1. 企業情報
- 企業名: アスクル株式会社
- 設立: 1963年11月2日
- 本社所在地: 東京都江東区豊洲3-2-3 豊洲キュービックガーデン
- 代表者: 吉岡 晃
- 従業員数: 3,687人
- 事業内容:
- オフィス用品や生活用品、医薬品、化粧品等のEコマース事業(BtoB/BtoC)
- 企業向け物流・小口貨物輸送サービス(ロジスティクス事業)
- 個人向けEC「LOHACO」運営
- グループ会社による製造事業等
- 親会社: LINEヤフー株式会社(持株比率45.79%)
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界区分: 小売業(インターネットリテール)
- 業界内ポジション:
- オフィス用品宅配サービスの先駆者であり、BtoB市場で高い認知度を有する。
- 個人向けEC「LOHACO」も展開し、BtoC領域にも進出。
- 競合にはアマゾン、楽天、MonotaRO、カウネット等が存在。
- 競争優位性:
- LINEヤフーグループとの連携による集客力・販促力
- 物流インフラの自社構築による配送スピード・サービス品質
- 課題:
- オフィス用品市場の成長鈍化
- 原材料・物流コスト上昇
- 競合他社との価格競争激化
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン:
- 「明日来る(あすくる)」の名の通り、迅速な商品配送と利便性の追求
- 中期経営計画(2026年5月期~2029年5月期):
- 連結売上高6,000億円、営業利益率5%、ROE20%を目指す
- リテール事業の再成長、新たな価値提供領域の確立
- AI・データ活用による業務効率化、M&A推進
- ASKUL事業・LOHACO事業の強化
- 物流センター再編・固定費最適化
- 重点分野:
- 生活用品・メディカル分野の拡大
- オリジナル商品開発
- システム刷新・デジタル化推進
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- BtoB向けオフィス用品販売が主軸、BtoC向けECも展開
- 物流サービスによる収益も一部あり
- 市場ニーズへの適応力:
- コロナ禍以降の働き方多様化により、生活用品・医療用品の需要取り込みを強化
- 物流DXやAI活用で効率化を推進
- リスク:
- 原材料・エネルギー価格高騰、為替変動
- 物流コスト増加・人件費上昇
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向:
- AI・データ活用による需要予測・在庫最適化
- 新基幹システム導入による業務効率化
- 主力製品・サービス:
- ASKUL(BtoB向けオフィス用品通販)
- LOHACO(BtoC向けECサイト)
- オリジナル商品(プライベートブランド)
- 独自性:
- 自社物流網の構築
- LINEヤフーとのデータ連携・販促施策
6. 株価の評価
- 株価: 1,480円(2025/7/22終値)
- EPS(会社予想): 70.57円
- BPS(実績): 831.73円
- PER(会社予想): 20.97倍(業界平均21.3倍と同水準)
- PBR(実績): 1.78倍(業界平均1.8倍と同水準)
- 配当利回り(会社予想): 2.57%
- 株価水準:
- 過去1年の安値1,382円、高値1,734円の中間付近
- 50日移動平均(1,506円)、200日移動平均(1,656円)を下回る水準
7. テクニカル分析
- 直近株価トレンド:
- ここ10営業日で1,395円→1,480円と上昇傾向
- 50日移動平均線(1,506円)をやや下回るが、年初来安値(1,382円)からは反発
- 200日移動平均線(1,656円)を大きく下回る水準
- モメンタム:
- 直近では反発傾向だが、長期的には下落トレンド内
8. 財務諸表分析
- 売上高:
- 2021年5月期: 4,221億円 → 2025年5月期: 4,811億円(年率+3.3%程度で増加)
- 営業利益:
- 2021年: 139億円 → 2025年: 140億円(横ばい~微増、直近は減益傾向)
- 純利益:
- 2021年: 77.6億円 → 2025年: 90.7億円(2024年は一時的に増加、2025年は減益)
- ROE: 11.62%(過去数年は10%前後で推移)
- ROA: 3.72%
- 自己資本比率: 34.2%(安定的)
- キャッシュフロー:
- 営業CFは12,908百万円(前期比減少)
- フリーCFはマイナス(大型投資等による)
- 利益率:
- 営業利益率:2.9%(前期3.6%から低下)
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想:
- 年間配当38円(予想)、配当利回り2.57%
- 配当性向約39.8%
- 5年平均配当利回り1.71%と比較し、直近は高め
- 自社株買い:
- 自己株式保有割合は0.8%(2025年5月期末時点)
- 方針:
- 安定配当を基本としつつ、業績連動型の配当政策
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向:
- 直近1年で高値2,282円→安値1,382円と大きく下落
- 直近10営業日では反発傾向
- 出来高:
- 直近10日平均88万株、3か月平均約44万株と流動性は高い
- 信用取引:
- 信用買残が増加傾向、信用倍率3.95倍
- 投資家構成:
- 機関投資家・外国人投資家の保有比率が高い(66.6%)、個人投資家も一定割合
11. 総評
アスクル株式会社は、オフィス用品宅配の先駆者としてBtoB市場で強みを持ち、個人向けECも展開しています。LINEヤフーグループとの連携や自社物流網による競争力を活かしつつ、生活用品・メディカル分野の拡大やDX推進に注力しています。
直近では売上は堅調に推移しているものの、原価や固定費増による利益率低下、システム投資負担等で減益傾向が見られます。中長期的には新中期経営計画のもと、売上・利益率・ROEの向上を目指しています。
株価は過去1年で大きく下落したものの、直近は反発傾向。配当利回りは相対的に高く、財務基盤も安定していますが、今後の収益性回復やコスト構造改革の進展が注目されます。
企業情報
銘柄コード | 2678 |
企業名 | アスクル |
URL | http://www.askul.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 小売 – 小売業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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