2025年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 味の素株式会社
    • 主要事業分野: 調味料、食品、冷凍食品、ヘルスケア等
    • 代表者名: 中村 茂雄 (代表執行役社長)
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年5月8日
    • 対象会計期間: 2024年4月1日~2025年3月31日
  • セグメント:
    • 調味料・食品セグメント: うま味調味料、栄養・加工食品(即席麺、コーヒー飲料等)、ソリューション&イングリディエンツ(加工用調味料、甘味料等)
    • 冷凍食品セグメント: 餃子類、米飯類、麺類、スイーツ類、焼売類、鶏肉加工品類
    • ヘルスケア等セグメント: 医薬用・食品用アミノ酸、バイオファーマサービス(CDMO)、ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等)、飼料用アミノ酸、スポーツニュートリション、パーソナルケア素材、メディカルフード、農業サービス
    • その他: 提携事業及びその他サービス事業
  • 発行済株式数: 1,005,637,616株 (2025年3月期末、自己株式を含む。2025年4月1日付株式分割後)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会開催予定日: 2025年6月20日
    • 有価証券報告書提出予定日: 2025年6月18日
    • 配当支払開始予定日: 2025年6月23日
    • 決算説明会開催: 有 (アナリスト向け)

財務指標

  • 財務諸表:
    • 貸借対照表(要点):
    • 総資産は1兆7,211億円(前期比472億円減少)。円高進行による換算為替の影響と、のれんの減少が主な要因。
    • 負債合計は9,078億円(前期比239億円増加)。仕入債務及びその他の債務、有利子負債の増加が主な要因。
    • 自己資本は8,132億円(前期比711億円減少)。当期利益による増加がある一方で、自己株式の取得や配当金の支払による減少が影響。
    • 親会社の所有者に帰属する持分は7,468億円、親会社所有者帰属持分比率は43.4%。
    • 損益計算書(要点):
    • 売上高: 1兆5,305億5千6百万円(前期比6.3%増加)
    • 事業利益: 1,593億2百万円(前期比7.9%増加)
    • 税引前当期利益: 1,083億3千万円(前期比23.7%減少)
    • 当期利益: 807億7千3百万円(前期比20.8%減少)
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益: 702億7千2百万円(前期比19.3%減少)
    • キャッシュフロー計算書(要点):
    • 営業活動によるキャッシュフロー: 2,098億円の収入(前期比418億円増加)。税引前当期利益、減価償却費の増加、仕入債務及びその他の債務の増加が流入を増やした一方、棚卸資産の増加が流出を増やした。
    • 投資活動によるキャッシュフロー: 773億円の支出(前期比550億円減少)。金融資産の売却による収入があったものの、有形固定資産の取得による支出が大きかった。
    • 財務活動によるキャッシュフロー: 1,376億円の支出(前期比1,309億円増加)。自己株式の取得と配当金の支払が主な流出要因。
    • 現金及び現金同等物期末残高: 1,647億円(前期比67億円減少)。
  • 収益性:
    • 売上高: 1兆5,305億5千6百万円(+6.3%)
    • 営業利益: 1,139億6千8百万円(前期比-22.3%)
    • 純利益: 807億7千3百万円(-20.8%)
    • 1株当たり利益: 69円77銭(基本的1株当たり当期利益)、69円77銭(希薄化後1株当たり当期利益)
    • 親会社所有者帰属持分当期利益率: 9.0% (2025年3月期)
    • 事業利益率: 10.4% (2025年3月期)
    • 売上高事業利益率: 10.4% (2025年3月期)
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率 (親会社所有者帰属持分比率): 43.4% (2025年3月期)
    • 時価ベースの親会社所有者帰属持分比率: 170.9% (2025年3月期)
    • 有利子負債対キャッシュ・フロー比率: 236.3% (2025年3月期)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率の推移:
    • 2024年3月期: 10.3%
    • 2025年3月期: 7.4%
  • セグメント別:
    • 事業利益貢献度:
    • 調味料・食品: 1,139億円 (71.5%)
    • 冷凍食品: 80億円 (5.0%)
    • ヘルスケア等: 317億円 (19.9%)
    • その他: 54億円 (3.4%)
    • 合計: 1,593億円
  • 財務の解説:
    • 売上高は換算為替の影響に加え、全セグメントで増収となり、連結全体で増収を達成。
    • 事業利益は増収効果により増加。
    • 営業利益は、味の素アルテア社におけるのれん及び固定資産の減損損失計上により減益。
    • 親会社に帰属する当期利益は、営業利益の減益により減少。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年3月期 年間配当: 74円00銭(中間配当37円00銭、期末配当37円00銭)
    • 2025年3月期 年間配当予想: 80円00銭(中間配当40円00銭、期末配当40円00銭) (前年比6円増配)
    • 2026年3月期 年間配当予想: 48円00銭(中間配当24円00銭、期末配当24円00銭) (株式分割後換算)
  • 特別配当の有無: 特別配当の記載なし。
  • 配当性向(連結):
    • 2024年3月期:44.2%
    • 2025年3月期:57.3% (中間期実績)
  • 今後の配当方針:
    • 「中期ASV経営 2030ロードマップ」において「累進配当政策」を宣言しており、減配せず、増配または配当維持の方針。
    • 事業利益を着実に増加させ、今後も更なる増配を図る方針。
    • 3か年の総還元性向は50%以上(対親会社の所有者に帰属する当期利益)を目指す。

セグメント別情報

  • セグメント別状況:
    • 調味料・食品:
    • 売上高: 8,960億円(前期比 +5.8%) – 販売増や換算為替の影響で増収。国内は単価上昇、海外は販売増や為替影響。
    • 事業利益: 1,139億円(前期比 +2.2%) – 増収効果により増益。国内は戦略的費用増で減益、海外は増益。
    • 冷凍食品:
    • 売上高: 2,893億円(前期比 +2.7%) – 換算為替の影響で増収。国内は業務用製品販売増も全体では前年並み、海外は構造改革の影響あるも為替増収。
    • 事業利益: 80億円(前期比 -16.0%) – 増益効果あったものの、原材料コスト増で減益。国内は原材料コスト増で大幅減益、海外は増収効果で増益。
    • ヘルスケア等:
    • 売上高: 3,283億円(前期比 +11.5%) – 電子材料やバイオファーマサービス&イングリディエンツの販売増と為替影響で増収。
    • 事業利益: 317億円(前期比 +30.4%) – 電子材料の増収効果等で増益。医薬用・食品用アミノ酸は増益も、バイオファーマサービス(CDMO)で減益。電子材料は大幅増益。
    • その他:
    • 売上高: 167億円(前期比 +5.9%)
    • 事業利益: 54億円(前期比 +152.3%) – 大幅増益。
  • セグメント戦略:
    • 各セグメントは、売上増や収益構造の改善に向けた取り組みを継続している。特にヘルスケア領域では、Forge社の持分取得により、将来の成長への期待が見られる。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 「中期ASV経営 2030ロードマップ」に基づき、累進配当政策を堅持し、事業利益の着実な増加と総還元性向の確保を目指している。今回の決算は、売上高・事業利益は増加しているものの、営業利益・税引前当期利益・当期利益は減益となっており、一部目標達成に向けては課題も見られる。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較: 同業他社との比較情報は提供された決算短信には記載されていない。
  • 市場動向: 不透明な経済環境が続く中、付加価値の高い製品提供、機敏な価格対応、コストダウンを推進。米国トランプ政権の関税政策など、マクロ経済環境を注視している。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 2026年3月期 連結業績予想:
    • 売上高: 1兆6,180億円(前期比 +5.7%)
    • 事業利益: 1,800億円(前期比 +13.0%)
    • 親会社所有者に帰属する当期利益: 1,200億円(前期比 +70.7%)
    • 基本的1株当たり当期利益: 123円55銭
  • リスク要因: 為替変動、原材料価格の動向(コーヒー豆等を除く)、米国トランプ政権の関税政策など、外部要因が業績に影響を与える可能性がある。

重要な注記

  • 会計方針: IFRSを適用。企業結合に係る暫定的な会計処理について、2025年3月期において確定。
  • その他:
    • 2025年4月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を実施。
    • 2025年5月8日開催の取締役会で自己株式取得を決議(上限50百万株、1,000億円)。株主還元水準の向上および資本効率の改善を目的とし、取得した自己株式は全て消却する予定。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2802
企業名 味の素
URL https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/aboutus/
市場区分 プライム市場
業種 食品 – 食料品

このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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