利益、経常利益、純利益ともに前年同期比で大幅に減少している。
- 原材料価格高騰、為替差損などが減益要因となっている。
- 自己資本比率は33.7%と、製造業としては低い水準。
業界のポジションと市場シェア
- 国会の赤じゅうたんを納入するなど、カーペット業界では高い知名度を持つ老舗企業。
- 自動車内装材、鉄道内装材にも注力しており、鉄道内装材では国内首位。
- 市場シェアに関する具体的な数値は不明。
経営戦略と重点分野
- 中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2022～2024～2027」のSTEP II (2025～2027)に基づき、実力の底上げを推進。
- 自動車内装材の世界最適供給体制の強化、ベトナム拠点の採算性向上、技術力・提案力の向上などを重点分野としている。
事業モデルの持続可能性
- 新設住宅着工戸数減少、非住宅分野着工床面積減少、自動車生産台数減少など、市場環境は厳しい。
- ペット関連商品開発、海外展開推進など、新たな収益源の開拓にも取り組んでいる。
- 持続可能性については今後の業績推移、市場環境の変化などを注視する必要がある。
技術革新と主力製品
- カーペット、自動車内装材、鉄道内装材などが主力製品。
- 技術開発の動向や独自性に関する情報は開示資料からは不明。
株主還元と配当方針
- 2025年5月期予想配当は80円。配当利回り（会社予想）は3.96%。
- 5年間の平均配当利回りは2.79%。
- 配当性向は52.94%。
- 自社株買いに関する情報は不明。
株価モメンタムと投資家関心
- 直近10日間の株価は下落傾向。
- 信用買残は減少傾向、信用売残は増加傾向。
総評
住江織物は、カーペット、自動車内装材、鉄道内装材などを手掛ける老舗企業。PER、PBRは低く、株価は割安と判断できる可能性もある。しかし、2025年5月期第1四半期は減益となっており、今後の業績推移には注意が必要。市場環境も厳しく、事業モデルの持続可能性についても慎重な評価が必要となる。
企業情報
| 銘柄コード | 3501 |
| 企業名 | 住江織物 |
| URL | https://suminoe.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
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