1. 企業情報
- 企業名: 日本新薬株式会社
- 本社所在地: 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
- 設立: 1919年10月1日
- 代表者: 中井 亨
- 従業員数: 2,243人（平均年齢41.4歳、平均年収783万円）
- 事業内容:
- 主力は医家向け医薬品の製造・販売。泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患、婦人科領域に強み。
- 機能食品事業も展開し、健康食品素材、保存料、プロテイン製剤、サプリメント等を提供。
- 売上構成（2025年3月期）: 医薬品87%、機能食品13%
- 海外売上比率: 47%
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分: 医薬品（プライム市場上場）
- 競争優位性:
- 泌尿器科や血液内科、難病・希少疾患の自社創薬に注力し、ニッチ分野での強みを有する。
- 「ウプトラビ」「ビルテプソ」等、独自性の高い新薬や希少疾患薬で海外展開も進む。
- 課題:
- 医薬品業界全体として薬価改定や後発品使用促進策など、収益性圧迫要因が継続。
- 機能食品事業は健康志向追い風だが、原材料高騰や物流コスト増が課題。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 企業価値の最大化を目指し、研究開発体制の強化とパイプラインの充実、経営基盤の強化を推進。
- 中期経営計画:
- 研究開発投資の強化と新製品開発の推進。
- 海外展開の拡大、特に希少疾患領域でのグローバル展開。
- 機能食品事業の新製品投入・重点品目強化。
- 安定配当を維持しつつ、利益還元と成長投資のバランスを重視。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 医薬品の自社創薬・販売とロイヤリティ収入、機能食品の素材・製剤販売。
- 市場ニーズへの適応力:
- ニッチ領域（希少疾患等）への集中で薬価改定リスクを一部回避。
- 機能食品分野での新製品開発・投入により健康志向市場に対応。
- リスク: 研究開発の失敗リスク、薬価改定、特許切れ、品質・副作用リスク等。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向:
- 泌尿器科・血液内科・希少疾患領域での新薬開発に注力。
- 海外パートナーシップによるグローバル展開も推進。
- 主力製品:
- 「ウプトラビ」：肺動脈性肺高血圧症治療薬
- 「ビルテプソ」：デュシェンヌ型筋ジストロフィー（DMD）治療薬
- 「ビキセオス」：急性骨髄性白血病治療薬
- 機能食品ではプロテイン製剤やサプリメント等
- 独自性: 難病・希少疾患領域での自社開発力と、海外ロイヤリティ収入の拡大。
6. 株価の評価
- 株価: 3,128円（2025年7月17日終値）
- EPS（会社予想）: 356.20円
- BPS（実績）: 3,666.27円
- PER（会社予想）: 8.78倍（業界平均27.8倍）
- PBR（実績）: 0.85倍（業界平均1.4倍）
- 配当利回り（会社予想）: 3.96%
- 評価: 業界平均と比較してPER・PBRともに低水準。配当利回りは高め。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 4,182円
- 年初来安値: 2,967円
- 直近株価推移:
- 直近10日間は3,000円前後で推移し、やや反発傾向。
- 50日移動平均：3,346円、200日移動平均：3,787円
- 現在株価は移動平均線を下回り、安値圏に位置。
- モメンタム: 直近はやや反発も、長期的には下落基調。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 160,232百万円（前期比8.1%増）
- 営業利益: 35,450百万円（前期比6.5%増）
- 純利益: 32,558百万円（前期比25.9%増）
- 営業CF: 36,126百万円（大幅増加）
- 投資CF: ▲28,877百万円（無形資産取得等で支出増）
- 財務CF: ▲9,902百万円
- 自己資本比率: 87.1%（財務健全性高い）
- ROE: 13.94%（効率性良好）
- ROA: 8.44%
- 利益率: 営業利益率22.1%、純利益率20.3%
- 傾向: 売上・利益ともに堅調な増加傾向。営業CFも大幅改善。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想: 年間124円（中間62円、期末62円）で安定配当を継続。
- 配当性向: 25.66%
- 配当利回り: 3.96%（業界平均を上回る水準）
- 自社株買い: 自己株式保有比率4.09%、過去に取得実績あり。
- 方針: 安定配当を重視しつつ、成長投資とバランスを取る方針。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向:
- 直近1年で12%超下落（TOPIXやS&P500と比較し劣後）。
- 直近10日間はやや反発傾向だが、長期では下落基調。
- 出来高: 直近10日間の平均出来高は増加傾向。
- 信用取引動向: 信用買残は減少傾向、信用倍率は5.8倍とやや高め。
- 投資家関心: 配当利回りの高さや財務健全性を背景に一定の関心あり。
11. 総評
日本新薬は、泌尿器科・血液内科・希少疾患などのニッチ領域に強みを持つ医薬品メーカーです。主力の医薬品事業は新薬や海外ロイヤリティ収入の伸長により堅調に推移し、財務基盤も非常に健全です。配当利回りも高く、安定配当方針を維持しています。一方で、薬価改定や研究開発リスク、原材料高騰などの業界共通課題も存在します。株価は業界平均と比べて割安感があり、長期的には下落基調ですが、直近ではやや反発傾向が見られます。
本レポートは公開情報に基づき、個人投資家向けに企業の現状を整理したものです。投資判断はご自身でご検討ください。
企業情報
| 銘柄コード | 4516 |
| 企業名 | 日本新薬 |
| URL | http://www.nippon-shinyaku.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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