高田機工 (5923) 企業分析レポート (2024年12月19日)
現在の株価の評価
- 株価 (2024/12/19): 1017.0円
- EPS (会社予想): 49.21円
- BPS (実績): 3,372.14円
- PER (会社予想): 20.67倍 (業界平均: 11.3倍)
- PBR (実績): 0.30倍 (業界平均: 0.5倍)
PER、PBRともに業界平均を下回っている。会社予想EPSに基づくと、現在の株価は割高とも捉えられるが、PBRは解散価値を下回っており、割安とも捉えられる。
テクニカル分析
直近10日間の株価推移を見ると、1000円台前半で推移しており、大きな変動はない。年初来高値1,277円、年初来安値967円と比較すると、現在は中間付近に位置している。50日移動平均線 (1045.64円) を下回り、200日移動平均線 (1151.06円) も下回っていることから、下降トレンドにあると解釈できる。
財務諸表分析
- 2025年3月期第2四半期は減収減益。売上高は前年同期比微増だが、営業利益、経常利益、純利益は大幅に減少。
- 過去数年の売上高は緩やかな増加傾向にあったが、2025年3月期は減収予想。
- 自己資本比率は高く (74.0%)、財務基盤は安定している。
- 営業キャッシュフローはプラスを維持。
業界のポジションと市場シェア
関西地盤の橋梁・鉄骨中堅企業。大空間の鋼構造物に強みを持つ。市場シェアに関する具体的なデータは不明。橋梁事業は新設橋梁の発注量減少により厳しい受注環境。鉄構事業は潜在需要があるものの、建設コストの高騰や人手不足の影響を受けている。
経営戦略と重点分野
中期経営計画2024に基づき、以下の3つの主要戦略を推進中。
* 事業ポートフォリオの高度化戦略 (維持修繕市場、生研トラス市場の開拓)
* 経営基盤戦略 (社内基幹情報システムの刷新、人事体系・人財育成体系の見直し)
* サスティナビリティ戦略 (和歌山工場にソーラーカーポート設置)
事業モデルの持続可能性
橋梁の新設需要減少という構造的な課題を抱えている。維持修繕市場への進出など、新たな収益源の確保が今後の成長のカギとなる。
技術革新と主力製品
大空間の鋼構造物に強みを持つ。具体的な技術革新や主力製品に関する詳細な情報は不明。
株主還元と配当方針
- 2025年3月期予想配当: 75円 (株式分割後)
- 配当利回り (会社予想): 4.92%
- 配当性向 (会社予想): 64.78%
高配当利回りだが、業績悪化により減配となる見込み。
株価モメンタムと投資家関心
株価は下降トレンドにあり、投資家心理は弱気と推測される。信用買残は減少傾向。
総評
高田機工は、堅調な財務基盤を持つ一方で、主力の橋梁事業の市場縮小という構造的な課題に直面している。2025年3月期は減収減益予想で、今後の業績回復への道筋が不透明な状況。維持修繕市場への進出や、その他の新規事業展開の成否が、中長期的な成長を左右する重要なポイントとなるだろう。高配当利回りではあるものの、業績悪化に伴う減配リスクには注意が必要。
企業情報
| 銘柄コード | 5923 |
| 企業名 | 高田機工 |
| URL | http://www.takadakiko.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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