現在の株価の評価
- 株価: 1,614.0円
- EPS（会社予想）: 0.76円
- PER（会社予想）: 2,123.68倍
- BPS（実績）: 2,225.84円
- PBR（実績）: 0.73倍
現在の株価は、EPSに基づくPERが非常に高く、企業の利益に対して株価が過大評価されている可能性があります。一方で、PBRは業界平均（0.5）よりも高めですが、BPSに対しては割安感があります。
テクニカル分析
- 直近の株価推移: 直近10日間の株価は1,614円から1,620円の範囲で推移しており、高値圏ではなく、安値圏に位置しています。
- 年初来高値: 1,970円
- 年初来安値: 795円
株価は年初来高値から大きく下落しており、現在の価格は安値圏にあります。
財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 4,514.4百万円
- 営業損失: -68.7百万円
- 純利益: 31.0百万円
- ROE（実績）: 2.48%
- 自己資本比率（実績）: 43.8%
近年、売上は増加傾向にあるものの、営業損失が続いており、収益性に課題があります。ROEは低く、自己資本比率は安定していますが、利益を上げることができていない状況です。
業界のポジションと市場シェア
大和重工は、産業機械関連と住宅機器関連の2つの主要事業を展開しています。競争が激しい市場環境の中で、特に鋳物ホーロー浴槽においては一定のシェアを持っていますが、全体的な市場の縮小が影響しています。
経営戦略と重点分野
経営陣は、MBOを実施し、企業の再構築を進めています。今後は、産業機械の効率化や新製品の開発に注力する方針ですが、具体的な施策は未発表です。
事業モデルの持続可能性
市場ニーズの変化に対して適応力が求められていますが、現在の業績からは持続可能性に疑問が残ります。特に、住宅機器関連の需要が減少していることが懸念材料です。
技術革新と主力製品
主力製品である鋳物ホーロー浴槽や産業機械部品は、技術革新が進んでいないため、競争力が低下しています。新技術の導入が急務です。
株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%
- 配当性向: 0.00%
現在、配当は支払われておらず、株主還元策は実施されていません。
株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定しており、大きな変動は見られませんが、全体的には低迷している印象があります。投資家の関心は薄れている可能性があります。
総評
大和重工は、厳しい市場環境の中で減収減益が続いており、今後の業績回復には不透明な要素が多く残ります。特に、産業機械と住宅機器の両方で競争が激化しており、経営戦略の見直しが求められています。MBOの動向や新たな施策に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 5610 |
| 企業名 | 大和重工 |
| URL | http://www.daiwajuko.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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