2024年12月期 第3四半期決算説明資料

ライオン株式会社の2024年12月期 第3四半期決算説明資料の内容を、以下の観点でまとめました。

基本情報

  • 企業概要
    • 企業名: ライオン株式会社
    • 主要事業分野: 家庭用消費財(オーラルケア、ビューティケア、ファブリックケア、リビングケア、薬品)、産業用品、海外事業
  • 説明会情報
    • 開催日時: 2024年11月7日
  • 説明者
  • 報告期間
    • 対象会計期間: 2024年12月期 第3四半期(2024年1月1日~9月30日)
  • セグメント
    • 一般用消費財: 国内向け製品。オーラルケア、ビューティケア、ファブリックケア、リビングケア、薬品、その他に分類。
    • 産業用品: 事業者向けの製品。
    • 海外: 各国・地域での家庭用消費財事業。東南・南アジア(タイ、マレーシア等)と北東アジア(中国、韓国等)に分類。

業績サマリー

  • 主要指標(2024年1-9月累計、対前年同期比)
    • 営業収益(売上高): 3,011.5億円(+1.7%)
    • 事業利益: 186.2億円(+47.8%)
    • 営業利益: 171.0億円(+36.7%)
    • 親会社所有者に帰属する四半期利益: 126.6億円(+43.1%)
    • 1株当たり四半期利益: 45.67円(+46.8%)
  • 進捗状況(年初公表に対する)
    • 売上高: 想定通り
    • 事業利益: 収益構造改革の効果もあり想定を上回る
    • 2024年度12月期の連結業績予想は、年初公表から変更なし
  • セグメント別状況(2024年1-9月累計)
    • 一般用消費財: 売上高 1,887.8億円(△3.9%)、事業利益 83.6億円(+171.3%)。減収となったものの、価格転嫁や競争費用効率化等により大幅な増益。オーラルケア、ビューティケア、薬品(実質)は増収。ファブリックケアは昨年新製品の反動等で減収。
    • 産業用品: 売上高 402.7億円(△5.7%)、事業利益 22.2億円(△11.4%)。
    • 海外: 売上高 1,233.1億円(+12.5%)、事業利益 72.5億円(+21.5%)。大幅な増収に加え利益率も上昇。主要進出国(中国、マレーシア)は為替影響を除くと2桁成長が継続。

業績の背景分析

  • 業績概要(ハイライト、トピックス)
    • 第3四半期(累計)は対前年増収増益を達成。
    • 一般用消費財のさらなる収益構造改革加速のため、国内ファブリックケア分野を中心に生産品目の集約および生産体制の効率化を推進。これに伴い、第3四半期(累計)に約62億円の減損損失を計上。
  • 増減要因(事業利益)
    • 海外売上増による粗利増、一般用消費財の価格転嫁、トータルコストダウンの順調な進捗等が大幅増益に寄与。
    • 売上増減・構成変化等で+23億円(うち価格転嫁による貢献が+28億円、事業・ブランド譲渡による粗利減が-18億円)。
    • トータルコストダウン(原価、物流)で+22億円。
    • 原材料価格の影響で+15億円。
    • 競争費用の増加で-7億円(国内の増加+38億円、海外の減少-45億円)。
  • 競争環境
    • 国内オーラルケア市場では「NONIO」が好調で、「クリニカ」も市場を上回る推移。「システマ」「ホワイト&ホワイト」は市場同等か上回る。
    • ビューティケアでは「キレイキレイ」全体は市場を下回るが、高付加価値アイテム(薬用ハンドコンディショニングソープ、専用オートディスペンサー)は好調。
    • ファブリックケア・リビングケアでは容量単価の引き上げに注力し、「NANOX」は高付加価値ラインの構成比が拡大。「ルックプラス防カビくん」は容量単価が大幅増。
    • 薬品では解熱鎮痛薬の容量単価がアップ。「スマイル」(点眼剤)は引き続き新製品が牽引し金額も伸長。
  • リスク要因
    • 為替変動や原料価格(ドバイ原油、国産ナフサ、粗パーム油)の動向が業績に影響を与える可能性がある。

戦略と施策

  • 現在の戦略(2nd STAGEに向けて ~一般用消費財事業の収益構造改革~)
    • ポートフォリオ改革: 事業分野の峻別(重点分野の強化、非注力分野の整理)、高付加価値化・値上げ(150億円規模)、SKU(製品品目)数の30%削減、競争費用の効率化(売上高競争費率 △2pt)。
    • 事業構造改革: 棚卸資産圧縮(在庫日数 30%短縮)、生産性向上(固定資産の活用・整理、生産拠点・品目の最適化)、間接業務・コスト効率化(組織・機能集約、標準化、デジタル化)。
    • 海外成長施策の強化、オーラルヘルスケアの成長戦略、経営基盤の強化も計画。
  • 進行中の施策
    • ポートフォリオ改革は年初計画通りオンラインで進捗し、増益要因となっている。
    • 高付加価値化・値上げは、2024年度目標約40億円に対し現時点(1-9月実績)で28億円と達成見込み。
    • SKU削減は、2024年度目標約50SKU(年間目標約270SKU)と達成見込み。
    • 競争費用の効率化は順調に進捗しており、売上高競争費率は対前年同期比1.4ポイント低下。
  • セグメント別施策
    • 国内ファブリックケア分野の収益性向上のため、生産品目の集約および生産体制の効率化を推進。一部生産設備の撤去を決定し、約62億円の減損損失を計上。これにより来期以降の固定費軽減を見込む。
    • 今後は「NANOX」「ソフランアロマリッチ」「ソフランプレミアム消臭」など市場で競争力を持つブランド・アイテムに重点化し、国内一般用消費財事業の収益性向上を目指す。

将来予測と見通し

  • 業績予想(2024年12月期連結)
    • 売上高: 4,100.0億円(対前年比 +1.8%)
    • 事業利益: 230.0億円(対前年比 +14.2%)
    • 営業利益: 270.0億円(対前年比 +31.7%)
    • 親会社所有者に帰属する当期利益: 190.0億円(対前年比 +29.9%)
    • 1株当たり当期利益: 66.81円(対前年比 +29.9%)
    • 減損損失を計上したものの、資産効率向上に向けた資産売却等を検討しており、年初公表からの業績予想は変更なし。
  • 中長期計画
    • 次期中期経営計画(2nd STAGE)として、収益構造改革と成長戦略を加速し、さらなる企業価値向上を目指す。
  • マクロ経済の影響
    • 2024年年間平均の原料価格前提(見直し後): ドバイ原油 86$/BBL、国産ナフサ 77,000円/KL、粗パーム油 4,000RM/ton。
    • 2024年年間平均の為替前提(見直し後): 米ドル 153円、タイバーツ 4.20円。

配当と株主還元

  • 配当方針
    • 累進配当を基本とし、連結配当性向30%を目安に、収益の向上を通じて増配を実現することを目指している。
  • 配当実績
    • 年間配当は9期連続増配となる27円を予定しており、年初公表からの変更はない。
    • 2023年実績は年間26円(中間13円、期末13円)。
    • 2024年予定は年間27円(中間13円、期末14円)。
    • 総還元性向(2024年予定): 91.9%。

製品やサービス

  • 製品
    • 主要ブランド別(2024年1-9月、前年同期比):
      • オーラルケア: 「NONIO」(金額112%、個数114%)、「クリニカ」(金額106%、個数105%)、「システマ」(金額102%、個数100%)、「ホワイト&ホワイト」(金額105%、個数100%)。
      • ビューティケア: 「キレイキレイ」(金額101%、個数96%)。高付加価値アイテムは伸長。
      • ファブリックケア・リビングケア: 「NANOX」(金額116%、個数96%)、「ソフラン」(金額100%、個数91%)、「ルックプラス防カビくん」(金額99%、個数86%)。
      • 薬品: 「BUFFERIN」(金額100%、個数96%)、「スマイル」(金額107%、個数100%)。
  • 協業・提携
    • ジャパン・アクティベーション・キャピタル株式会社(JAC)とのパートナーシップ契約を締結。JACの持つリソース、ノウハウ、ネットワークを最大限活用することで、現在推進中の「国内一般用消費財事業の収益構造改革」および「海外事業の成長施策の強化」の実行力と実現力を高め、持続的な成長と企業価値向上を目指す。JACは本契約に基づき10月9日付でライオン株式会社の株式を取得。

重要な注記

  • 会計方針
    • 当社グループは国際財務報告基準(IFRS)を適用している。
    • 金額は表示単位未満を切下げて表示している。
    • 事業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を控除したもので、恒常的な事業の業績を測る同社の利益指標。
    • EBITDAは事業利益に減価償却費(使用権資産の減価償却費を除く)を合算したもの(2022年から変更)。
  • リスク要因
    • 本資料に記述されている将来予測及び業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれている。そのため、様々な要因の変化により実際の業績は記述されている将来見通しとは大きく異なる結果となる可能性がある。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4912
企業名 ライオン
URL http://www.lion.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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