1. 企業情報
- 企業名: テセック (TESEC Corporation)
- 概要: 半導体用テスト装置の設計、開発、製造、販売を行う企業。主要製品には半導体用ハンドラ、テスター、パーツ等が含まれる。世界的に個別半導体用テスターでトップクラスのシェアを持つ。
- 事業内容: 半導体検査装置の製造・販売
- 設立年月日: 1969年12月22日
- 代表者名: 田中 賢治
- 従業員数: 214人
- 住所: 〒207-0023 東京都東大和市上北台3-391-1
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 個別半導体用テスターで世界トップクラス、国内では半導体用ハンドラで上位。
- 市場シェア: 個別半導体用テスターの世界トップクラス、国内半導体用ハンドラで上位。
- 競争優位性: 高品質かつ高精度のテスト装置の開発能力、豊富な製品ラインナップ。
- 課題: 半導体市場の成長鈍化による売上の減少リスク。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 中長期的な市場成長を見込んで事業拡大を図る。
- 中期経営計画: 2025～2027年度の「Enjoy2.1」計画を策定。従業員への株式給付信託(J-ESOP)の導入、DOE（連結株主資本配当率）4%を目安とした安定的な株主還元。
- 重点分野: 生成AI、EVシフト、データセンター増強、自動運転技術(ADAS)の市場。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 製品販売とアフターサービスによる収益モデル。
- 市場ニーズの変化への適応力: 生成AI、EVシフト、自動運転技術の市場動向に対応した製品開発を進める。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 継続的な技術革新により高精度なテスト装置を開発。
- 主力製品: 個別半導体用テスター、半導体用ハンドラ。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 18.26円
- BPS（実績）: 2,585.77円
- PER（会社予想）: 94.80倍
- PBR（実績）: 0.67倍
- 現在の株価との比較: PERは業界平均の10.7倍と高め、PBRは業界平均の0.7倍と低め。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は1,650円～1,741円の範囲で変動。
- 高値圏か安値圏か: 52週高値は2,091円、52週安値は1,096円。現在の株価は52週高値から15.81%下落している。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で5,892百万円（前年比 -24.40%減）
- 利益: 営業利益434百万円（前年比 -74.90%減）、経常利益674百万円（前年比 -68.40%減）、親会社株主に帰属する当期純利益427百万円（前年比 -71.80%減）
- ROE（実績）: 2.98%
- ROA（実績）: 1.72%
- キャッシュフロー: 営業CF 1,767百万円（前期比 896百万円増）、投資CF -871百万円（前期比 722百万円減）、財務CF -495百万円（前期比 196百万円減）
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 5.78%
- 1株配当（会社予想）: 100円
- 配当性向: 90.61%
- 自社株買い: 自己株式保有数 301,100株
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 直近10日間で1,650円～1,741円の範囲で変動。
- 株価への影響を与える要因: 半導体市場の動向、米ドル為替レート、米国の高関税政策の影響。
11. 総評
テセックは半導体用テスト装置の製造・販売において高い市場シェアを持ち、技術革新を通じて持続可能な事業モデルを構築している。しかし、半導体市場の成長鈍化による売上の減少リスクは存在し、市場動向に注意を要する。株価はPERが業界平均より高く、PBRは低い。テクニカル分析では52週高値から下落しており、投資判断には慎重を期す必要がある。財務面では営業キャッシュフローが増加しているが、投資キャッシュフローは減少している。株主還元は堅調で、配当性向も高い。
企業情報
| 銘柄コード | 6337 |
| 企業名 | テセック |
| URL | http://www.tesec.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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