1. 企業情報
企業名: 千代田化工建設株式会社
概要:
千代田化工建設は、総合エンジニアリング事業を手掛ける日本の企業です。ガス、石油、石油化学、化学、製薬、環境保護、新エネルギー、インフラなど関連施設のコンサルティング、計画、設計、施工、調達、試運転、メンテナンスサービスを提供しています。また、石油、ガス、鉱物資源の探査や、探査活動への投資・資金提供も行っています。1948年に設立され、本社は横浜市にあります。
事業内容:
主要事業は総合エンジニアリング事業で、LNGプラント、ガスプラント、石油・石油化学・ガス化学プラント、医薬・生化学・一般化学プラント、環境・新エネルギー・インフラ関連事業などがあります。
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 建設・資材
33業種区分: 建設業
Industry: Engineering & Construction
Sector: Industrials
住所: 〒220-8765 横浜市西区みなとみらい4-6-2 みなとみらいグランドCタワー
代表者名: 太田 光治
設立年月日: 1948年1月17日
従業員数: 3,419人
平均年齢: 42.5歳
平均年収: 10,370千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題について:
千代田化工建設は、LNGプラント建設において世界トップクラスのシェアを持ち、エネルギー分野での競争力が高い。特にLNGプラント、水素、ライフサイエンス分野に注力しており、これらの分野での技術力が強みとなっています。一方で、市場の不確実性や競合他社との競争、技術革新への対応が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
千代田化工建設は、新中期経営計画「経営計画2025」を掲げ、収益の安定化と多様化を目指しています。純利益300億円、Non-EPC事業比率20%という10年後の目標を設定し、2025-2027年度で純利益150億円、Non-EPC事業での純利益10億円を定量目標としています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 海外EPC事業の安定性向上
- 国内EPC事業の継続
- Non-EPC事業の成長性向上
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など:
千代田化工建設の収益モデルは、エンジニアリングサービスとプロジェクト受注に基づいています。市場ニーズの変化に対応するため、エネルギー分野での脱炭素化ソリューション、特にLNG、水素、CCS、SAF、アンモニア製造プラント関連の事業に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
技術革新において、特にLNGプラント、水素、ライフサイエンス分野での技術開発に注力しています。これらの分野での技術力が強みとなっています。
収益を牽引している製品やサービスなど:
主力製品はLNGプラント、ガスプラント、石油・石油化学・ガス化学プラント、医薬・生化学・一般化学プラント、環境・新エネルギー・インフラ関連事業です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など:
- EPS（会社予想）: (連)57.89
- BPS（実績）: (連)-211.23
- 株価: 357.0円
現在の株価は、EPSと比較して割安な水準にあると評価できます。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
直近10日間の株価推移を見ると、株価は347円から367円の間で変動しており、52週高値376円からはやや下落していますが、52週安値225円からは上昇傾向にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 456.97B（前期比9.7%減）
- 営業利益: 24,421百万円（前期は営業損失150億6百万円から黒字転換）
- 経常利益: 32,196百万円（前期は経常損失54億61百万円から黒字転換）
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 26,987百万円（前期は親会社株主に帰属する当期純損失158億31百万円から黒字転換）
- ROE（過去12か月）: 175.21%
- ROA（過去12か月）: 3.44%
財務状況は改善傾向にあり、ROE、ROAとも健全な水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当性向: 0%
配当は予想されていません。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いは行われていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は、347円から367円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因など:
市場動向、業績予想、競合状況、リスク要因などが株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
千代田化工建設は、エネルギー分野での総合エンジニアリング事業を手掛け、特にLNGプラント建設において高い市場シェアを有しています。経営戦略は収益の安定化と多様化を目指し、Non-EPC事業の成長に注力しています。財務状況は改善傾向にあり、ROE、ROAとも健全な水準を維持しています。株価はEPSと比較して割安な水準にあり、直近の株価推移は上昇傾向です。ただし、市場動向や競合他社との競争、技術革新への対応が投資リスクとなります。
企業情報
| 銘柄コード | 6366 |
| 企業名 | 千代田化工建設 |
| URL | https://www.chiyodacorp.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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