1. 企業情報
- 企業名: 日本ラッド株式会社
- 概要: システム開発会社。企業向けIoTソリューション開発が主力で、AI自動生成技術も提供。独立系SI。流通や車載などハードとソフトの組成技術に強み。ビッグデータ、FPGAに注力。
- 事業内容:
- エンタープライズソリューション事業: 55%
- IoTインテグレーション事業: 45%
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 設立年月日: 1971年6月7日
- 住所: 〒107-6030 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル
- 代表者名: 大塚 隆之
- 従業員数: 不明
- 平均年齢: 39.6歳
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 幅広い業種・業態へのリーチが強み。特に流通や車載などハードとソフトの組成技術に強み。
- 課題: IT業界全体で人件費増と人材調達難が継続。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 「人からプロダクトアセットベースへの収益構造の転換」を重点に。
- 新プラットフォームサービス「Dereva」の開発・お披露目を予定より早く実施。
- 人材育成、スキルマネジメント、AIプロダクト開発を一層推進し、独自製品の開発・販売に注力。
- 中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 高付加価値案件へのシフト、開発リソースの強化、新規顧客開拓。
- AIニーズへの対応強化、オリジナルAI活用開発の本格化。
- 医療機関向け自動再来受付システム等の販売・開発で新技術の導入と品質向上。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- IoTソリューションとAIソリューションへのシフトが事業モデルの持続可能性を高めている。
- 新プラットフォームサービス「Dereva」の需要拡大に期待。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性:
- AI自動生成技術、ビッグデータ解析、FPGAに注力。
- 収益を牽引している製品やサービス:
- IoTインテグレーション事業が売上高の45%を占め、オリジナルプラットフォームサービス「Dereva」の需要拡大に期待。
6. 株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- 会社予想EPS: 31.21
- 現在の株価: 745.0円
- PER: 23.87倍
- BPS（実績）: 641.07円
7. テクニカル分析
- 株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 52週高値: 1,255円
- 52週安値: 534円
- 現在の株価: 745円
- 株価は52週高値から大きく下落しているが、直近の株価は安値圏から上昇基調にある。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 4,356百万円（前年同期比9.3%増）
- 営業利益: 3億18百万円（同19.4%増）
- 経常利益: 3億90百万円（同21.2%増）
- 純利益: 4億17百万円（同27.2%増）
- ROE（実績）: 13.21%
- ROA（実績）: 2.07%
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.34%
- 配当性向: 8.55%
- 自社株買いなどの株主還元策:
- 自己株買い: 1.29%
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価は上昇基調。
- 株価への影響を与える要因:
- 新プラットフォームサービス「Dereva」の需要拡大、AIソリューションへのシフト。
11. 総評
- 各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- 日本ラッドはシステム開発会社で、特にIoTソリューションとAIソリューションに強みを持つ。経営陣は「人からプロダクトアセットベースへの収益構造の転換」を掲げ、新プラットフォームサービス「Dereva」の開発・お披露目を重視している。財務面ではROEが13.21%と健全であり、配当性向も適切。直近の株価は安値圏から上昇基調にあるが、52週高値から大きく下落している。中長期計画の進捗状況も良好であるが、IT業界の人材調達難は継続しており、業績予想は慎重に見る必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 4736 |
| 企業名 | 日本ラッド |
| URL | http://www.nippon-rad.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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