1. 企業情報
- 事業内容
ベース株式会社は、主にシステム受託開発を中心としたソフトウェア開発サービスを提供しています。大手顧客(富士通、野村総研など)向けに、システムインテグレーション、ERP(SAP等)ソリューション、ICTソリューションを展開。中国にも2拠点を持ち、オフショア開発も活用しています。
事業セグメントは「ソフトウェア受託開発」の単一セグメントです。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション
情報・通信業界の中でも、受託開発に特化した独立系SIerとして存在感を持っています。大手顧客との安定した取引が特徴です。
– 競争優位性・課題
DX(デジタルトランスフォーメーション)投資やERP移行需要の高まりを背景に、案件獲得が堅調。人材確保・育成や中国拠点の活用によるコスト競争力も強み。一方、業界全体の人手不足が大きな課題です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン・戦略
「営業利益100億円達成」を中期経営計画の目標とし、成長の源泉である人材確保・育成と営業力強化を重点施策としています。
– 具体的施策
– 国内外(中国含む)での積極的な人材採用・教育(Udemy活用、SAPスキル習得等)
– 営業活動の多層化(役員から部長クラスへ提案主体をシフト)
– 中国子会社の拡大と活用
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
受託開発によるストック性の低いビジネスモデルですが、顧客基盤の安定性とERP・DX分野の高い需要が継続しています。
– 市場ニーズ適応力
DX推進やERP更新需要への対応力が高く、エンジニア不足下でも人材確保・育成策を強化。今後も市場環境の変化に柔軟に対応できる体制を構築しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向・独自性
SAPやERP関連の高度な技術力を有し、顧客のDX推進を支援。中国拠点によるオフショア開発も技術力・コスト競争力の源泉です。
– 主力サービス
受託開発(システムインテグレーション)、ERPソリューション、ICTソリューションが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- PER(予想): 14.83倍(業界平均23.2倍より割安水準)
- PBR(実績): 4.82倍(業界平均2.3倍より高い)
- EPS(予想): 233.71円
- BPS(実績): 718.45円
- 株価(2025/7/17終値): 3,465円
【参考計算】
– 理論株価(EPS × 業界平均PER): 233.71 × 23.2 ≒ 5,423円
– 理論株価(BPS × 業界平均PBR): 718.45 × 2.3 ≒ 1,653円
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 3,575円
- 年初来安値: 2,470円
- 直近株価水準: 3,465円(高値圏近辺)
- 移動平均線
- 50日: 3,360.5円
- 200日: 3,109.39円
直近10日間は3,300円台後半~3,500円台で推移し、上昇トレンドが継続しています。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益推移(過去4年)
- 売上高: 13,294百万円(2021)→ 17,046百万円(2022)→ 18,709百万円(2023)→ 20,230百万円(2024)
- 営業利益: 3,002百万円(2021)→ 3,910百万円(2022)→ 4,702百万円(2023)→ 5,227百万円(2024)
- 純利益: 2,126百万円(2021)→ 2,726百万円(2022)→ 3,433百万円(2023)→ 3,871百万円(2024)
- 利益率・効率性
- 営業利益率: 28.2%(2025年1Q)
- ROE: 30.5%(2024年実績)
- ROA: 22.16%(過去12か月)
- 財務健全性
- 自己資本比率: 74.6%(2024年末)、81.6%(2025年1Q末)
- 流動比率: 5.63(2025年1Q末)
- キャッシュフロー
- 現金等: 10,510百万円(2025年1Q末)
- 営業キャッシュフロー安定
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(予想): 3.38%
- 1株配当(予想): 117円
- 配当性向: 50%目安(実績: 46.83%)
- 自社株買い: 自己株式保有あり(1.71%)
安定的かつ高水準の配当方針を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価推移: 直近で高値圏を維持し、上昇傾向が継続。出来高も安定。
- 信用取引動向: 信用買残が増加傾向、信用倍率高水準(48.15倍)で需給はやや偏りあり。
- 投資家構成: インサイダー保有率が高く(59.8%)、安定株主が多い。
11. 総評
ベース株式会社は、受託開発を中心にDX・ERP分野で高い専門性と成長性を持つ独立系SIerです。人材確保・育成や営業体制強化を軸に、安定した顧客基盤と高収益体質を維持しています。財務基盤も極めて健全で、配当方針も明確です。株価は業界平均PERと比較して割安感がある一方、PBRは高水準となっています。株価は高値圏で推移し、モメンタムも強い状況です。今後もDX・ERP需要と人材戦略の実行力が業績のカギとなります。
本レポートは、公開情報に基づき個人投資家向けに企業の現状を整理したものであり、投資判断を目的とするものではありません。
企業情報
銘柄コード | 4481 |
企業名 | ベース |
URL | http://www.basenet.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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