1. 企業情報
- 企業名: SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ株式会社
- 概要: 主に日本の出版業界で活動する企業。IT・ビジネス・デザイン・カルチャー関連の書籍、ソフトウェア・ネットワーク、教育・人材サービス、投資運用などを事業としている。
- 事業内容:
- 出版事業: 情報技術専門書の出版
- コーポレートサービス事業: マーケティング支援、Webコンテンツ制作
- ソフトウェア・ネットワーク事業: Webサービス、ゲーム開発
- 教育・人材事業: IT人材教育・研修
- 投資運用事業: 有価証券投資、不動産賃貸
- 設立年月日: 1985年12月19日
- 代表者名: 速水 浩二
- 従業員数: 299人
- 平均年齢: 52.2歳
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 情報技術専門書の出版において高いシェアを持ち、IT人材教育・研修も強みとしている。
- 課題: オンライン広告収入の減少や原価・販売コストの上昇による売上減少が課題。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略: 成長基盤の構築、新規収益基盤の創出、経営人材の拡充と育成、収益基盤の質の多様性による長期成長基盤の充実を重点課題としている。
- 中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 2026年3月期の連結業績予想として、売上高7,400百万円、営業利益950百万円、経常利益900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円を予想している。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 出版事業のIT・ビジネス関連書籍の出版が主力だが、オンライン広告収入の減少に対応するため、新規収益基盤の創出に注力している。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性: ソフトウェア・ネットワーク事業でWebサービス、ソーシャルゲーム、スマートフォンアプリ開発を行っており、技術革新に対応している。
- 収益を牽引している製品やサービス: 情報技術専門書の出版が主力。
6. 株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較: 2025年3月期のEPSは30.45円。現在の株価347円に対して、PERは約11.3倍。
- 業界平均PER: 17.6
- 業界平均PBR: 1.6
7. テクニカル分析
- 株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か: 52週高値365円、52週安値189円。現在の株価347円は安値圏に近い。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 7,242百万円（前期比1.0%減）
- 営業利益: 817百万円（前期比32.7%減）
- 経常利益: 810百万円（前期比29.1%減）
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 531百万円（前期比27.2%減）
- ROE（過去12か月）: 6.05%
- ROA（過去12か月）: 3.41%
- キャッシュフロー: 営業活動によるCF -261百万円、投資活動によるCF -16百万円、財務活動によるCF -15百万円
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析: 年間配当3.50円、配当利回り2.22%、配当性向11.49%
- 自社株買いなどの株主還元策: 自己株式の消却を2025年6月6日に予定、自己株式の取得を2025年5月9日～6月20日に実施予定。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）: 直近10日間で株価は309円～365円の範囲で変動しており、上昇傾向にある。
- 株価への影響を与える要因: オンライン広告収入の減少や原価・販売コストの上昇による売上減少、米国関税政策による世界的な景気後退リスクなど。
11. 総評
- 各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理: SEホールディングス・アンド・インキュベーションズは情報技術専門書の出版が主力であり、IT人材教育・研修も事業の柱の一つである。しかし、オンライン広告収入の減少や原価・販売コストの上昇による売上減少が課題となっており、新規収益基盤の創出に注力している。株価は安値圏に近いが、上昇傾向にあり、中長期的な成長を目指す経営戦略が示されている。財務面ではROEとROAが健全であり、株主還元も積極的に行われている。
企業情報
| 銘柄コード | 9478 |
| 企業名 | SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ |
| URL | http://www.sehi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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