2024年度決算説明会資料
以下に株式会社UACJの2024年度決算説明会資料の要点をまとめます。
基本情報
- 企業概要
- 企業名: 株式会社UACJ
- 主要事業分野: アルミニウム圧延事業
- 代表者名: 代表取締役 社長執行役員 田中 信二
- 説明会情報
- 開催日時: 2025年5月13日
- 説明者
- 発表者(役職)とその発言概要:
- 代表取締役 社長執行役員 田中 信二
- 副社長執行役員 板事業本部長 橋本 圭造
- 専務執行役員 TAA CEO 兼 UNA CEO Henry Gordinier
- 常務執行役員 航空宇宙・防衛材事業本部長 高橋 南
- 執行役員 財務本部長 岡田 浩三
- UWH President Mike Wegener
- UATH 執行役員 バンコク事務所副所長 Teerapun Pimtong
- 報告期間
- 対象会計期間: 2024年度 (2024年4月1日~2025年3月31日)
- セグメント
- UATH(タイ): グローバルでの缶材需要を中心としたアルミニウム圧延製品の製造・販売。
- TAA(米国): 北米市場における缶材需要を中心としたアルミニウム圧延製品の製造・販売。
- UWH(米国): 自動車関連材(EV、HV/ICE対応)の製造・販売。
業績サマリー
- 主要指標 (2024年度実績)
- 売上収益: 9,988億円 (前年同期比 +1,060億円)
- 事業利益: 459億円 (前年同期比 +25億円)
- 営業利益: 574億円 (前年同期比 +260億円)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益: 280億円 (前年同期比 +141億円)
- 1株当たり当期利益: 585円 (前年同期比 +298円)
- Adjusted EBITDA: 840億円 (前年同期比 +42億円)
- 棚卸資産影響等: 115億円
- 進捗状況
- 第4次中期経営計画の達成に向けて順調に進捗しています。
- セグメント別状況 (2024年度実績)
- UATH
- 販売数量: 306千トン (前年同期比 +50千トン)
- 売上収益: 2,014億円 (前年同期比 +589億円)
- 事業利益: 34億円 (前年同期比 +8億円)
- グローバルでの缶材需要の好調を捕捉し、増収増益に貢献しました。
- TAA
- 販売数量: 449千トン (前年同期比 +16千トン)
- 売上収益: 2,917億円 (前年同期比 +381億円)
- 事業利益: 249億円 (前年同期比 △26億円)
- 堅調な缶材需要を取り込み増収となりましたが、コスト増により減益となりました。
- UWH
- 売上収益: 375億円 (前年同期比 △42億円)
- 事業利益: 14億円 (前年同期比 +10億円)
- EV市場の伸び悩みにより販売量は減少しましたが、コストダウン施策が奏功し増益となりました。
業績の背景分析
- 業績概要
- 2024年度は、国内で上期における缶材・厚板等の販売が順調に進捗し収益を確保。海外では北米を中心にグローバルで好調な缶材需要を継続して捕捉しました。
- 増減要因
- 事業利益は、UATHおよびUWHの事業利益増加、販売関係差の改善やエネルギー価格の改善により増益となりましたが、TAAの減益やコスト・操業度差の増加が一部影響しました。
- 前提条件として、LME(ロンドン金属取引所)価格が2023年度平均2,202ドル/トンから2024年度平均2,526ドル/トンへ、為替レート(円/ドル)が145円から153円へと推移しました。
- 競争環境
- アルミニウム市場の規模は引き続き拡大を見通しています。
- 米国関税政策の影響が認識される中、米国製缶メーカーの地産地消傾向が強まり、TAAは缶材取引量が増加しました。また、米国OEMの米国製部品への切り替えによりUWHへの部品引き合いが増加する見込みです。
- リスク要因
- 世界経済に先行きの不透明感があること、米国関税政策の動向、原材料価格の高値圏での推移、人件費・物価上昇、中国における輸出増値税の還付制度廃止が挙げられます。
戦略と施策
- 現在の戦略
- 第4次中期経営計画(2024年度~2027年度)「企業価値の向上」への取り組みを進めています。資本コストや株価を意識した経営として、資本収益率の向上と資本コストの低減を継続し、早期にPBR1.0倍以上を実現することを目指しています。
- サステナビリティ関連活動として、「アルミニウムの循環型社会」の牽引、気候変動への対応、ブランディング活動、多様性と機会均等の浸透に取り組んでいます。
- 進行中の施策
- 戦略投資: 先端分野のサプライチェーン安定化への貢献のため、深谷製造所へ厚板焼入れ材製造設備を導入(投資総額約110億円、稼働開始2027年度下期、生産能力年間約10,000トン)。航空機材、宇宙関連材、防衛装備品、半導体製造装置向けの生産能力を倍増させる計画です。
- リサイクル技術開発: NEDO先導研究プログラムに採択され、低純度スクラップから高純度アルミニウムへのリサイクル(アップグレードリサイクル、低温型電解法)の社会実装を目指しています。
- 自己株式取得: 2025年2月に300万株(151億円)の自己株式取得を実施しました。
- セグメント別施策
- UATH: 新規顧客の開拓を進め、販売展開エリアを拡大しています。
- TAA: 高水準での生産を継続し、設備増強投資が順調に進捗しています。
- UWH: コストダウン施策の徹底を継続し、将来モデルの受注を見据えた開発プロセスへの取り組みに注力しています。
将来予測と見通し
- 業績予想 (2025年度通期見通し)
- 売上収益: 10,400億円 (前年同期差異 +412億円)
- 事業利益: 460億円 (前年同期差異 +1億円)
- 営業利益: 450億円 (前年同期差異 △122億円)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益: 200億円 (前年同期差異 △80億円)
- 1株当たり当期利益: 442円 (前年同期差異 △143円)
- Adjusted EBITDA: 855億円 (前年同期差異 +15億円)
- 前提条件として、LME価格が2,500ドル/トン、為替レート(円/ドル)が145円を想定しています。
- 中長期計画
- 第4次中期経営計画(2024年~2027年)において、2027年度目標として事業利益600億円、Adjusted EBITDA1,000億円、ROIC9%以上、D/Eレシオ1.0倍未満を設定しており、達成に向けて順調に進捗しています。
- マクロ経済の影響
- 世界経済に先行きの不透明感があるものの、米国缶材市場の急激な変化はないと想定しています。米国関税政策からの直接的な影響は限定的と見ていますが、継続して注視します。原材料価格の上昇を業績予想に織り込み、販売価格改定効果の一部も織り込んでいます。
配当と株主還元
- 配当方針
- 第4次中期経営計画(2024年度~2027年度)期間中、配当性向は最終利益の30%以上を目途に、安定的かつ継続的な配当を目指します。
- 配当実績
- 2024年度: 年間配当150円/株 (配当性向25.6%)
- 2025年度 (予想): 年間配当160円/株 (配当性向36.2%) を計画しており、10円の増配を予定しています。
製品やサービス
- 製品
- 主要なアルミニウム板製品として、缶材、箔地、IT材、自動車材、厚板、その他一般材を取り扱っています。
- 新製品として、再生原料を100%利用した厚板材「ALmitas+ FusPlate SMART」や、次世代飲料缶用蓋「EcoEnd™」の量産化を進めています。
- 協業・提携
- NEDO助成事業への参画を通じて、産学官連携で高度資源循環システム構築および低温型電解法による高純度化プロセスの研究開発を進めています。
重要な注記
- 会計方針
- 本資料はIFRS(国際財務報告基準)に基づいて作成されています。
- リスク要因
- 本資料に記載されている将来予測に関する記述は、現時点での仮定や判断に基づくものであり、既知または未知のリスクや不確実性を内在しています。実際の業績は、経済状況や為替レートの変動など、様々な要因により予測と大きく異なる可能性があります。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 5741 |
企業名 | UACJ |
URL | http://www.uacj.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。
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