2025年6月期第3四半期 決算説明資料

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社アイスタイル (英文表記: istyle Inc.)
    • 主要事業分野: 美容系総合サイト「@cosme(アットコスメ)」の企画・運営、関連広告サービス、マーケティング・リサーチサービスの提供
    • 代表者名: 吉松 徹郎(代表取締役会長)、遠藤 宗(代表取締役社長)
  • 説明会情報:
    • 開催日時: 2025/05/13 (決算説明資料の提出日)
  • 報告期間:
    • 対象会計期間: 2025年6月期 第3四半期 (2024年7月〜2025年3月)
  • セグメント:
    • 国内:
    • マーケティング支援: BtoBサービス、広告・ソリューション、Marketing SaaS (ブランドオフィシャル)
    • リテール: 国内小売、EC、店舗 (@cosme SHOPPING, @cosme STORE)
    • その他: 人材派遣、BtoC課金サービス、投資育成
    • 海外:
    • グローバル: 海外向けEC・卸売、店舗、メディア

業績サマリー

  • 主要指標:
    • 営業収益: 49,885百万円 (YoY+21.7%)
    • 営業利益: 2,345百万円 (YoY+61.2%)
    • 経常利益: 2,534百万円 (YoY+88.9%)
    • 純利益(親会社株主に帰属する純利益): 1,761百万円 (YoY+111.3%)
    • 前年同期比: 売上高+21.7%、営業利益+61.2%
  • 進捗状況:
    • 2025年6月期通期業績予想(FY25.2Q修正後)に対する進捗率:
    • 売上高: 75.6% (予想 66,000百万円に対し実績 49,885百万円)
    • 営業利益: 83.8% (予想 2,800百万円に対し実績 2,345百万円)
    • 経常利益: 87.4% (予想 2,900百万円に対し実績 2,534百万円)
    • 親会社株主に帰属する純利益: 92.7% (予想 1,900百万円に対し実績 1,761百万円)
    • 2Qで上方修正した業績予想を上回る好調な推移であり、4Qで成長投資が増えるものの、通期業績予想を上回る可能性がある。
  • セグメント別状況:
    • マーケティング支援:
    • 売上高: 7,063百万円 (YoY+13.0%増収)
    • 営業利益: 2,065百万円 (YoY+69.1%増益)
    • 収益貢献度: リテール事業とのシナジーで成長が加速し、高い限界利益率により増収が効率的に利益を拡大。
    • リテール (オンライン・オフライン):
    • 売上高: 38,649百万円 (YoY+26.7%増収)
    • 営業利益: 2,149百万円 (YoY+11.2%増益)
    • 収益貢献度: 店舗の既存店成長やECのイベント成功により、成長モメンタムを維持して増収増益。利益は今期からマーケティング支援へのライセンス料を計上したことによる増収寄与。
    • グローバル:
    • 売上高: 3,052百万円 (YoY+4.1%増収)
    • 営業利益: -70百万円 (YoY+118百万円改善)
    • 収益貢献度: 利益率の高い韓国事業(BtoBサービス)が成長し赤字幅を縮小。
    • その他:
    • 売上高: 1,121百万円 (YoY-12.7%減収)
    • 営業利益: 163百万円 (YoY-18.2%減益)
    • 収益貢献度: 一部のBtoC課金サービスの終了に伴う減収減益であるものの、想定内で推移。

業績の背景分析

  • 業績概要:
    • マーケティング支援やリテールなどの国内事業が連結売上高499億円 (YoY+22%)、連結営業利益23.5億円 (YoY+61%)と増収増益を牽引した。
  • 増減要因:
    • マーケティング支援: リテール事業とのシナジーによる成長加速、リテール事業からのライセンス収益、高い限界利益率が利益拡大に寄与。
    • リテール: 店舗の既存店成長およびECイベントの成功が牽引。@cosme TOKYOの一時休業(リニューアルに伴う21日間)があったものの、ネットとリアルを融合した体験浸透で店舗売上はYoY+26%増収、ECは顧客醸成とプラットフォーム連携でYoY+28%増収。
    • グローバル: 利益率の高い韓国事業(BtoBサービス)の成長により赤字幅が縮小。香港旗艦店のオープン前費用(家賃)を計上したが、利益率の高いメディアサービスの伸長によりYoY改善。
    • その他: BtoC課金サービス「BLOOM BOX」の一部終了に伴う減収減益。
  • リスク要因:
    • 米国関税政策: 4月に米国政府から発表された新たな関税措置について精査した結果、各セグメントへの影響は軽微と見込んでいる。クライアント予算、個人消費、インバウンド、仕入価額、米国事業のいずれにおいても大きな悪影響はないと判断。

戦略と施策

  • 現在の戦略:
    • 中期事業方針として、「BEAUTYの世界をアップデートし続けるために人を成長させ、選ばれ続ける会社になる」をパーパスに人的資本経営を推進。
    • 既存事業において、リテール事業(BtoC)でユーザーとブランドの接点を増やし、マーケティング支援事業(BtoB)で接点やデータをマネタイズする。
    • 新規事業として、化粧品以外のBEAUTY領域(健康食品/美容医療など)へのチャレンジを目指す。
  • 進行中の施策:
    • 新たなデータドリブンソリューションを正式ローンチ: CX戦略の立案支援等を強みとするコンサルティングファーム「(株)NODE」と「アイスタイルデータコンサルティング株式会社」を設立。人材採用・コンサル案件の問い合わせが増加傾向にあり、好調なスタートを切っている。
    • 東京原宿の旗艦店「@cosme TOKYO」をリニューアルオープン: 80㎡の増床に加え、ブランドラインナップの強化、フレグランスゾーンの新設等によりユーザーとブランドとの出会いをアップデート。21日間の休業を経て3月5日にリニューアルオープン。新規顧客数と1人当たりの買上点数を増加させ、面積効率の向上によるさらなる収益拡大を目指す。
    • Amazon.com, Inc.との業務資本提携: 2022年9月発行の転換社債の権利行使によりAmazon.com, Inc.が第2位の大株主となり、引き続きAmazon.co.jp上のオンラインストア「@cosme SHOPPING」の強化を図る。
    • 人的資本経営: 「iselect」制度により、性別やライフステージに関わらず活躍を支援。フルフレックス、在宅勤務、育児休暇などの多様な働き方を支援し、副業許可、自己啓発休暇などで自らの選択による成長を促進。
  • セグメント別施策:
    • マーケティング支援: リテール事業とのシナジー強化、ライセンス収益の計上。
    • リテール: @cosme TOKYOリニューアル、既存店の成長、ECのイベント実施。
    • グローバル: 利益率の高い韓国事業(BtoBサービス)の成長注力。香港旗艦店のオープン前費用計上による先行投資。

将来予測と見通し

  • 業績予想:
    • 2025年6月期通期業績予想(FY25.2Q修正後):
    • 売上高: 66,000百万円
    • 営業利益: 2,800百万円
    • 経常利益: 2,900百万円
    • 親会社株主に帰属する純利益: 1,900百万円
    • 好調な推移を考慮すると、4Qの成長投資があるものの、通期業績予想を上回る可能性あり。
  • 中長期計画:
    • 中期事業方針(4~5ヵ年)目標:
    • 売上高: 1,000億円
    • 営業利益: 80億円
    • 売上高CAGR: 12~15%
    • 資本コストを超えるROE達成
    • 収益基盤が安定した国内事業を軸に、連続的な増収増益と連結営業利益率の底上げを目指す。新規出店や新規事業での精査を鑑み、達成年度は4~5ヵ年のレンジを想定。
  • マクロ経済の影響:
    • 米国関税政策については、現在のところ連結業績への大きな影響はないと判断。為替については特別な記載なし。

配当と株主還元

  • 配当方針:
    • 利益創出の安定化に伴い、FY19から停止していた配当を再開予定。
    • 無配企業に投資しない投資家を取り込み、安定株主を増加させることで株価のボラティリティを抑える(=資本コストの低減)。
    • 事業成長による中長期での株価上昇が主たる還元方針。
    • 無配から復配への移行により、安定的な株主還元を目指す。

製品やサービス

  • 製品:
    • 主要製品は化粧品。@cosme SHOPPINGでは50,000点、@cosme TOKYOでは750ブランドの取り扱いがある。
  • サービス:
    • @cosme: 日本No.1の美容メディア(MAU 1,660万人)、日本No.1の化粧品専門ECサイト、日本No.1の化粧品専門店。
    • マーケティング支援: BtoBサービス、広告・ソリューション、Marketing SaaS。
    • リサーチサービス: @cosmeメンバーへのアンケート調査、モニター調査、クチコミ分析レポート。
    • 新規ソリューション: AIクチコミ分析ツール「@cosme Copilot」。
    • グローバル展開: 韓国事業(BtoBサービス)を含む海外向けEC・卸売、店舗、メディア。
  • 協業・提携:
    • (株)NODE:CX戦略の立案支援で提携。
    • 資生堂ジャパン:PoC実施企業として協力。
    • Amazon.com, Inc.:資本業務提携により@cosme SHOPPINGの強化を図る。
    • 三井物産株式会社:資本業務提携。
    • トレンダーズ株式会社:資本業務提携(マーケティング事業、インベストメント事業)。

重要な注記

  • 会計方針:
    • 今期から@cosme商標に関するライセンス契約に基づく取引が開始され、マーケティング支援セグメントへライセンス料を計上。これはセグメント間取引であり、連結利益には影響しない。
  • リスク要因:
    • 米国関税政策の影響については、各セグメントにおいて軽微と評価されている。
  • その他:
    • @cosmeの月間ユニークユーザー数(MAU)は1,660万人、会員数は1,030万人と安定的に推移。
    • 女性利用率が高く、特に20代・30代の日本人女性に対して圧倒的なリーチを持つ。
    • データベースの健全性確保のため、個人認証、クチコミの表示、24時間365日の監視、ガイドライン違反の取り締まり、悪意のあるクチコミの通報システムなど複数のチェック体制を導入。
    • 営業投資有価証券の売却益:26百万円を計上 (FY24/3Q)。
    • 一過性のソフトウェア償却費用:112百万円を計上 (FY24/3Q、マーケティング支援セグメント)。
    • 基幹システム改修に伴う業務コンサル費用:55百万円 (FY25/1Q、全社費用)。
    • @cosme OSKA等の新店人件費、株式報酬費用、アプリダウンロード促進広告費用、プロモーション費用などの費用増減要因の詳細が記載。
    • サステナビリティへの取り組みとして、信頼されるプラットフォーム、パートナーシップによる共創、人材のエンパワーメント、ガバナンスの充実を掲げている。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3660
企業名 アイスタイル
URL http://www.istyle.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.0)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By ジニー

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