概要
ブロードメディアは日本の情報技術およびコンテンツ配信企業です。主に5つのセグメントで事業を展開しています：スタジオ/コンテンツ、放送、技術、教育、その他。主な事業内容は、映画・テレビ番組の制作・配信、オンラインおよび通信制教育、技術サービス、eスポーツの運営などです。
事業内容
- スタジオ/コンテンツ: 映画・テレビ番組の制作・配信、DVD/Blu-rayの販売、TV放送権の販売、字幕・吹替制作など。
- 放送: 釣り専門チャンネル「釣りビジョン」の制作、BS・CS放送への番組供給、VODサービスの提供。
- 技術: CDN、セキュリティ、クラウドソリューション、デジタルシネマサービス、ホテルのインターネットサービスなど。
- 教育: 通信制高校、日本語教育、AI・プログラミング教育の運営。
- その他: eスポーツチームの運営、ゲームソフト・VRソフトの開発・販売。
企業概要
- 企業名: ブロードメディア株式会社
- 設立年月日: 1996年9月5日
- 従業員数: 790人
- 平均年齢: 40.4歳
- 平均年収: 5,420千円
- 住所: 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14
- 代表者名: 橋本 太郎
業界内での競争優位性や課題
ブロードメディアは、特に技術サービスとコンテンツ配信において競争力を持っています。特にクラウドゲームやアカマイサービス（CDN、セキュリティ）は強みとなっています。一方で、eスポーツや通信制教育の事業は成長性は高いものの、まだ市場シェアは小さいと言えます。
課題
- 成長市場への対応: 成長市場であるeスポーツや通信制教育の事業拡大が課題。
- 技術革新への対応: 技術革新の迅速な対応と投資が必要。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
ブロードメディアは、技術サービスとコンテンツ配信を中核とした事業拡大を目指しています。特に、通信制高校の定員増員、eスポーツの推進、技術サービスの強化を重点分野として挙げています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 通信制高校: 定員数増員、新設校開校、日本語教育事業の成長、価格改定による増収見込む。
- eスポーツ: 受注回復による事業黒字化。
- 技術サービス: アカマイサービスの成長、クラウドソリューションのサービス終了による事業再編。
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
ブロードメディアの収益モデルは多角化しており、技術サービス、コンテンツ配信、教育サービスなど複数の事業から収益を生み出しています。市場ニーズの変化に対応するため、特に技術サービスの強化と成長市場であるeスポーツへの投資を重点的に行っています。
技術開発の動向や独自性
ブロードメディアは技術サービスにおいて特に強みを持ち、アカマイサービス（CDN、セキュリティ）やクラウドゲームサービスを提供しています。技術革新への対応と投資により、これらのサービスは持続可能な収益源となっています。
収益を牽引している製品やサービス
- アカマイサービス: CDN、セキュリティサービス
- 通信制高校: ルネサンス高校グループ
- eスポーツ: プロeスポーツチーム「CAG OSAKA」
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）: 119.29円
- BPS（実績）: 649.95円
- PER（会社予想）: 16.40倍
- PBR（実績）: 3.01倍
現在の株価1,956円に対して、BPSが649.95円と高く、PERが16.40倍と中程度となっています。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価は1,855円から1,971円の間で推移しており、50日移動平均値1,783.68円、200日移動平均値1,678.06円を上回っており、高値圏にあります。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高（過去12か月）: 15.53B円
- 利益率: 営業利益率 4.6%、経常利益率 6.2%
- ROE（実績）: 7.12%
- ROA（実績）: 3.88%
- キャッシュフロー: 営業CF 710M円、投資CF -30M円、財務CF -882M円
財務状況は健全で、ROEとROAは業界平均を上回っています。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 2.56%
- 配当性向: 106.70%
高配当性向により、株主還元は積極的です。
自社株買いなどの株主還元策
自己株式の取得及び消却を行いました。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に7月11日には高値1,971円を記録しました。
株価への影響を与える要因など
技術サービスの成長、通信制高校の成果、eスポーツの事業展開が主な要因となっています。
11. 総評
ブロードメディアは技術サービスとコンテンツ配信を中核とした事業を展開しており、特にアカマイサービスと通信制高校が収益の柱となっています。市場ニーズの変化に対応し、成長市場であるeスポーツへの投資を強化することで持続可能な成長を目指しています。株価は高値圏にあり、配当性向も高く、株主還元は積極的です。財務状況も健全で、ROEとROAは業界平均を上回っています。
企業情報
| 銘柄コード | 4347 |
| 企業名 | ブロードメディア |
| URL | http://www.broadmedia.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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