決算説明：ヤマシンフィルタ（6240）

2025年３月期決算説明資料

基本情報

• 企業名: ヤマシンフィルタ株式会社
• 主要事業分野: フィルタの製造・販売
• 説明会情報:
  • 開催日時: 2025年5月23日
• 報告期間: 2025年3月期（2024年4月1日～2025年3月31日）
• セグメント:
  • 建機用フィルタ: 油圧ショベル、ホイールローダー、ブルドーザー、ダンプトラック、モーターグレーダー、クローラクレーン等の機種に搭載されるフィルタ。産業用フィルタ、プロセス用フィルタも含む。
  • エアフィルタ: ビル・建物、一般工場、半導体工場、環境機器、車両などに使用されるエアフィルタ。

業績サマリー

• 主要指標:
  • 連結売上高: 201億4百万円 (前期比 +11.5%)
  • 連結営業利益: 26億30百万円 (前期比 +86.4%)
  • 自己資本比率: 84.9%
• 進捗状況: 中期経営計画の目標水準は確実に達成できる見通し。
• セグメント別状況:
  • 建機用フィルタ:
  • 売上高: 174億89百万円 (前期比 +13.7%)
  • セグメント利益: 25億54百万円 (達成率 121.6%)
  • エアフィルタ:
  • 売上高: 26億15百万円 (前期比 △1.0%)
  • セグメント利益: 75百万円 (達成率 62.5%)

業績の背景分析

• 業績概要: 2025年3月期は、創業以来過去最高の連結業績を達成。建機用フィルタ事業の補給品増収、価格改定効果等により大幅増益。
• 増減要因:
  • 売上高増収: 建機用フィルタ事業の補給品売上増加、販売単価の適正価格への改定。
  • 営業利益増益: 販売数量の増加、販売単価の適正化。
• 競争環境:
  • 建機用フィルタ: 北米市場を中心にアフターマーケットは好調。
  • エアフィルタ: ビル・建物分野はスポット案件の獲得競争が激化。
• リスク要因:
  • 米国関税政策によるコスト増加の可能性（最大約4億円）。対応策として販売価格の適正化、原価低減を検討。
  • 外部環境の不透明性。

戦略と施策

• 現在の戦略: 中期経営計画に基づき、「仕濾過事」を具現化し、新たなステージへ。
  • 建機用フィルタ: 多様なアプローチによるシェア拡大、高付加価値製品の導入、アフターマーケット活動の進化。
  • エアフィルタ: 既存商流の強化、直販体制の強化、ろ材の拡販。
  • ESG経営の推進。
• 進行中の施策:
  • 建機用フィルタ:
  • ナノファイバー製品への置き換えを推進。
  • フィルタろ材の競争力強化、機械レイアウトへの配慮。
  • アフターマーケット活動を推進（アジア地域中心）。
  • エアフィルタ:
  • Nanoシリーズの導入拡大（ミストコレクタ分野）。
  • 新規事業:
  • 耐熱素材開発：バイオマスPETを原材料とした中綿素材を開発。
  • 導電性素材開発：高性能な生体電極のプロトタイプを開発。

将来予測と見通し

• 業績予想 (2026年3月期):
  • 連結売上高: 204億20百万円 (前期比 +1.6%)
  • 連結営業利益: 27億20百万円 (前期比 +3.4%)
• 中長期計画: 中期経営計画の目標値は達成見通し。MAVY'sの改善は計画通り進展。
• マクロ経済の影響:
  • 米国関税政策の影響は軽微と判断。
  • 為替感応度は低く、営業利益への影響は軽微。

配当と株主還元

• 配当方針: 株主還元を強化。2026年3月期は1株当たり年間配当金16.0円、総還元性向128.4%を目標。
• 配当実績:
  • 2025年3月期: 1株当り年間配当金 12.0円

製品やサービス

• 建機用フィルタ:
  • ライン品、補給品ともに売上増加。特に補給品は大幅に伸長。
  • 高付加価値製品（Nano Filter®）の売上構成比は増加傾向。
• エアフィルタ: -Nanoシリーズの導入拡大、ミストコレクタ分野への展開。

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