1. 企業情報
- 企業名:株式会社エニグモ
- 事業内容:主力は個人輸入代行ソーシャル通販サイト「BUYMA(バイマ)」の運営。海外在住バイヤーが出品し、ユーザーが購入するC2C型ファッションECプラットフォーム。売買手数料が主な収益源。加えて、海外旅行体験のマッチングを行う「BUYMA TRAVEL」も展開中。
- 設立:2004年2月
- 従業員数:149人(平均年齢36.9歳、平均年収700万円)
- 市場区分:東証プライム
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション:ファッションEC市場の中でも、越境EC・個人輸入代行に特化した独自ポジションを確立。BUYMAは国内外のブランド品・アパレル等を個人間で取引できる点が差別化要因。
- 競争優位性:海外在住バイヤーのネットワーク、鑑定機能、越境ECノウハウ等が強み。OMO(オンラインとオフライン融合)施策も推進。
- 課題:ファッションEC市場全体の成長鈍化、物価高・円安による消費者の購買意欲低下、競合他社(ZOZO、楽天、Amazon等)との競争激化。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン:「Specialty」マーケットプレイスとして、独自性ある体験価値・利便性の向上を目指す。
- 重点施策:
- BUYMAのサービス強化(鑑定機能強化、安心・安全な取引環境の整備)
- OMOマーケティング推進(リアルイベント、デジタル連動企画)
- コスト効率性の徹底
- BUYMA TRAVEL事業の拡大(新規子会社Formal Trans LLCの取得による送迎機能内製化)
- 中期計画:ファッションプラットフォームの安定収益化と、トラベル事業の成長ドライバー化を狙う。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:売買手数料収入が中心。Fashion Platform(BUYMA)が収益の大半を占める。Travel Platform(BUYMA TRAVEL)は成長投資段階。
- 市場ニーズへの適応力:物価高・円安等の外部環境変化に対し、コストパフォーマンス訴求や鑑定サービス強化で対応。OMO施策で新たな消費行動にもアプローチ。
- リスク要因:為替変動、世界経済の不透明感、消費者マインド低下等が業績に影響。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向:AIを活用した商品鑑定機能、デジタルメディア連動、越境EC対応など独自技術を開発・導入。
- 主力サービス:
- BUYMA:個人輸入代行型ファッションECプラットフォーム(会員数1,163万人超)
- BUYMA TRAVEL:海外旅行体験のマッチングプラットフォーム
- 新規施策:Formal Trans LLC買収による送迎サービスの内製化など、トラベル領域でのサービス拡充。
6. 株価の評価
- EPS(会社予想):8.12円
- BPS(実績):279.82円
- PER(会社予想):35.96倍(業界平均23.2倍より高い)
- PBR(実績):1.04倍(業界平均2.3倍より低い)
- 株価:292円
- 株価/BPS:292 ÷ 279.82 ≒ 1.04
- 株価/EPS:292 ÷ 8.12 ≒ 35.96
- 評価:利益成長の鈍化を背景にPERは高め、PBRは業界平均を下回る。市場は成長性よりも安定性を重視している可能性。
7. テクニカル分析
- 株価推移:直近10日間は295~304円程度のレンジで推移、7/15は292円とやや下落。
- 52週高値/安値:高値353円、安値246円。現在は安値圏寄り。
- 移動平均:
- 50日:294.96円
- 200日:303.34円
- 現在値(292円)は両移動平均を下回る。
- モメンタム:短期的には下落基調が続いている。
8. 財務諸表分析
- 売上高:減少傾向(2022/1 7,616百万円 → 2025/1 5,929百万円)
- 営業利益:減少傾向(2022/1 2,971百万円 → 2025/1 740百万円)
- 純利益:減少傾向(2022/1 2,055百万円 → 2025/1 399百万円)
- ROE:3.8%(低水準)
- ROA:算出不可だが、自己資本比率約79%と財務健全性は高い
- キャッシュフロー:営業CFは269百万円とプラス
- 利益率:営業利益率1.63%、純利益率7.3%
- 総評:売上・利益ともにピーク時から減少傾向。財務は健全だが、成長性・収益性に課題。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績:2025年1月期10円(配当性向約96%)
- 配当予想:2026年1月期は未定
- 配当利回り:3.34%(実績)、予想ベースでは6.6%(20円配当の場合)
- 自社株買い:自己株式6.96%保有
- 方針:安定配当を基本としつつ、業績・キャッシュフロー状況を勘案して決定
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向:年初来高値353円から調整、直近は下落基調
- 信用取引動向:信用買残減少、信用売残増加。信用倍率2.73倍とやや買い長。
- 出来高:直近10日で10万株前後、流動性は一定水準
- 投資家属性:インサイダー保有率48.65%、機関投資家7.23%。安定株主比率が高い。
11. 総評
エニグモは、個人輸入代行型ファッションEC「BUYMA」を中核とし、独自性の高いプラットフォームを展開しています。財務基盤は非常に健全ですが、売上・利益ともに減少傾向が続き、成長性・収益性の面で課題が見られます。現在は配当利回りが比較的高く、安定配当も意識されていますが、今後の配当方針は業績次第となっています。株価は直近下落基調で、業界平均PERと比較して割高感がやや強い一方、PBRは割安水準です。今後は、ファッション事業の安定化とトラベル事業の成長が業績回復の鍵となるでしょう。
企業情報
銘柄コード | 3665 |
企業名 | エニグモ |
URL | http://www.enigmo.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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