決算短信：中央自動車工業（8117）

2025年３月期　決算短信〔日本基準〕（連結）

企業概要

• 企業名: 中央自動車工業株式会社
• 主要事業分野: 自動車部品・用品等販売事業、自動車処分事業
• 代表者名: 代表取締役社長 坂田 信一郎

報告概要

• 提出日: 2025年5月15日
• 対象会計期間: 2024年4月1日 ～ 2025年3月31日 (2025年3月期)

セグメント

• 自動車部品・用品等販売事業: 自動車部品、用品および新商品ならびに関連サービスの開発・販売、輸出入
• 自動車処分事業: 損害保険会社の全損認定車両処分に関する業務

発行済株式

• 発行済株式数: 60,060,000株 (2025年3月期期末、自己株式含む)

今後の予定

• 株主総会: 2025年6月25日開催予定

財務諸表の要点

• 貸借対照表 (2025年3月31日現在):
  • 総資産: 63,492百万円 (前期比+6,105百万円)
  • 純資産: 55,701百万円 (前期比+5,784百万円)
  • 自己資本比率: 87.7% (前期87.0%)
• 損益計算書 (2025年3月期):
  • 売上高: 41,558百万円
  • 営業利益: 11,040百万円
  • 経常利益: 12,421百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 8,681百万円
• キャッシュフロー計算書 (2025年3月期):
  • 営業活動によるキャッシュ・フロー: 8,459百万円 (前期比+906百万円)
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー: △2,605百万円 (前期比+1,085百万円)
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー: △2,629百万円 (前期比△642百万円)
  • 現金及び現金同等物の期末残高: 20,560百万円 (前期末比+3,217百万円)

収益性

• 売上高: 41,558百万円 (前期比+5.7%)
• 営業利益: 11,040百万円 (前期比+8.6%)
• 経常利益: 12,421百万円 (前期比+10.3%)
• 親会社株主に帰属する当期純利益: 8,681百万円 (前期比+9.6%)
• 1株当たり当期純利益: 157.23円 (前期143.62円、株式分割考慮後)

財務安全性

• 自己資本比率: 87.7% (前期87.0%)

効率性

• 売上高営業利益率: 26.6% (前期25.8%)

セグメント別

• 自動車部品・用品等販売事業:
  • 売上高: 32,385百万円 (前期比+2.2%)
  • セグメント利益: 10,123百万円 (前期比+7.6%)
• 自動車処分事業:
  • 売上高: 9,172百万円 (前期比+20.0%)
  • セグメント利益: 916百万円 (前期比+33.7%)

財務の解説

• 国内外経済の改善やインバウンド需要の増加により、堅調に推移。
• 新車供給の回復、地域密着型営業の強化、新規ビジネス開拓、企業ブランディングへの注力などが業績を押し上げた。
• 自己資本比率は87.7%と、引き続き高い水準を維持。

配当

• 配当実績:
  • 2024年3月期（実績）：中間配当 — 、期末配当 76.00円、年間配当 76.00円
  • 2025年3月期（実績）：中間配当 68.00円、期末配当 91.00円、年間配当 159.00円
• 配当予想:
  • 2026年3月期（予想）：中間配当 25.00円、期末配当 31.00円、年間配当 56.00円
• 配当性向: 2025年3月期は33.7%、2026年3月期予想は34.4%。
• 特別配当の有無: なし

セグメント別状況

• 自動車部品・用品等販売事業:
  • 国内販売は微増、海外販売は在庫調整の影響で前期を下回ったものの、地域密着営業や高付加価値商材の拡販に注力。
  • 売上高：32,385百万円 (前期比+2.2%)
  • セグメント利益：10,123百万円 (前期比+7.6%)
• 自動車処分事業:
  • 中古車市場の好況や円安を背景に、取扱台数が前期を僅かに上回り、適正かつ効率的な業務遂行により増収増益。
  • 売上高：9,172百万円 (前期比+20.0%)
  • セグメント利益：916百万円 (前期比+33.7%)

セグメント戦略

• 自動車部品・用品等販売事業: 地域密着型営業の強化、高付加価値商材の拡販、新規顧客開拓。
• 自動車処分事業: 中古車市場の動向に対応し、効率的な業務遂行。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画「未来のモビリティ社会における最良のパートナー」の実現に向け、M&Aや新規事業、ベンチャー企業への投資を推進。
• 連結売上高415億58百万円、親会社株主に帰属する当期純利益86億81百万円 (前期比106%) と、計画に概ね沿った進捗。

競合状況や市場動向

• 市場動向:
  • 国内新車販売台数は、認証不正による生産停止の影響があったものの、部品不足解消による供給回復で前年比1.0%増。
  • 地政学リスク、物価高騰、為替変動など、景気には不透明感も残る。

今後の見通し

• 業績予想 (2026年3月期):
  • 売上高：44,800百万円 (前期比+7.8%)
  • 営業利益：11,800百万円 (前期比+6.9%)
  • 経常利益：13,000百万円 (前期比+4.7%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：9,000百万円 (前期比+3.7%)
• リスク要因:
  • 物価上昇、金融資本市場の変動
  • 米国の通商政策の影響
  • 中国経済停滞の継続的な影響

重要な注記

• 会計方針:
  • 日本基準を採用。IFRSの適用は将来的に検討。
  • 2025年4月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施。これにより、1株当たり当期純利益、1株当たり純資産額等は、株式分割が行われたと仮定して算定されている。
• その他:
  • 2025年2月28日開催の取締役会決議に基づき、2025年4月1日付で株式分割及び定款の一部変更（発行可能株式総数の変更）を実施。

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