1. 企業情報
- 事業内容
北里コーポレーションは、不妊治療向けの医療機器および関連製品の研究開発、製造、販売を行っています。主な製品は、採卵針、カテーテル、カニューレ、凍結保存用培地・機器、精子処理用培地・ツール、体外受精(IVF)用培地、マイクロツール、実験用器具などです。
1998年創業、静岡県富士市に本社を置き、北里商事の子会社です。売上の約66%が海外向けです。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性・課題
精密機器業界の中でも、不妊治療というニッチかつ成長分野に特化しています。海外売上比率が高く、グローバル市場での展開力が強みです。一方で、医療規制の厳格化や技術革新のスピード、競合他社(特に海外大手)との競争が課題となります。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン・戦略
公式な中期経営計画の詳細は不明ですが、海外市場の深耕と技術開発力の強化が重点分野と推測されます。不妊治療分野のグローバルリーダーを目指し、製品ラインナップ拡充や品質向上、規制対応を進めていると考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル・市場ニーズ適応力
医療機器の製造販売を主軸とし、消耗品(培地、針など)の継続的な需要が安定収益を支えています。不妊治療市場は世界的に需要拡大が見込まれるため、今後も成長余地があります。規制や技術革新への適応力が持続可能性のカギです。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発動向・独自性
体外受精や凍結保存など、高度な生殖補助医療分野で独自技術を持ち、製品の品質・性能が評価されています。主力は採卵針、IVF培地、凍結保存関連製品など。研究開発投資と特許戦略が今後の競争力維持に重要です。
6. 株価の評価
- EPS・BPS等による評価
- 現在株価:1,707円(2025-07-29終値)
- 予想EPS:87.45円 → PER:約19.5倍(業界平均21.1倍よりやや割安)
- 実績BPS:456.24円 → PBR:約3.75倍(業界平均1.8倍より高い)
- ROE:22.08%(高水準)
株価は業界平均PERよりやや割安ですが、PBRは高め。高いROEが評価されていると考えられます。
7. テクニカル分析
- 株価推移・高値圏/安値圏
年初来高値2,158円、安値1,628円。直近10日間で下落傾向が顕著(7/15:1,809円→7/29:1,707円)。現在は年初来安値圏に近い水準で推移しています。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益・キャッシュフロー・ROE/ROA等
- 売上高は2023年3月期9,348百万円→2024年10,080百万円→2025年10,302百万円と堅調に増加。
- 営業利益率は高水準(営業利益5,783百万円/売上10,302百万円=約56%)。
- 純利益も安定して推移(2023年3,370百万円→2024年3,972百万円→2025年3,788百万円)。
- 自己資本比率92.4%と非常に健全。
- ROE22.08%も高い水準。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り・配当性向等
- 予想配当利回り2.40%、1株配当41円。
- 配当性向は約47%(41円÷87.45円)。
- 自社株買い等の情報は不明。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向・影響要因
- 直近10日間で株価は下落傾向。
- 信用買残が減少傾向にあり、短期的な需給はやや弱含み。
- 年初来安値圏で推移しており、投資家の様子見姿勢が強いと考えられます。
11. 総評
北里コーポレーションは、不妊治療向け医療機器分野で高い技術力とグローバル展開力を持つ企業です。財務基盤は極めて健全で、利益率やROEも高水準を維持しています。株価は直近下落傾向で、年初来安値圏にありますが、PERは業界平均よりやや割安、PBRは高めです。今後は海外市場での成長持続力や技術革新への対応が注目されます。
企業情報
銘柄コード | 368A |
企業名 | 北里コーポレーション |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (2.0.0)」によって自動生成されました。
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