1. 企業情報
企業名: ソフトバンク第１回社債型種類株式（SoftBank Corp.）
所在地: 東京都港区海岸1-7-1
従業員数: 55,070名
業種区分: 情報・通信業（プライム市場上場）
事業内容
ソフトバンクは、日本国内で通信事業を中心に、情報技術（IT）関連サービスを幅広く展開しています。主な事業セグメントは以下の通りです。
– コンシューマー事業：携帯電話サービス、端末販売、ブロードバンド（SoftBank光）、電力販売など
– 法人向け事業：モバイル・固定通信、クラウド、データセンター、AI/IoT、セキュリティ、デジタルマーケティング等
– 流通事業：クラウドサービス、IoT製品、PC周辺機器などの販売
– メディア＆EC事業：メディア、広告、EC、O2O、AI、ヘルスケア等
– 金融事業：モバイル決済、クレジットカード、証券取引サービスなど
2. 業界のポジションと市場シェア
- 国内通信キャリア大手3社（NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク）の一角。
- モバイル市場では強いブランド力と高い顧客基盤を有し、法人向けITサービスや新規事業にも積極展開。
- 課題は、通信料金の値下げ圧力や競争激化、5G・IoTなど新技術への対応、楽天など新規参入者への対抗。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン：「テクノロジーの力で人々の生活と社会を豊かにする」
- 中期経営計画：通信事業の安定収益を基盤に、AI・IoT・DX（デジタルトランスフォーメーション）分野を成長ドライバーに位置付け。
- 重点施策：5Gインフラ拡充、法人向けクラウド/AIサービス強化、FintechやEC事業の拡大、グループシナジー活用。
4. 事業モデルの持続可能性
- 通信事業はストック型収益で安定性が高い。
- 市場ニーズの変化（5G、IoT、AI）に対し、積極的に新規サービスを投入し適応力を強化。
- 法人向けIT/クラウド、金融サービス、メディア事業など多角化が進み、成長余地も大きい。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発：5G、IoT、AI、クラウド、セキュリティ等に注力。独自のAI/IoTソリューションも展開。
- 主力商品・サービス：SoftBankブランドの携帯通信、SoftBank光、PayPay（モバイル決済）、法人向けクラウド/AIサービスなどが収益を牽引。
6. 株価の評価
- 株価：3,778円（2025/7/25終値）
- EPS（1株利益）：データ未開示
- BPS（1株純資産）：57.68円
- PER/PBR：データ未開示（業界平均PER: 23.2、PBR: 2.3）
- 配当利回り：2.65%（予想）
※EPS等が未開示のため、PER算出不可。PBRについては、株価/BPS＝3,778円/57.68円＝約65.5倍となり、業界平均を大きく上回るが、これは種類株式の特殊性や配当条件等の違いが影響している可能性がある。
7. テクニカル分析
- 株価推移：直近10日間は3,770円台後半で安定、値動きは非常に小さい。
- 年初来高値：3,897円
- 年初来安値：3,755円
- 50日移動平均：3,778.60円
- 200日移動平均：3,834.94円
→ 現在株価は50日線付近で推移し、直近は横ばい圏。高値圏・安値圏の中間付近。
売上・利益
- 売上高：6.54兆円（過去12か月、前年比+10.2%）
- 営業利益：9890億円（過去12か月）
- 純利益：5,261億円（過去12か月、前年比+8.7%）
利益率・効率性
- 営業利益率：7.95%
- 純利益率：8.04%
- ROE：15.98%（高水準）
- ROA：3.79%
キャッシュフロー・財務健全性
- 営業キャッシュフロー：1.37兆円
- フリーキャッシュフロー：8,968億円
- 現金等：1.44兆円
- 総負債：5.96兆円
- 自己資本比率：データ未開示（Debt/Equity: 139.78%）
- 流動比率：0.71（やや低め）
過去数年の傾向
- 売上・利益ともに安定成長傾向。
- 利益率・ROEも高い水準を維持。
9. 株主還元と配当方針
- 予想配当利回り：2.65%
- 年間配当金：100円（予想）
- 配当性向：データ未開示
- 自社株買い等：情報なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動：直近1年で-3.2%の下落。直近10日も横ばい推移。
- 出来高：平均3,000～7,000株/日と流動性は限定的。
- モメンタム：大きな上昇・下降トレンドは見られず、安定的な値動き。
11. 総評
ソフトバンクは国内通信大手として安定した収益基盤を持ちつつ、AI・IoT・クラウド・Fintechなど成長分野にも積極投資しています。財務面では売上・利益ともに安定成長、ROEも高水準を維持。配当利回りも2%台と一定の株主還元姿勢がうかがえます。
一方で、株価は横ばい圏で推移し、種類株式特有の評価や流動性の低さも見られます。今後は通信事業の安定性と新規事業の成長性、財務健全性、株主還元方針などが注目されます。
企業情報
| 銘柄コード | 94345 |
| 企業名 | ソフトバンク第1回社債型種類株式 |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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