概要
美濃窯業株式会社は、1918年8月14日に設立された日本の企業で、主に耐火物および先端セラミックス製品の設計、製造、販売を行っています。主な事業分野は耐火物事業、プラント事業、建材および舗装用材事業、不動産賃貸事業、その他です。同社はセメント製造施設、リム窯、ガラス溶解施設、様々な炉、銅転換炉、廃棄物焼却施設、廃棄物溶解施設向けの耐火レンガやモノリシック耐火製品を提供しています。また、熱処理、産業炉、自動化、労働省省力化設備の設計、製造、建設、販売も行っています。
事業内容
- 連結事業: 耐火物42(5)、プラント38(14)、建材及び舗装用材17(8)、不動産賃貸3(49)、他1(20)(2025.3)
市場区分
- スタンダード（内国株式）
業界
- 建設・資材
- ガラス・土石製品
住所
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-17-28
代表者名
太田 滋俊
従業員数
337人
平均年齢
42.2歳
平均年収
6,610千円
業界内での競争優位性や課題
美濃窯業はセメント向け耐火レンガの中堅企業であり、独立色を持ち、プラント向けのれんが貼り替えにも注力しています。同社の競争優位性は新規取引先の開拓と生産性向上による売上高・利益の増加にあります。一方で、競争環境の激化や原材料費、労務費の高騰などは課題となっています。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
美濃窯業は持続的な成長と企業価値向上を目指し、事業ポートフォリオの最適化を進めています。特に高成長・高収益が期待される海外事業・セラミックス事業の拡大を目指しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 耐火物事業: 国内セメント生産量減少の中、市場シェア拡大と高付加価値品の売上拡大を目指す。
- プラント事業: 次世代省エネルギー型工業炉の営業活動やリサイクル分野の開拓により売上拡大を目指す。
- 建材及び舗装用材事業: 鉄道や道路等のインフラ工事の増加により、生産性の向上を目指す。
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
美濃窯業の収益モデルは耐火物およびセラミックス製品の販売に依存しています。市場ニーズの変化に適応するため、新規取引先の開拓、生産性向上、新分野の開拓に取り組んでいます。
技術開発の動向や独自性
技術革新はプラント事業の次世代省エネルギー型工業炉やリサイクル分野の開拓に焦点を当てています。
収益を牽引している製品やサービスなど
主力製品は耐火レンガおよびセラミックス製品です。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS: 118.73円
- BPS: 1,187.30円（10,254.52株）
- 株価: 1,139円
現在の株価はBPSに比較すると、やや高値圏にあります。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価は1,130円から1,242円の間で変動しており、50日移動平均線（978.86円）と200日移動平均線（865.17円）を上回っており、上昇トレンドにあります。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高: 15,058百万円（前期比6.3%増）
- 営業利益: 1,576百万円（前期比16.6%増）
- 経常利益: 1,680百万円（前期比14.3%増）
- 純利益: 1,217百万円（前期比15.4%増）
- ROE: 8.66%
- ROA: 4.72%
過去数年分の比較では、売上高、利益が増加傾向にあり、ROE、ROAも健全な水準を維持しています。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り: 4.25%
- 配当性向: 27.92%
過去数期の配当性向は20%台を維持しており、安定した株主還元を行っています。
自社株買いなどの株主還元策
自己株式を保有しており、業績連動型株式報酬制度を導入しています。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は上昇トレンドにあり、特に7月18日には1,242円の高値を記録しました。
株価への影響を与える要因など
業績の好調さ、新規取引先の開拓、生産性向上、新分野の開拓などが株価に影響を与えています。
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理
美濃窯業はセメント向け耐火レンガの中堅企業であり、新規取引先の開拓と生産性向上により業績を向上させています。中期経営計画では海外事業・セラミックス事業の拡大を目指しており、技術革新にも注力しています。財務面ではROE、ROAが健全な水準を維持し、安定した株主還元を行っています。株価は上昇トレンドにあり、業績の好調さが投資家関心を高めています。全体的に健全な成長が見込まれる企業です。
企業情報
| 銘柄コード | 5356 |
| 企業名 | 美濃窯業 |
| URL | http://www.mino-ceramic.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
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