1. 企業情報
事業内容の説明
セグエグループ株式会社は、ITインフラおよびネットワークセキュリティに関する設計・構築・運用・保守サービスを提供しています。主な事業は、ファイアウォールやVPN、UTM（統合脅威管理）、WAF（Webアプリケーションファイアウォール）などのセキュリティ製品の輸入販売、サイバー攻撃検知・分析、脆弱性診断、ネットワーク管理ソリューションの提供です。また、仮想ブラウザや仮想デスクトップ、認証・シングルサインオン、テレワーク関連の自社開発製品にも注力しています。SE派遣やITインフラ製品の販売も行い、ソリューションプロダクト（製品）とソリューションサービス（サービス提供）が事業の両輪となっています。
2. 業界のポジションと市場シェア
競争優位性・課題
セグエグループは、ITインフラ・セキュリティ分野に特化し、特にセキュリティ製品の輸入販売やSI（システムインテグレーション）に強みを持っています。SE派遣や自社開発製品の成長が今後の収益拡大に寄与する見込みです。市場全体としては、DX（デジタルトランスフォーメーション）推進やサイバーセキュリティ需要の高まりが追い風となっています。一方、競合他社との明確な市場シェアやポジションについては開示がありませんが、ITソリューション単一セグメントでの事業展開が特徴です。
3. 経営戦略と重点分野
- 主力事業会社の組織体制見直し、全国横断型の営業体制構築
- ITソリューション事業本部のもと、東西統括・技術支援強化
- 大型案件の獲得、新規商材の立ち上げ、拡販
- VAD（付加価値ディストリビュータ）ビジネスでの利益率改善
- システムインテグレーションでは大学・公共施設向け案件が好調
- 自社開発のRevoWorksクラウドやマネージドセキュリティサービスの拡大
- 海外ビジネスの拡大（First One Systems社の参画など）
※中期経営計画の詳細な数値目標や施策は未開示
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル・市場適応力
セキュリティ製品の輸入販売、SIサービス、SE派遣、自社開発製品の多角化により、収益源の分散を図っています。DX・セキュリティ需要の拡大、政府・自治体のIT投資継続など、市場環境の変化にも柔軟に対応しています。一方で、為替リスクや海外調達コスト上昇、競争激化など外部要因への対応力も求められています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向
自社開発のRevoWorksクラウド（仮想ブラウザ等）、マネージドセキュリティサービスなど、独自性のあるクラウド型・セキュリティサービスを展開。
– 主力製品・サービス
セキュリティ機器（ファイアウォール、UTM等）、ITインフラ製品、仮想化ソリューション、SE派遣サービスが収益の柱となっています。
6. 株価の評価
- PER（予想）: 22.44倍（業界平均23.2倍とほぼ同水準）
- PBR（実績）: 4.69倍（業界平均2.3倍より高い）
- EPS（予想）: 22.15円
- BPS（実績）: 105.92円
- 株価（2025/7/25）: 497円
評価
PERは業界平均並み、PBRは業界平均を大きく上回っています。成長期待やブランド力、資本効率の高さが株価に織り込まれている可能性があります。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 670円
- 年初来安値: 402円
- 直近株価: 497円
- 50日移動平均: 508.40円
- 200日移動平均: 551.05円
現状
株価は年初来高値から下落し、直近は50日・200日移動平均線を下回る水準。安値圏寄りで推移しており、モメンタムはやや弱含みです。
8. 財務諸表分析
- 売上高（2024年12月期）: 18,717百万円（前年比+7.3%）
- 営業利益（2024年12月期）: 720百万円（前年比-33.7%）
- 純利益（2024年12月期）: 507百万円（前年比-23.1%）
- ROE（実績）: 14.65%
- ROA（実績）: 2.59%
- 自己資本比率: 21.9%
- 営業利益率: 4.7%（前年同期: 9.5%）
- キャッシュフロー: 直近四半期で現金4,270百万円、流動比率1.29
傾向
売上は堅調ですが、利益率は低下傾向。販管費増加や一過性収益の反動が影響しています。自己資本比率はやや低めで、財務の安定性には注意が必要です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 2.62%
- 1株配当（予想）: 13.00円
- 配当性向: 70.6%
- 自社株買い: 自己株式保有あり（1.11%）
方針
配当利回りは業界平均よりやや高め。配当性向も高めで、株主還元に積極的な姿勢がうかがえます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価推移: 直近10日間で500円前後で推移、出来高は安定
- 信用倍率: 30.22倍（買い残多め）
- 52週変動率: -19.35%（S&P500は+17.77%）
要因
業績の減益傾向や利益率低下、業界全体の調整、信用買い残の多さが株価の重しとなっています。
11. 総評
セグエグループは、ITインフラ・セキュリティ分野に強みを持つITソリューション企業です。DXやセキュリティ需要の高まりを背景に売上は堅調ですが、利益率の低下や一過性収益の反動が直近業績に影響しています。財務面では自己資本比率がやや低く、安定性に注意が必要です。株価は安値圏で推移しており、配当利回りは高めです。今後は自社開発サービスの成長や大型案件の獲得、利益率改善が注目されます。市場や業績動向、財務の健全性を引き続き注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3968 |
| 企業名 | セグエグループ |
| URL | http://segue-g.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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証券会社
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