1. 企業情報
会社概要
東亜道路工業株式会社は、1930年設立の独立系道路舗装大手企業です。本社は東京都港区六本木に所在し、従業員数は1,670名。主な事業は道路や橋梁、トンネル等の舗装・土木工事、空港や鉄道施設のインフラ整備、アスファルト合材・乳剤等の製造販売、環境事業(建設廃棄物処理、土壌浄化など)です。アスファルト乳剤分野で国内最大手の地位を有しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内ポジション
- 独立系舗装大手であり、アスファルト乳剤分野では国内トップシェア。
- 建設大手(鹿島建設、大成建設等)のグループ系ではなく、独自路線を維持。
- 競合他社にはNIPPO、前田道路、日工、鹿島道路などが挙げられます。
競争優位性と課題
- 技術開発力と製品多様性(特殊舗装、環境対応製品)が強み。
- 公共投資の継続が追い風となる一方、建設資材・人件費の上昇、受注競争の激化が収益圧迫要因。
- 地方自治体・民間向け案件拡大と、環境対応技術の進化が今後の成長の鍵。
3. 経営戦略と重点分野
ビジョン・戦略
- 中期経営計画「TOA ROAD Sustainable Plan 2026」を推進中(2024~2026年度)。
- 持続可能な成長基盤の確立と、創立100周年ビジョンの達成を目指す。
重点施策
- 建設事業:DX推進による業務効率化・省人化、人材確保・教育、PPP・海外事業強化、スポーツファシリティ事業拡大。
- 製造販売・環境事業:BCP対応設備投資、新素材開発、環境配慮型製品への転換、工場のDX化・省力化・品質向上。
4. 事業モデルの持続可能性
- 主要収益源は道路舗装・土木工事(建設事業)とアスファルト合材・乳剤等の製造販売(製造販売・環境事業)。
- 公共投資の継続性、インフラ老朽化対策、防災・減災需要が安定収益の基盤。
- 環境配慮型製品やリサイクル・省エネ技術の開発により、社会的要請の変化にも対応。
- 受注競争激化やコスト上昇リスクへの対応力が持続性のカギ。
5. 技術革新と主力製品
- アスファルト乳剤、合材、ポリマー改質アスファルトなど高付加価値舗装材が主力。
- 橋梁・トンネル・寒冷地向け特殊舗装や、景観・スポーツ施設向け舗装材も展開。
- 環境対応型製品や、DXを活用した維持管理技術の開発が進行中。
- 収益を牽引するのは舗装工事とアスファルト関連製品。
6. 株価の評価
- 現在株価:1,582円
- 予想EPS:88.59円
- 予想PER:17.86倍(業界平均PER:14.0倍)
- 実績BPS:1,197.37円
- 実績PBR:1.32倍(業界平均PBR:1.1倍)
評価
- PER・PBRともに業界平均を上回る水準。
- 株価はBPS比で1.32倍、利益成長期待や配当利回りの高さが評価されている可能性。
7. テクニカル分析
- 年初来高値:1,606円、年初来安値:1,240円
- 直近株価は高値圏(年初来高値付近)で推移。
- 50日移動平均:1,511.02円、200日移動平均:1,408.32円
- 現在値は両移動平均を上回り、上昇トレンド継続中。
- 出来高も増加傾向。
8. 財務諸表分析
売上・利益
- 売上高:126,575百万円(前期比7.2%増)
- 営業利益:5,015百万円(前期比8.4%減)
- 当期純利益:4,127百万円(前期比8.8%増)
キャッシュフロー
- 営業CF:▲1,754百万円(前期は10,911百万円のプラス)
- 投資CF:▲1,222百万円
- 財務CF:1,057百万円
- 現金等:12,308百万円
効率性・安全性
- ROE:7.5%
- ROA:3.43%
- 自己資本比率:61.1%(財務健全性高い)
傾向
- 売上は増加傾向だが、利益率はやや低下。
- 営業CFのマイナスは一時的要因(仕入債務減少等)が主因。
9. 株主還元と配当方針
- 2025年3月期配当:90円(年間、配当利回り約5.7%)
- 2026年3月期予想:中間45円+期末45円=年間90円
- 配当性向:100.87%(利益の大半を配当に充当)
- 自己株式保有比率も高め(8.17%)
- 5年平均配当利回り2.97%を大きく上回る水準
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近10日間の株価は高値圏で安定推移、出来高増加。
- 信用買残増加、信用倍率10倍超とやや買いが優勢。
- 52週変動幅の上限付近、過去1年で+26.26%の上昇。
- 配当利回りの高さや財務の安定性が注目されている。
11. 総評
東亜道路工業は、独立系舗装大手としてアスファルト乳剤分野で国内トップシェアを有し、インフラ老朽化や防災・減災需要を背景に安定した事業基盤を持っています。直近では売上増加が続く一方、建設資材・人件費の上昇や受注競争激化により利益率はやや低下していますが、財務体質は堅実で自己資本比率も高い水準です。高配当利回りや株主還元策も特徴的です。株価は年初来高値圏で推移し、投資家からの注目度も高い状況です。今後は、環境対応技術やDX推進、受注競争への対応力が持続的成長のカギとなるでしょう。
本レポートは公開情報および決算短信等に基づき作成されています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
企業情報
銘柄コード | 1882 |
企業名 | 東亜道路工業 |
URL | http://www.toadoro.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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