1. 企業情報
- 企業名: 朝日ラバー株式会社
- 証券コード: 5162
- 概要: 朝日ラバーは日本の企業で、主に工業用ゴム製品と医療・衛生用ゴム製品を製造・販売しています。自動車内装向けLED彩色用ゴムや医療用具、スポーツ用ゴムなどが主力製品です。本社は埼玉県さいたま市にあります。
- 設立年月日: 1976年6月22日
- 代表者名: 渡邉 陽一郎
- 従業員数: 506人
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 17業種区分: 自動車・輸送機
- 33業種区分: ゴム製品
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 自動車内装向けLED彩色用ゴムや医療用ゴム製品において高い技術力と市場シェアを有しています。
- 課題: 世界的なインフレ、円安による資源価格・物価上昇、米中関係の緊張、中国経済の減速など、厳しい事業環境が続いています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 2030年を見据えた「AR-2030VISION」を掲げ、技術・稼ぐ力を高めることを目標としています。
- 中期経営計画の具体的な施策:
- 2026年3月期が第14次中期経営計画の最終年度。グローバル経済・市場環境は不透明だが、技術・稼ぐ力を高めるため「選択と集中で駆け抜ける・駆け上がる」をスローガンに掲げ、独自の技術を活かした付加価値提供による製品開発で市場に貢献することを目指す。
- 中期経営計画の業績目標は、連結売上高85億円以上、連結営業利益率5%以上。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に製品の販売による収益モデル。
- 市場ニーズの変化への適応力: 新たな社会形成に向けて技術体制の構築と重点事業の開発製品市場投入を進める方針。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 独自の技術を活かした付加価値提供による製品開発に注力。
- 収益を牽引している製品やサービス: 自動車内装向けLED彩色用ゴム、医療用具、スポーツ用ゴム。
6. 株価の評価
- 株価: 610.0円
- EPS（会社予想）: 23.45
- BPS（実績）: 1,069.60
- PER（会社予想）: 26.01倍
- PBR（実績）: 0.57倍
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は600円台で推移しており、50日移動平均線（597.32円）を上回り、200日移動平均線（562.46円）を下回っている。
- 高値圏か安値圏か: 現在の株価は52週高値（633円）を下回っており、安値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 7,639百万円（前期比6.4%増）
- 利益: 営業利益2百万円（前期比98.5%減）、経常利益31百万円（前期比84.0%減）、純利益△236百万円（前期は133百万円の利益）
- ROE（実績）: -4.76%
- 自己資本比率（実績）: 52.5%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュ・フローは482百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは746百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは37百万円の収入
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.28%
- 1株配当（会社予想）: 20.00円
- 配当性向: 68.07%
- 自社株買い: なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 直近10日間で株価は600円台で推移しており、上昇・下降の勢いは見られず。
- 株価への影響を与える要因: 世界的なインフレ、円安による資源価格・物価上昇、米中関係の緊張、中国経済の減速など、厳しい事業環境が続いています。
11. 総評
朝日ラバーは工業用ゴム製品と医療・衛生用ゴム製品の主要メーカーとして、高い技術力と市場シェアを有しています。しかし、厳しい事業環境が続いており、2025年3月期は営業減益および純損失となりました。中期経営計画では、技術・稼ぐ力を高めることを目標としており、2026年3月期には大幅な利益回復を予想しています。株価は安値圏に位置しており、テクニカル分析では上昇の兆しは見られません。投資判断には慎重を期す必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 5162 |
| 企業名 | 朝日ラバー |
| URL | http://www.asahi-rubber.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – ゴム製品 |
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