決算短信：カルビー（2229）

2024年３月期決算短信〔日本基準〕(連結)

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名: カルビー株式会社
  • 主要事業分野: 食品製造販売事業
  • 代表者名: 代表取締役社長兼CEO 江原 信
• 報告概要:
  • 提出日: 2024年5月9日
  • 対象会計期間: 2023年4月1日～2024年3月31日（2024年3月期 連結）
  • その他: 東証上場
• セグメント:
  • 各事業セグメントの名称と概要: 報告セグメントは「食品製造販売事業」のみ。便宜的に下記区分で状況が説明されている。
  • 国内食品製造販売事業: ポテトチップス、じゃがりこ、その他スナック、国内シリアル食品、国内その他（甘しょ事業など）
  • 海外食品製造販売事業: 北米、中華圏、その他地域（英国、インドネシア、韓国、タイ、シンガポール、オーストラリアなど）
• 発行済株式:
  • 発行済株式数: 133,929,800株（2024年3月期末、自己株式を含む）
  • その他: 期末自己株式数 9,050,500株（2024年3月期末）
• 今後の予定:
  • 決算発表: 2024年5月9日(木)に決算短信提出、機関投資家・アナリスト向けの決算説明会を開催予定。
  • 株主総会: 2024年6月25日開催予定（第75回定時株主総会）
  • IRイベント: 2024年5月9日(木)に機関投資家・アナリスト向けの決算説明会開催予定。
  • その他: 有価証券報告書提出予定日 2024年6月25日、配当支払開始予定日 2024年6月26日。

財務指標

• 財務諸表（要点）:
  • 貸借対照表（2024年3月期末）:
  • 総資産: 292,158百万円（前連結会計年度末比 53,063百万円増加）
  • 純資産: 201,086百万円（前連結会計年度末比 18,399百万円増加）
  • 負債合計: 91,072百万円（前連結会計年度末比 34,663百万円増加）
  • 解説: 総資産は有形固定資産の増加（せとうち広島工場の建設、じゃがりこ製造設備の増設など）と売掛金の増加が主な要因。負債は長期借入金の増加が主な要因。純資産は親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加が主な要因。
  • 損益計算書（2024年3月期）:
  • 売上高: 303,027百万円（前連結会計年度比 8.5%増）
  • 営業利益: 27,304百万円（前連結会計年度比 22.8%増）
  • 経常利益: 31,155百万円（前連結会計年度比 32.8%増）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 19,886百万円（前連結会計年度比 34.6%増）
  • 解説: 国内事業における価格・規格改定効果と販売数量の伸長に加え、海外事業の増収により売上高が増加。原材料価格上昇は継続したものの、価格・規格改定により増益を確保。為替差益の営業外収益計上により経常利益も大幅に増加。
  • キャッシュフロー計算書（2024年3月期）:
  • 営業活動によるキャッシュ・フロー: 24,350百万円の純収入（前連結会計年度比 5,039百万円収入増加）
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー: △35,307百万円の純支出（前連結会計年度比 14,977百万円支出増加）
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー: 16,850百万円の純収入（前連結会計年度比 36,855百万円収入増加）
  • 現金及び現金同等物期末残高: 37,718百万円（前連結会計年度末比 7,426百万円増加）
  • 解説: 営業活動CFは税金等調整前当期純利益の増加により増加。投資活動CFは有価証券の償還収入減少と有形固定費取得支出増加により支出増。財務活動CFは長期借入れによる収入増加と自己株式取得による支出減少により収入増。
• 収益性:
  • 売上高: 303,027百万円（対前期比 8.5%増）
  • 営業利益: 27,304百万円（対前期比 22.8%増）
  • 経常利益: 31,155百万円（対前期比 32.8%増）
  • 純利益: 19,886百万円（対前期比 34.6%増）
  • 1株当たり利益: 159.22円
• 財務安全性:
  • 自己資本比率: 65.6%（前連結会計年度末 72.8%から低下）
• 効率性:
  • 売上高営業利益率の推移: 8.0%（2023年3月期）→ 9.0%（2024年3月期）
• セグメント別:
  • 利益貢献度など: 詳細なセグメント別利益は記載されていないが、国内事業が価格・規格改定と販売数量伸長により増益。海外事業が過去最高益を達成。
• 財務の解説:
  • 上記「財務諸表（要点）」および「収益性」、「効率性」、「セグメント別」の解説を参照。

配当

• 配当実績と予想:
  • 2023年3月期実績: 年間配当金 52.00円
  • 2024年3月期実績: 年間配当金 56.00円
  • 2025年3月期（予想）: 年間配当金 58.00円
• 特別配当の有無:
  • 特別配当の言及はない。株主還元については、総還元性向50%以上、DOE（自己資本配当率）4%を目途に安定的な増配を目指す方針。

セグメント別情報

• セグメント別状況:
  • 国内食品製造販売事業: 売上高 229,887百万円（前連結会計年度比 11.0%増）
  • 国内スナック菓子: 214,642百万円（10.6%増）
  • ポテトチップス: 98,274百万円（8.1%増）- 定番品や「堅あげポテト」が販売増。安定した原材料供給と継続的なマーケティング活動が奏功。
  • じゃがりこ: 45,353百万円（13.4%増）- 人流回復に伴う需要継続と生産能力増に加えて新製品が貢献。
  • その他スナック: 71,014百万円（12.5%増）- 観光客増加による土産用製品の伸長や、「かっぱえびせん」などの販売伸長。
  • 国内シリアル食品: 26,194百万円（8.2%増）- コラボ企画や営業強化、大容量製品の販売増。
  • 国内その他: 15,565百万円（13.4%増）- 甘しょ事業が伸長。
  • 海外食品製造販売事業: 売上高 73,140百万円（前連結会計年度比 1.3%増）
  • 北米: 23,473百万円（5.6%増、現地通貨ベース △1.3%減）- 豆系スナックや日本発ブランドの販売伸長。スナック菓子の受託製造販売減少。
  • 中華圏: 18,568百万円（△20.7%減、現地通貨ベース △23.3%減）- 景況感の悪化や通関規制強化により販売低調。輸入代替や製造委託による現地生産に取り組む。
  • その他地域（英国、インドネシア等）: 40,411百万円（11.6%増、現地通貨ベース 4.3%増）- 英国での配荷拡大と新製品発売、インドネシアでの生地スナック生産能力増により増収。
• セグメント戦略:
  • 国内事業: 価格・規格改定と販売数量伸長による収益増に注力。主力製品の生産ライン増設や新工場建設を推進。
  • 海外事業: 北米、中華圏の事業環境変化に対応しつつ、その他地域の事業拡大。北米では製造受託事業の収益性改善とブランド販売拡大。中華圏は通関規制強化に対応し現地生産を強化。
  • サステナビリティ経営: GHG排出量算定、水・パーム油・紙・プラスチックに関する現状把握。サプライチェーンの脱炭素化推進。TNFD情報開示を準備。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画:
  • 「2030ビジョン・成長戦略」に基づき、「Change 2025」（2024年3月期～2026年3月期）を「構造改革期」と位置付け、次なる成長に向けた基盤確立に取り組んでおり、成長ガイダンス以上の業績を達成した。
  • 3ヵ年計画（2024年3月期～2026年3月期）の資金支出進捗状況:
  • 成長投資: 累計80,000百万円計画に対し10,779百万円（進捗率13.5%）
  • 効率化投資: 累計60,000百万円計画に対し22,118百万円（進捗率36.9%）
  • 株主還元: 累計25,000百万円計画に対し6,504百万円（進捗率26.0%）

競合状況や市場動向

• 市場動向:
  • 世界経済は、地政学的リスクや中国の景気低迷など不透明な要素がある一方、米国経済の堅調な推移も見られる。
  • 日本経済は、円安によるコスト高止まりの影響があったものの、新型コロナウイルス感染症の5類移行による経済再開や、日本銀行のマイナス金利政策転換、賃上げの動きにより経済循環の正常化が顕著である。

今後の見通し

• 業績予想（2025年3月期 連結）:
  • 売上高: 320,000百万円（対前期比 5.6%増）
  • 営業利益: 28,900百万円（対前期比 5.8%増）
  • 経常利益: 28,000百万円（対前期比 △10.1%減）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 18,000百万円（対前期比 △9.5%減）
  • 1株当たり当期純利益: 144.14円
• リスク要因:
  • 原材料コスト高騰の継続。
  • 「2024年問題」による物流費上昇などの新たなコストアップ要因。
  • 金融緩和政策転換の動きなど、厳しい経済環境が予想される。
  • 前連結会計年度に計上された為替差益を2025年3月期には見込んでいないため、経常利益・純利益は減益予想としている。

重要な注記

• 会計方針:
  • 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更、会計上の見積りの変更、修正再表示はなし。
  • 将来の国際財務報告基準（IFRS）適用に向けて検討を進めている。
• その他:
  • 期中における重要な子会社の異動: 新規子会社1社（Calbee North America, LLC）の除外があった。
  • 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外。
  • 業績予想の適切な利用に関する説明として、実際の業績が予想と異なる可能性がある旨の注意喚起がある。
  • 業績予想の前提となる為替レート: 1米ドル=142円、1中国元=19.9円。
  • 決算説明会の音声情報は、開催後に当社ホームページに掲載予定。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

企業情報

このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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