1. 現在の株価の評価
- 株価: 2,348.0円
- EPS（予想）: 29.08円
- PER（予想）: 80.74倍
- BPS（実績）: 6,535.94円
- PBR（実績）: 0.36倍
現在の株価は、PERが業界平均（24.2倍）を大きく上回っており、割高感がある一方で、PBRは業界平均（1.6倍）を下回っており、資産価値に対しては割安感がある。
2. テクニカル分析
- 年初来高値: 3,195円
- 年初来安値: 2,259円
- 現在の株価: 2,348円
直近の株価は年初来安値に近く、テクニカル的には安値圏に位置している。
3. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 102,261百万円
- 営業利益: 1,279百万円
- 純利益: -712百万円
- ROE: -1.07%
- 自己資本比率: 49.0%
過去数年での売上は増加傾向にあるが、利益面では苦戦しており、特に純利益がマイナスであるため、収益性に課題がある。
4. 業界のポジションと市場シェア
新電元工業はパワー半導体や電装品を中心に事業を展開しており、特に電動車向け充電器や産業用パワー半導体に強みを持つ。競争が激しい業界であり、技術革新やコスト競争が課題となっている。
5. 経営戦略と重点分野
経営陣は、デバイス事業の構造改革や電装事業の拡大を目指しており、特にEV関連市場への対応を強化している。中期経営計画では、売上高の増加を目指しており、成長戦略を掲げている。
6. 事業モデルの持続可能性
新電元工業は、電動車や再生可能エネルギー関連の製品を提供しており、これらの市場ニーズに適応する力がある。しかし、原材料価格の変動や国際情勢の影響を受けやすい。
7. 技術革新と主力製品
主力製品には、EV充電器やパワー半導体が含まれており、技術開発においても一定の独自性を持つ。業界動向に応じた技術革新が求められている。
8. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 5.54%
- 1株配当（予想）: 130円
- 配当性向: 81.47%
配当利回りは高いが、利益がマイナスであるため、持続可能性には疑問が残る。
9. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定しているが、過去数ヶ月の株価は下落傾向にあり、投資家の関心は薄れている可能性がある。
10. 総評
新電元工業は、成長市場でのポジショニングや技術革新に取り組んでいるものの、利益面での課題が顕著であり、株価も安値圏にある。今後の業績回復や市場環境の改善が求められる。投資判断に際しては、リスク要因を十分に考慮する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 6844 |
| 企業名 | 新電元工業 |
| URL | http://www.shindengen.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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