2025年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社ジェイテックコーポレーションの2025年6月期 第2四半期(中間期)決算短信の内容を、個人投資家向けに以下の観点でまとめました。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 株式会社ジェイテックコーポレーション
- 主要事業分野:
- オプティカル事業: 放射光施設やX線自由電子レーザー施設向けの高精度光学素子(光学ミラー、部品類など)の設計、製造、販売。
- ライフサイエンス・機器開発事業: 自動細胞培養装置「MakCell®」や、半導体材料向けのナノ表面加工技術(プラズマ化学気相加工法(PCVM)、プラズマ援用研磨法(PAP)、触媒基準エッチング法(CARE)、電気化学機械研磨法(ECMP))に関連する装置・部材の研究開発、製造、販売。
- その他事業: 子会社の電子科学株式会社による装置販売(TDS:昇温脱離分析装置)、メンテナンス業務、受託分析業務。
- 代表者名: 代表取締役社長 津村 尚史
- 報告概要:
- 提出日: 2025年2月12日
- 対象会計期間: 2024年7月1日~2024年12月31日(2025年6月期 第2四半期)
- セグメント:
- オプティカル事業: 高精度光学素子の開発・製造・販売。特に放射光施設向けに強み。
- ライフサイエンス・機器開発事業: 自動細胞培養装置の開発・販売、及び半導体分野を中心とした表面加工技術・装置の開発・販売。
- その他事業: 子会社である電子科学株式会社が手掛ける装置販売、メンテナンス、受託分析業務。
- 発行済株式:
- 発行済株式数: 5,890,600株(2025年6月期中間期末、自己株式970株を含む)
- 今後の予定:
- 決算説明会: 有(機関投資家・アナリスト向け)
- 半期報告書提出予定日: 2025年2月12日
財務指標
- 財務諸表の要点:
- 貸借対照表:
- 総資産は3,349百万円となり、前連結会計年度末に比べ217百万円減少しました。
- 純資産は2,546百万円となり、前連結会計年度末に比べ150百万円減少しました。
- 現金及び預金は883百万円と増加し、売掛金は減少しましたが、仕掛品は増加しました。
- 繰延税金資産は増加しています。
- 長期借入金は減少しています。
- 損益計算書:
- 今中間期の売上高は564百万円(前年同期比5.0%増)と増収となりました。
- 営業損失は△214百万円(前年同期は△209百万円の損失)となり、損失幅が拡大しました。
- 経常損失は△228百万円(前年同期は△210百万円の損失)となり、損失幅が拡大しました。
- 親会社株主に帰属する中間純損失は△168百万円(前年同期は△158百万円の損失)となり、損失幅が拡大しました。
- キャッシュフロー計算書:
- 営業活動によるキャッシュフローは343百万円の収入(前年同期は137百万円の収入)となり、大幅に改善しました。これは主に売上債権の減少による収入増が寄与しました。
- 投資活動によるキャッシュフローは△31百万円の支出(前年同期は△51百万円の支出)となり、支出が減少しました。
- 財務活動によるキャッシュフローは△37百万円の支出(前年同期と同額)となりました。
- 貸借対照表:
- 収益性:
- 売上高は前年同期比で増加したものの、営業損失、経常損失、純損失はいずれも損失幅が拡大しました。
- 1株当たり中間純損失は△28.64円となりました。
- 財務安全性:
- 自己資本比率は76.0%(前連結会計年度末75.6%)と、引き続き高水準を維持しています。
- 負債合計は803百万円と、前連結会計年度末から減少しました。
- 効率性:
- 売上高営業利益率は△37.9%であり、前年同期の△38.9%と比較してわずかに改善しましたが、依然として大幅な赤字です。
- セグメント別:
- オプティカル事業: 売上高346百万円(前年同期比37.9%増)、セグメント利益55百万円(前年同期は27百万円の損失から黒字転換)と、大幅な増収増益に貢献しました。
- ライフサイエンス・機器開発事業: 売上高31百万円(前年同期比17.4%減)、セグメント損失△76百万円(前年同期は△60百万円の損失から赤字拡大)となりました。
- その他事業: 売上高187百万円(前年同期比24.9%減)、セグメント利益1百万円(前年同期比96.9%減)と、売上・利益ともに減少し、収益貢献度は低下しました。
- 財務の解説:
- 世界経済は欧米のインフレ沈静化、米国の堅調な拡大、欧州の持ち直し、日本のデフレからの転換期という環境下で推移しました。
- 主要販売先である放射光施設やX線自由電子レーザー施設への需要は国内外で堅調であり、特に中国ユーザーへの売上が倍増し、オプティカル事業の売上高を牽引しました。高利益率の案件が増加したことで、オプティカル事業は利益に転換しました。
- 一方で、ライフサイエンス・機器開発事業では、自動細胞培養装置の販売は維持されたものの、新規の装置販売が低調でした。また、その他事業では売上が減少し、企業価値拡大に向けた先行投資による人件費や研究開発費の増加が利益を圧迫しました。
- 結果として、連結全体では増収となりましたが、営業利益以降は損失が拡大しました。
- 財政状態では、売上債権の減少や現金及び預金の増加により、営業キャッシュフローは堅調に改善しました。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年6月期の年間配当金は0.00円。
- 2025年6月期の中間配当は0.00円。
- 2025年6月期(予想)の年間配当金は0.00円。
- 特別配当の有無: 特別配当の記載はありません。
セグメント別情報
- セグメント別状況:
- オプティカル事業:
- 売上高: 346,437千円(前年同期比37.9%増)
- セグメント利益: 55,820千円(前年同期は27,661千円の損失から利益転換)
- 収益構成・貢献度: 連結売上高の約61%を占め、唯一セグメント利益を計上し、全体の損失縮小に大きく貢献しました。
- ライフサイエンス・機器開発事業:
- 売上高: 31,255千円(前年同期比17.4%減)
- セグメント損失: △76,951千円(前年同期は△60,672千円の損失から損失拡大)
- 収益構成・貢献度: 連結売上高の約5%を占め、損失セグメントとなっています。減損損失21千円を計上しています。
- その他事業:
- 売上高: 187,212千円(前年同期比24.9%減)
- セグメント利益: 1,353千円(前年同期比96.9%減)
- 収益構成・貢献度: 連結売上高の約33%を占め、利益は大幅に減少しました。
- オプティカル事業:
- セグメント戦略:
- オプティカル事業: 中国、国内、台湾、欧州のアジア市場向けと欧州向け案件が中心。国内の次世代放射光施設NanoTerasu、中国及び欧米の放射光施設におけるバージョンアップや新設計画が順調。特に中国ユーザーの売上は前年同期比で倍増。既存取引先だけでなく未取引都市の新設施設からの受注環境も整備。スペインの放射光施設向け高精度ミラーの新規受注など、顧客層の裾野が拡大。利益率の高い高精度品の案件増加によりセグメント利益を達成。AdvancedKBミラーと形状可変ミラーのBtoB事業展開、可視光・レーザー・X線領域の高精度光学素子、X線ミラー以外の産業分野への市場開拓も推進。
- ライフサイエンス・機器開発事業: 自動細胞培養装置「MakCell®」の販売実績と装置メンテナンス、消耗品販売は前年と同水準。機器開発の部材品は売上寄与も装置類の販売は低調。半導体材料向けのナノ表面加工技術(PCVM、PAP、CARE、ECMP)に注力し、高精度研磨技術の受注を確保。SEMICON Taiwan/Japanへの出展で新規顧客開拓。複数企業からテスト加工依頼を受け、試作・顧客評価を進行。プラズマ援用研磨法による単結晶ダイヤ、電気化学機械研磨法によるSiCウェハの高速・高精度研磨について引合い、テスト加工が増加傾向。働き方改革、動物実験禁止の世界的な潮流によりMakCell®に追い風。超大型・全自動細胞培養システムのニーズが高まっており、受注に向けた営業活動を推進。
- その他事業: 電子科学株式会社が主体。装置販売、メンテナンス業務、受託分析業務が売上構成。主力事業の装置販売案件が寄与するも、前年同期比では売上減少。当社技術との連携による新製品企画・創出、新たな市場への製品投入による新規顧客開拓と収益力拡大を推進。韓国の公的機関からの受注実績。米国での販売先開拓も進展。先行投資による人件費・研究開発費増が利益を圧迫。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 決算短信に中期経営計画の進捗状況や具体的な目標達成の可能性に関する直接的な言及はありません。各セグメントの記載内容は、将来に向けた取り組みが継続されていることを示唆しています。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較: 決算短信内では具体的な競合他社との比較は記載されていません。
- 市場動向:
- 世界経済: 欧米はインフレが落ち着き、米国は堅調な拡大を維持、欧州も回復基調。中国は不動産市場の調整局面にあるものの、政府の景気支援策に期待。
- 国内経済: 株高による好況感と物価上昇により、デフレからの転換期。
- 主要事業分野(放射光施設・半導体・ライフサイエンス):
- 次世代放射光施設やX線自由電子レーザー施設での需要は国内外で順調に展開。
- 半導体分野でのナノ表面加工技術は、単結晶ダイヤやSiCウェハ向けに需要増。
- ライフサイエンス分野では、働き方改革や動物実験禁止の世界的潮流により、自動細胞培養装置の需要が拡大傾向。
今後の見通し
- 業績予想:
- 2025年6月期通期の連結業績予想は、売上高2,640百万円(対前期比31.4%増)、営業利益365百万円(対前期比27.9%増)、経常利益363百万円(対前期比16.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益231百万円(対前期比16.1%増)と、好転を見込んでいます。
- 1株当たり当期純利益は39.45円を予想しています。
- 直近に公表された業績予想からの修正はありません。
- リスク要因: 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束するものではありません。実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
重要な注記
- 会計方針: 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の改正が2025年6月期中間期より適用されていますが、中間連結財務諸表への影響はないとされています。
- その他重要な告知:
- 当中間期における連結範囲の重要な変更、中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用、会計上の見積りの変更・修正再表示のいずれもありません。
- 2024年9月27日開催の取締役会決議に基づき、譲渡制限付株式報酬としての新株式発行が行われ、資本金及び資本剰余金が増加しています。
- 本決算短信は公認会計士又は監査法人のレビューの対象外です。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 3446 |
企業名 | ジェイテックコーポレーション |
URL | http://www.j-tec.co.jp |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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