1. 企業情報
- 会社概要
たけびしは、三菱電機系の技術商社として、主にFA(ファクトリーオートメーション)機器や産業用制御装置、半導体・電子デバイスの販売を行っています。加えて、社会インフラ関連機器(冷熱住設機器、ビル設備、医療機器等)や情報通信機器の販売・システム開発も展開。設立は1926年、本社は京都市。従業員数は824名。
– 事業構成(2025年3月期)
– FA・デバイス事業:売上高の73%
– 社会・情報通信事業:売上高の27%
– 海外売上比率:約20%
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション
産業機器・FA分野の商社としては中堅規模。三菱電機グループの技術力・ネットワークを活かしつつ、三菱電機以外の取引も6割超と幅広い顧客基盤を持つ点が特徴です。
– 競争優位性・課題
– 強み:三菱電機との連携による安定した仕入れ・技術サポート、独自のソフト開発力、幅広い商材ラインナップ
– 課題:FA機器需要の景気変動依存、在庫調整や大口案件の反動減リスク、世界経済の不透明感(特に米中通商政策)
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン・戦略
- 中期経営計画『T-Link1369』を推進中
- 重点分野:「グローバル」「メディカル」「オートメーション」「オリジナル」の4成長戦略
- 新規ビジネス:「モビリティ」「マテリアル」「エネルギーソリューション」「DX推進」など
- 具体的施策
- 基幹ビジネスの拡大と新規分野の創造
- 海外展開の強化、医療・自動化分野への注力
- オリジナルアプリ・システム開発による差別化
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- 産業機器・半導体等の販売が主軸。加えてソフト開発や保守サービスも展開
- 顧客ニーズの変化(自動化・省人化・DX化)に対応した商品・サービス提供力あり
- 市場変化への適応力
- AI・自動化需要の高まりに対応
- 医療・社会インフラ分野への進出強化
- 景気変動や在庫調整リスクには一定の影響を受けるが、事業ポートフォリオの多様化でリスク分散を図る
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向・独自性
- 三菱電機グループの技術力を活用しつつ、自社開発のソフトウェアやオリジナルアプリも展開
- 産業用制御機器、FAシステム、半導体・電子デバイス、医療機器等が主力
- 収益を牽引する製品・サービス
- FA機器(コントローラ、ドライブ制御、分電制御等)
- 半導体・デバイス(電子部品実装機、住宅設備向け等)
- 医療機器(放射線がん治療装置等)
- 情報通信機器(PC、サーバ、セキュリティシステム等)
6. 株価の評価
- 株価指標比較
- 株価:1,845円
- 予想PER:12.30倍(業界平均:12.1倍)
- 実績PBR:0.72倍(業界平均:1.0倍)
- EPS(予想):149.95円
- BPS(実績):2,550.49円
- 評価
- PERは業界平均並み、PBRは業界平均を下回る水準
- BPS比で株価は約72%(PBR0.72倍)と割安感が見られる
7. テクニカル分析
- 株価推移
- 年初来高値:2,033円、年初来安値:1,517円
- 直近株価(1,845円)は50日移動平均(1,812円)をやや上回り、200日移動平均(1,915円)を下回る水準
- 直近10日間は1,800円台前半でのもみ合いが続く
- 現在の株価位置
- 年初来安値からは上昇、年初来高値からは下落しており、やや中間~安値圏に位置
8. 財務諸表分析
- 売上・利益
- 売上高:100,965百万円(前期比0.4%減)
- 営業利益:3,426百万円(前期比8.3%減)
- 当期純利益:2,659百万円(前期比6.3%増、特別利益計上による)
- 営業利益率:3.4%(前期3.7%から低下)
- キャッシュフロー
- 営業CF:1,819百万円(前年6,083百万円から減少、仕入債務減少が影響)
- 投資CF:▲95百万円(小幅なマイナス)
- 財務CF:▲1,310百万円(配当金支払い等)
- 財務健全性
- 自己資本比率:64.1%(前期60.0%から向上)
- 負債比率:55.9%(低下)
- 流動比率:238.8%(向上)
- 収益性・効率性
- ROE:6.66%
- ROA:3.38%
- 総資産回転率:1.585倍(やや向上)
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想
- 2025年3月期:62円(配当性向約37.3%)
- 2026年3月期(予想):66円(増配予定)
- 予想配当利回り:3.58%(直近株価ベース)
- 株主還元策
- 安定配当を基本方針とし、増配傾向
- 自社株買いの実績は限定的
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム
- 直近1年で年初来高値(2,033円)から下落し、安値(1,517円)からは回復
- ここ数週間は1,800円台前半で横ばい、出来高も落ち着いた状況
- 信用買残はやや増加(信用倍率11.5倍)、機関・個人ともに一定の関心
- 影響要因
- 業績の伸び悩みや景気変動リスク、世界経済の不透明感
- 増配発表や新規ビジネス進展が株価材料となる可能性
11. 総評
たけびしは、三菱電機系の技術商社としてFA機器・半導体・社会インフラ・情報通信分野に強みを持ち、幅広い顧客基盤と安定した財務体質を有しています。2025年3月期は売上・営業利益が微減となったものの、特別利益計上で純利益は増加。財務安全性は高く、自己資本比率や流動比率も向上しています。配当は増配傾向で、配当利回りも市場平均を上回る水準です。
一方で、FA機器需要の減少や景気変動による業績の伸び悩み、世界経済の不透明感が課題です。中期経営計画に基づき、グローバル・医療・自動化・DX分野へのシフトを進めており、今後の新規事業展開が注目されます。株価はPBR0.72倍と割安感があり、配当利回りも高めですが、業績動向や外部環境の影響には引き続き注意が必要です。
企業情報
銘柄コード | 7510 |
企業名 | たけびし |
URL | https://www.takebishi.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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